オールソールとは?自分で靴底を張り替える方法や修理店の選び方を紹介!

オールソールとは?自分で靴底を張り替える方法や修理店の選び方を紹介!

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お気に入りの靴のソールが薄くなったりヒールがすり減ったりして「捨てるしかないか…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな時に役立つ「オールソール」という手法について詳しく解説します。

靴底の修理手法「オールソール」とは

オールソールとはその名の通り、ソール(靴底)をすべて取り替える手法のことです。

毎日靴を履いているとどうしてもすり減ってしまう靴底。
すり減りを放置しておくと、左右のバランスが悪くなったり歩きにくくなったりと履き心地に影響します。
さらに状態が悪化すると靴底に穴があいてしまうことに。

穴があいた靴をそのまま履いていると、中に水が染み込んだり小石などを踏んでケガをしたりと靴としての機能を果たさなくなります。
そんな時におすすめなのがオールソールです。

靴底をすべて取り替えるので新品のような履き心地がよみがえります。
またヒールも新しいものに付け替えるので、ヒールのすり減りも同時に解消できます。

「革靴」「スニーカー」「パンプス」「ブーツ」などほとんどの靴で対応可能なので、お気に入りの靴の底がすり減ってしまった時は修理を検討してみるとよいでしょう。
ただし、交換できる回数は靴の製法によって限度があります。

自分の靴がどの製法でつくられているのかを確認してから、修理を依頼するようにしてください。

靴の製法とオールソールの回数

代表的な靴の製法は「グッドイヤーウェルト製法」「マッケイ製法」「セメント(セメンテッド)製法」の3つです。
それぞれの特徴とオールソールの可能回数について説明します。

グッドイヤーウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法は、高級紳士靴などに多い製法で「ウェルト」と呼ばれる細長い革を中底に縫いつけたあと中底と本底を出し縫いしてつくります。
つくり方が複雑なため価格が高くなりやすい傾向です。

一方で頑丈なつくりで壊れにくいので、手入れをすれば長く愛用できます。
履き心地がよく見た目に高級感があるのが特徴です。

グッドイヤーウェルト製法のオールソール可能回数は、5回前後です。

マッケイ製法

イタリア発祥のマッケイ製法は「紳士靴」や「モカシン」などに多い製法で、中底・本底・甲革のすべてを一緒に縫いつけてつくります。
すべてを一緒に縫いつけることにより軽くて履き心地もよくなります。
靴の曲線がしなやかで見た目がスマートなのが特徴です。

マッケイ製法の可能回数は、3回前後です。

セメント(セメンテッド)製法

セメント(セメンテッド)製法は、「婦人靴」や手頃な価格で購入できる靴に多い製法。
靴底を縫うのではなく、本体に接着剤を塗りプレスしてつくります。
つくり方がシンプルなため価格はリーズナブル。
軽くて履きやすくデザイン性が豊富なのが特徴です。

セメント(セメンテッド)製法の可能回数は、1~2回前後です。

靴底の張り替えが必要なのはどんな時?

オールソールが必要となる時期は、靴の種類や使用頻度によって差があります。
「穴があいて中のコルクがむき出しになっている」「歩きにくさを感じる」「ウェルトが傷んでいる」などの症状がある場合、オールソールを検討しましょう。

靴底の前半分を押してみて押したところがへこむ時は、靴底が非常に薄くなっています。
この場合も修理がおすすめです。

一方で「前底部分のみ」または「ヒールのみ」が傷んでいる場合は、部分的な修理で済む場合もあります。
部分修理は傷みのひどい箇所を補修し、すり減った部分に新しい部材を張り付けて補強する方法をとります。

どちらの修理方法が適しているか判断に迷う場合は、修理店に相談してみてください。

オールソールの手順

オールソールの手順を解説します。

  1. 「ソールはがし」を使ってアウトソール(靴底の外側部分)からヒール部分を取り外す。
  2. ソールを剥がしやすくするため縫いつけてある糸を「グラインダー」で切る。
  3. 糸がすべて外れたらソールを剥がし、中にある「古いコルク」「シャンク(芯材)」「釘」を取り出してキレイに掃除する。
  4. ウェルトを縫いつけてある糸も丁寧に切り、古くなったウェルトを取り外す。
  5. 新しいコルクとシャンクを貼りつけ新しいウェルトも縫いつける。

  6. 新しいソールを接着剤で貼りつけ余分な部分を切り落とす。
  7. ソールを縫いつけるための溝をつくる。
  8. つくった溝に沿ってソールを縫いつけヒールを取りつける。
  9. 必要に応じて着色や調整をして完了

修理費用の相場

オールソールにかかる費用の相場は「レザーソール(革)」が15,000円~、「ラバーソール(ゴム)」が12,000円~。
「スポンジソール」が10,000円~といわれています。

いずれも納品にまでに1ヶ月以上の日数がかかるので、余裕をもって依頼するようにしてください。

修理店の選び方のポイント

ここからは、オールソールをする時にどんな修理店に依頼すればよいのか「修理店の種類」と「選び方のポイント」を説明します。
これから修理をしようと思っている方はぜひ参考にしてください。

純正品で修理がしたい方はメーカーがおすすめ

修理の依頼先として最初に思いつくのが、靴の製造元である「メーカー」ではないでしょうか。
メーカーの修理で使われる材料は、すべてメーカーの「純正品」です。
「純正品を使った修理がしたい」「純正ロゴが入った部分の修理をしたい」という方は、メーカーに依頼するようにしましょう。

街の修理店の場合は職人の技量によって仕上がりに差が出ることもありますが、メーカーの場合は確実に元の形に修理してくれます。
「絶対に失敗されたくない」「高級ブランド靴の修理を検討している」という方も、やはりメーカーに依頼するのがおすすめです。

一方でデメリットもあります。
メーカー修理は純正品を使うので修理費用が高額になりやすく、海外ブランド靴の場合は輸送費がかかるためさらに全体の費用が高額になります。

海外への輸送や材料の取り寄せなどに時間がかかるので、納期も長くなる傾向です。
クリーニングや特殊修理にも対応していないケースが多いことも注意しましょう。

メーカーでの修理は基本的に元の状態に戻すことが目的なので、足に合わせた修正やカスタムはサービスの対象外です。
あまりに靴の状態がひどければ修理を断られることもあります。

アクセス抜群!気軽に立ち寄れるチェーン店

「靴修理専門店が近所にない」「お店に行く時間がない」という方におすすめなのが、駅ナカや駅前などによくある「チェーンの修理店」です。
靴だけでなくカバン・革小物・鍵などの修理も行っているところが多いので、靴の修理のついでにいろいろとお願いできます。

立地の良さから通勤前や帰宅時に立ち寄れて便利です。
靴の修理費用はほかの修理店と比べて低い傾向ですが、その場で対応できる修理には店舗ごとに異なります。
専用の工具や機器が店舗にない場合は工場扱いとなり納期に時間がかかります。

オールソールは工場扱いになることがほとんどのため、費用は靴修理専門店とあまり変わりません。
メーカー修理と同様に靴の傷みがひどいと受け付けてもらえないことがあります。

「靴の状態がそれほど悪くない」「純正品での修理でなくてもよい」場合は、チェーン店を利用するといいでしょう。

質の高さを求めるなら靴修理専門店がおすすめ

「靴修理専門店」の魅力は、なんといっても技術力の高さ。
靴修理の専門店だけあって素材やパーツの種類が豊富です。
チェーン店などでは取り扱っていないレアなパーツがあるところも多く、さまざまな靴のトラブルに対応してくれます。

靴修理専門店の中には「高級ブランド靴のリペア」を受け付けているお店も存在します。
有名な修理店になると海外から純正品を取り寄せて修理をしているところもあるので、高級ブランド靴の修理を頼みたい方におすすめです。

一方で、オールソールや修理全般の費用は高めです。
「費用はかかっても大切にしている靴を安心して修理に出したい」という方は、靴修理専門店に依頼してみてください。

どんな靴にも対応してくれる靴職人のいるお店

メーカー・チェーン店・靴修理専門店でも修理を断られてしまった場合は「靴職人」の経営しているお店を検討してみましょう。
実際に修理を断られた靴が靴職人のお店に集まってくることも多く、靴職人は靴修理の救世主のような存在です。

靴の構造を熟知した職人だからこそ状態の悪い靴でも諦めることなく、一足一足丁寧に修理をしてくれます。
職人と直接やりとりができるので、自分の足に合った調整をしてもらうことも可能です。

オールソールの費用は店舗によってさまざまです。
靴修理専門店より割安のところもあればやや高めのところもあるので、事前に問い合わせてください。
1人で経営しているお店の場合は、その時の依頼状況により納期が長くかかることもあります。

お店に行かなくてOK!配送修理の専門店

最近増えているのが、お店にわざわざ靴を持って行かなくてもいい「配送修理サービス」を行う修理店です。
修理したい靴の状態は「メール」「LINE」「Instagram」などで写真を添えて伝え、見積もりもメールで完了。

見積もりが終わったらあとはダンボールに靴を入れて指定の場所に発送するだけで、靴がキレイになって自宅に戻ってきます。

配送修理を専門で行うお店だけでなく、チェーン店や靴修理専門店または個人経営の靴屋さんでも配送修理サービスを行っているところがたくさんあります。
お店になかなか行けない方や、自宅ですべて済ませたい方などにおすすめのサービスです。

まとめ

靴は毎日履くものだからこそソールやヒールのすり減りは避けられないもの。
靴底の劣化をそのまま放置しておくと、足が痛くなったり姿勢が悪くなったりと体に負担がかかります。

そんな時に靴を買い替えるのもいいですが、靴を修理して履くという選択肢も持っておくといいかもしれません。
お気に入りの靴の靴底がすり減ってしまったら、ぜひオールソールを検討してみてください。

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