
パソコンが故障した際、修理と買い替えのどちらにしようか迷う人もいるでしょう。結論、使用期間・症状・修理費用の3点で判断するのがオススメです。
この記事では、どのようなタイミングで修理・買い替えをすべきかや、事前にすべき準備について解説します。
この記事で分かること
INDEX
パソコン修理を検討すべきタイミング
パソコンの状態によっては、修理した方が費用を節約できる場合があります。
修理を検討すべきタイミングとしては、以下の通りです。
- パソコンを購入したばかり
- 修理費用の方が安い
- 性能に満足している
それぞれ詳しく解説していきますね。
パソコンを購入したばかり
購入して間もない場合、パソコンが故障したり性能に不便さを感じたりすることは稀でしょう。
仮に不具合があっても、メーカー保証が適用され無償で修理できる場合が多いです。
通常の保証であれば、保証期間は購入後から1年間が相場です。その期間であれば修理を検討しましょう。
修理費用の方が安い
パソコンのパーツによっては、修理代金がそれほど高くないことがあります。
一例として、NECのメーカー修理にかかる費用をまとめました。
症状 | 修理費用 |
---|---|
電源が入らない | 20,790~71,830円 |
バッテリーの消耗が早い | 29,480~32,780円 |
Windowsが起動しない | 57,860~71,830円 |
画面が切れる | 29,480~71,830円 |
キーボードの調子が悪い | 17,930円~ |
出典:NEC
パソコンの状態にもよりますが、他の修理内容よりキーボードの修理やバッテリー交換は安価な傾向がありますよ。
スペックに不満がないのならば、新たなパソコンを購入するよりも、修理代金を支払った方が安く済む場合もあるでしょう。
メーカーや修理業者の料金表も参考にしてみてください。
性能に満足している
パソコンの技術は年々進化しているものの、高性能になっているだけで基本的な機能に大きな違いがない場合も多いです。
例えば、当時の最新スペックを購入すれば、次の年に販売される中スペックのパソコンに劣らない性能と言えます。
もし最新スペックを購入して長期的に使える見込みがあるならば、修理の方がお得です。
パソコンの買い替えを検討すべきタイミング
一方、パソコンの買い替えを検討すべきタイミングとしては、以下が当てはまります。
- 3年以上使用している
- 修理費用が高額
- 不具合が頻発する
3年以上使用している
パソコンの寿命は5年ほどと言われています。ただし、使用頻度などにもよってことなります。
購入から3年以上経過していれば、何らかの異常がでてくることも多いです。そのため、3年以上使っているかを1つの指標として見るとよいでしょう。
また、OSのバージョンや通信速度によって対応できない場合もあるため、そちらも含め検討するのがオススメです。
パソコンの寿命については、こちらの記事でも紹介しています。併せてご覧ください。
修理費用が高額
修理費用が買い替え費用よりも高いのであれば、修理をするメリットはあまりありません。また、古い機種だとパーツの在庫が減り、修理代が高くなることもあります。
買い替える場合の予算を想定した上で、いくらなら修理に費やせるかを考えてみましょう。
例えば、修理費用が購入予算の半分程度かかるのであれば、仮にもう一度故障した場合、購入予算とほぼ同額になります。
一度故障が起きたということは、再発可能性は十分あります。そのため、「購入予算の1/2~1/3以上の修理費がかかるなら買い替え」といった設定するとよいでしょう。
不具合が頻発する
「電源がすぐ切れる」「動作が重い」といった症状が頻発するのであれば、寿命が近い証拠です。
修理したところで同様の症状が再発する可能性が高いので、買い替えるのが賢明ですよ。
実際、消費者庁が2022年の実施した調査によると、パソコンの買い替え理由の54.2%が故障によるものでした。
出典:消費者庁
修理・買い替えの前に!不具合を解消する方法
パソコンの不具合の場合、自分で対処するだけでも症状が改善する可能性があります。
すぐに修理や買い替えを検討するのではなく、まずは自分で症状を改善できないか試してみましょう。
よく起こる症状と対処法をまとめました。詳しい対処法は、リンク先の記事でも解説していますよ。
- パソコンが重いときの対処法
→ホコリを取る、再起動する、電源モードを切り替えるなど - パソコンが起動しないときの対処法
→電源、モニターケーブルの挿し直しなど - パソコンが充電できないときの対処法
→再起動する、ケーブルを買い替えるなど - パソコンの容量が足りないときの対処法
→クリーンアップする、ファイルを整理するなど
ただし、対処の仕方によっては症状を悪化させる可能性もあります。できる範囲で試してみましょう。
パソコンの修理を決めたなら
パソコンの修理を依頼するタイミングは多くないため、あまり準備せず依頼してしまい、後ほど後悔してしまうこともあるでしょう。
ここでは、パソコンの修理を依頼する際に、事前にすべき内容を紹介します。
信頼できるパソコン修理業者を選ぼう
「家の近くにある」「検索したら上位に出てきた」というだけで業者を選ばないようにしましょう。
なぜなら、修理業者によって技術や対応可能範囲は異なるためです。対応ができないならまだしも、修理しても状況が改善しなかったら意味がありません。
さらに、中には高額な修理費用を請求してくる業者も存在します。過去に業務停止命令を受けた事例もありますよ。
出典:東京くらしWEB
あまり身近ではないからこそ、業者選びは慎重に行いましょう。

業者選びで重要なのは、「修理技術」「データ保護」「料金体系」の3点です。
公式サイトだけでなく、クチコミを紹介しているサイトやSNSまで確認できるのが理想です。
パソコン修理業者はどこに依頼すべきか・信頼できる業者の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
パソコン修理前にすべきこと
依頼する業者が決まったら、すぐに依頼せずしっかり準備をしておきましょう。
準備すべき内容は大きく分けると以下の3つです。
- 新しいパソコンに引き継ぐ準備
→データのバックアップなど - 修理依頼をスムーズにするための準備
→付属品をまとめておくなど - リスクを減らすための準備
→閲覧履歴を削除するなど
パソコン修理業者に依頼したとしても、必ずデータが保護できるわけではありません。ウイルス感染や物理的な破損など、データが消えてしまう状況もあるのです。
データの復元はできるかもしれませんが、大切なデータであればバックアップを取っておくのがオススメですよ。
また、パソコン修理には持ち込み・郵送・出張の依頼方法があります。郵送の場合は梱包が必要になるので、準備をしましょう。
パソコン修理前にすべき準備については、こちらでより詳しく解説しています。参考にしてくださいね。
信頼できるおすすめパソコン修理業者
「とりあえず信頼できる業者を知りたい」という人向けに、ここでは編集部がオススメするパソコン修理業者を紹介します。
まずは見積りを取ってみるとよいでしょう。
業者名 | おすすめポイント | 営業時間 | 店舗数 | データ保護 | 保証期間 | サービス詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
PCホスピタル | 年間約14万件の サポート実績 |
9時~21時 | 66店 | 〇 | 5日 | |
パソコン110番 | 年間受付件数 20万件以上 |
24時間365日 | 出張・宅配専門 | 〇 | × |
PCホスピタル

出典:PCホスピタル
「PCホスピタル」は、業界大手の修理サービスです。
年間約14万件のサポート実績に加え、有料訪問サポートで高い利用率も獲得しており、信頼度の高い業者と言えます。
特徴 | 年間約14万件のサポート実績 |
---|---|
営業時間 | 9時~21時 |
店舗数 | 66店 |
データ保護 | 〇 |
保証期間 | 5日 |
データ保護をした上で最短即日修理が可能。持ち込み・出張・宅配全て対応可能なので、自身の都合に併せて依頼ができます。
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系について紹介している記事もあるので、併せてご覧ください。
パソコン110番

出典:パソコン110番
パソコン110番は、東証上場企業が運営するサービスです。年間受付件数20万件以上という実績があります。
24時間365日受付対応しているので、急なトラブルやすぐにパソコンを修理したい人にピッタリです。
特徴 | 年間受付件数20万件以上 |
---|---|
営業時間 | 24時間365日 |
店舗数 | 出張・宅配専門 |
データ保護 | 〇 |
保証期間 | × |
料金は基本料金+診断料金+作業料金で構成されており、出張料金は基本無料です。
見積り後の追加料金もないため、初めて依頼する人でも安心して依頼できますよ。
パソコンの買い替えを決めたなら
次に、パソコンを買い替えする際に注意すべき内容について紹介します。
買い替えの際は、「データや情報の引継ぎ」と「古いパソコンの処分」について準備しましょう。
データや情報の引継ぎを行う
買い替えたパソコンでもスムーズに作業を進められるよう、まずはデータ・情報を整理しましょう。
- フォルダ内のデータファイル
- ブラウザのログイン情報やパスワード
- ソフトウェアのライセンス
ブラウザやソフトウェアに関しては、クラウド上にデータを保存してくれるサービスも多いです。一通り機能を確認してみましょう。
また、買い替えるパソコンの容量によっては、移行後すぐに容量不足に陥ってしまう可能性もあります。
事前に不要なデータを削除しておく方がスムーズですよ。
下記の記事では、パソコンのデータ移行について詳しく解説しているので、参考にしてください。
古いパソコンの処分方法を決める
引き継ぎが完了したら、処分方法を決めましょう。小型家電リサイクル法により、パソコンはゴミとしての処分ができません。
主な処分方法としては以下の通りです。
- 無料回収を依頼する
→メーカー、家電量販店、自治体など - 買取をしてもらう
→リサイクル業者、オークションサイトなど
出典:e-GOV
無料回収を活用する
メーカーや家電量販電、地方自治体などに持ち込み・受付をすることで、古いパソコンを回収してもらえます。
回収にかかる費用は、「PCリサイクルマーク」の有無で変わります。2003年10月以降に販売されたパソコンであれば添付されていますよ。
PCリサイクルマークが付いていれば、購入費用に処分の費用が含まれているため、パソコン本体は無料で回収が可能です。ただし付属品の回収には費用がかかる場合もあります。
もしPCリサイクルマークがなければ、回収費用を支払う必要があります。パソコンの種類にもよりますが、3,000円前後で収まることが多いようです。
回収の申し込みや期間は依頼先によって変わります。お住まいの自治体やメーカーに確認してみましょう。
買取をしてもらう
古いパソコンを回収してもらうのではなく、買い取ってもらうのも方法の1つです。修理して販売する業者も多く存在します。
依頼先として、「買取業者」「パソコン販売店」「オークションサイト」といった方法がありますよ。
ただし、データが狙われる危険性がある点には注意しましょう。大手の販売店や買取業者であれば信頼性は上がりますが、オークションストアなどではデータを狙って購入するユーザーも存在するでしょう。
データを消去しておくのはもちろんのこと、取り扱いで信頼できるところに依頼するのがオススメです。
パソコンのおすすめ買取業者を紹介している記事もあるので、古いパソコンでも買い取ってもらえるかも併せて参考にしてみてくださいね。
状態や使用年数で修理か買い替えか決めよう
この記事では、故障したパソコンを修理すべきか・買い替えるべきかについて解説してきました。
使用期間・症状・修理費用を踏まえて、修理か買い替えかを検討してみてください。症状が改善しないかを試してみると、費用の節約にもつながりますよ。
修理・買い替えのどちらにしても重要なのが、データの取り扱いです。バックアップを取ることに加え、依頼先が信用できるかも確認しましょう。

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