ピアノを調律する理想の頻度は?調律時の注意点も解説

ピアノを調律する理想の頻度は?調律時の注意点も解説

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演奏を楽しむだけでなく教育面でも活躍する「ピアノ」。
はじめてピアノを購入したけれど、どれくらいの頻度で調律が必要かわからない人も多いでしょう。
ここでは「理想の調律頻度」や「調律の事前準備」などを説明していきます。

ピアノを調律する目安はこれ!理想の頻度を紹介

はじめてピアノを購入したけれど、どれくらいの頻度で調律が必要かわからない人も多いでしょう。

ピッチが下がり音色が不揃いなピアノでは満足な練習はできません。
演奏力を身につけるためにも適切な頻度でピアノの調律を行いましょう。
ここでは、ピアノの調律を行う目安やどんな時に調律を行うべきなのかを説明していきます。

調律は最低一年に一回

ピアノの調律は、最低でも1年に1回は必ず行う必要があります。
ピアノを置いている環境・使用頻度・使用年数などによって必要な回数は変わりますが、年に1回が最低限の目安です。

ピアノは調律を行なった直後から少しずつ音程がずれはじめるもの。
コンサートや演奏会で使用するピアノは、必ず公演が終わるごとに調律します。
「音質が変わってきたのが気になる」「自分の音感をずらしたくない」といった人は、こまめな調律を心がけましょう。

ピアノの調律の価格相場はこちらの記事をご参照ください。

ピアノを移動した時も必ず行う

引っ越しや模様替えなどでピアノを移動した場合は、必ず調律を行いましょう。
ピアノは環境の変化に弱く敏感な楽器です。
少しの衝撃で音に異変が生じることもあります。

一般的な引っ越し業者でもピアノの運搬を行ってくれることがありますが、破損・故障などの責任は取れないというケースもあります。
移動はできるだけピアノ専門の運送業者に任せましょう。
ピアノ引っ越しの専門業者が運搬時にピアノを預かり、クリーニングをしてから新しい家へ運んでくれるサービスもあります。

調律も行ってくれる専門業者であれば「運搬」「クリーニング」「調律」を一度で済ませることも可能です。
引っ越しでピアノを運ぶ際は、調律まで行ってくれる業者に頼むとよいでしょう。

買って間もないピアノはこまめに調律

買ったばかりの新品のピアノは弦の張力が安定しないため、ピッチや弾き心地が変化しやすいと言われています。
購入して2年ほどは、年に数回調律を行うのがオススメです。

音感の習得には時間がかかり、ピアノを習いはじめた頃からコツコツ学んでいくものです。
しかし、音程が安定しないピアノでは正確な感覚を身につけられません。
正しく音楽を学ぶためにも新品のピアノはこまめに調律しましょう。

季節の変わり目もオススメ

ピアノは温度や湿度の変化に大変敏感です。
ピアノを置いている部屋の温度は15~25℃、湿度は50%ほどに保つ必要があります。
しかし毎日必ず同じ環境を作るのは難しく、季節が変わると多少の違いが出るものです。

ピアノの音にこだわりたい人は、季節の変わり目を目安に調律を行うとよいでしょう。
環境の変化に対応し効率よくメンテナンスが行えます。

長期間の放置で生まれるデメリット

ピアノは保管やメンテナンスに手間がかかるため、長い間調律をせず放置してしまう人も多いようです。
ピアノは高額な楽器なので「もう弾かないから10年以上調律をしていない」「一度放置したらメンテナンスが億劫に」といったことは避けたいもの。
ピアノを長期間放置しておくとどんなデメリットがあるのかを説明します。

弦・部品の劣化

長期間メンテナンスをしていないピアノは「内部に埃が溜まっている」「金属の部分が錆びついている」など部品が劣化しているケースが多いです。
ピアノを使用していなくても弦は錆びていくため、最悪の場合切れてしまっていることも。

また、適切な温度・湿度で保管できていないとピアノの寿命は縮まります。
カバーを外したまま直射日光に晒していたり、湿度の高い室内に放置したりすると部品の劣化は進んでしまいます。

調律・メンテナンス費用の増加

一般的な調律費用は、約1万2千円~1万5千円前後です。
しかし、長期間放置したピアノはその2~3倍の値段がかかることもあります。

著しく状態の悪いピアノに用いるのがピアノを分解して内部の部品を交換する「オーバーホール」と呼ばれる手法です。
弾き心地や音質を一新し効率よく不具合を解消できますが、値段は30万円~50万円程度とかなり高額。
新品のピアノを購入できるぐらいの費用がかかってしまいます。

日頃から正しい頻度で調律を行っていれば、メンテナンスに予想外の費用がかかることはありません。
無駄な出費を減らすためにも普段からこまめなお手入れを行いましょう。

調律師が来る前に!準備するべきこと3つ

初めて調律を依頼する時は、事前に何をすればよいのか分からず戸惑う人もいるでしょう。
ピアノの調律は1時間半~3時間ほどかかるため、無駄な作業を省いてできるだけ順序よく進めるのが理想です。
ここでは、調律師がスムーズに作業を開始できるように準備しておくべきことを紹介します。

スペースの確保、雑巾・掃除機などを用意

ピアノの調律は外装と鍵盤を外して作業するため、ピアノの上に物が置いてあると作業の邪魔になってしまいます。
蓋の上に置いてある荷物は片づけ、外したパネルを置く場所を確保しましょう。
足元やペダルの周囲にある物もどけてスペースを作ります。

また、ピアノ内部をクリーニングする時には雑巾と掃除機を使用します。
あらかじめ出しておくと作業が滞りなく進むのでオススメです。

冷暖房を入れ温度・湿度を管理する

調律を行っている時は、温度・湿度を一定に保つ必要があります。
夏と冬に調律をする時は、最低でも調律師が到着する1時間前には暖房を入れましょう。
できれば2~3時間前から準備しておくのが理想です。
空調が不安定なまま調律をすると作業をしているそばから音が変わってしまうため、余計な時間や手間がかかります。

また、調律は体を使って行う作業です。
調律師が汗をかかないように、冷暖房の温度は夏場も冬場も気持ち低めに設定するとよいでしょう。

駐車場を確保する

調律師が当日どんな交通手段で家まで来るのか事前に確認しましょう。
もし車で来るようなら駐車場の確保が必要です。
調律師が到着したものの駐車場がなくて、作業開始の時間が遅れるケースがしばしば見られます。

いざ調律へ!調律師が来た時にやるべきこと3つ

調律師を家に招く時やるべきことやマナーなどはあるのでしょうか。
「理想の音作りができるのか」「気持ちよく調律師を迎えられるのか」などと心配な人は多いはず。
ここでは調律師が家に来た時にやるべきことを紹介します。

音の希望を伝える

調律はピアノのピッチを合わせるだけでなく、音質を決定したりタッチ感を変えたりといった調整も行います。
演奏の好みに直結するため、こだわりのある人は調律前に音の希望を伝えましょう。

たとえば「クラシックではなくジャズをよく弾く」「柔らかくて響きの豊かな音が好き」「ダイナミックレンジはなるべく広くしてほしい」などです。
また「鍵盤から異音がする」「タッチに違和感がある箇所がある」など不具合がある時もわかる範囲で伝えましょう。

調律中は大きな音を出さない

調律は調律師が耳で倍音を聴き分けながら行うとても繊細な作業です。
近くで音楽を聴いたりテレビやラジオをつけたりすると音程を正しく把握できません。
調律中は邪魔になる音を出さないよう心がけましょう。

しかし息を潜めている必要はないので、普段通りにリラックスしていて大丈夫です。
普段は見られないピアノの内部を知るよい機会になるので、調律の様子を見学するのもオススメです。
一人で作業に集中したい調律師さんもいるので、近くに寄ってもいいか確認するとよいでしょう。

お茶、お菓子を用意するのも◎

調律が終わった後に調律師にお茶やお菓子を出す人も多いようです。
時間に余裕があるようなら、お茶を飲みながらピアノに関する知識や自分のピアノが持っているクセ、次の調律はいつ頃がよいかなどを聞いてみましょう。
調律中の質問は避け、気になったことは調律後に聞くのがベターです。

調律師の次の予定が迫っているようなら無理に引き留めるのはやめましょう。
ペットボトルのお茶やお菓子の詰め合わせなどを渡すと喜んでもらえることも。

業者選びで気をつけることは?理想の調律師に出会うためのコツ

調律師との相性は、ピアノの音を左右するとても重要なポイントです。
中には見積書がずさんだったり、費用が不自然に高額だったりする悪質な業者も存在するため、業者選びは慎重に行いましょう。
ここでは失敗しない業者選びのコツを紹介します。

資格の有無を確認

調律師の技術を認定する「ピアノ調律技能士」という資格があります。
この資格を持っている調律師は、一定値以上の技術力があると見込んでよいでしょう。

しかし、ピアノ調律技能士の資格を持っていないからといって必ずしも技術が劣っているわけではありません。
資格が認可された2011年より前から調律の仕事をしているが、わざわざ資格を取得していないというベテランの調律師もいます。

複数の業者に見積もりを

同じ作業内容でも業者によって調律費用は異なります。
複数の業者に見積もりを依頼し、より信頼できる業者に調律を頼みましょう。
「対応が雑だった」「見積書の内訳を明記していない」など、違和感をおぼえた業者は切り捨てる判断も必要です。

費用は安すぎても高すぎても適切とは言えません。
費用の相場を確認し大きく外れている業者は依頼を控えましょう。

どこに調律の依頼をしたらよいかわからない時は、持っているピアノのメーカーに調律を依頼するのもオススメです。
国内有数のピアノメーカーである「ヤマハ」や「カワイ」などもピアノの調律サービスを行っています。

まとめ

ピアノは温度や湿度の変化に弱く繊細な楽器です。
一年に一度は必ず調律を行い、ピッチや鍵盤・タッチ・音質などを整えましょう。
長い間放置しておくと内部の劣化が進み、調律費用が高額になることもあります。

ピアノの音作りにこだわりたい人は、調律師とのコミュニケーションが大切です。
相性のよい調律師と出会えれば演奏の幅も広がり、より深く音楽を学ぶきっかけにもなります。
自分の音楽生活を充実させるためにも業者選びは慎重に行いましょう。

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