
パソコンがフリーズした際によく使われる強制終了ですが、何度も使用するとパソコンに強い負荷がかかります。
そのため「強制終了したらパソコンに不具合が生じた」という方もいるでしょう。
今回はDellのパソコンを強制終了する方法や、強制終了後に生じるトラブルの原因と対処法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
Dellのパソコンを強制終了する方法
まずは、Dellのパソコンを強制終了する方法を解説します。
2通りありますが、最初に説明する「電源ボタンの長押し」が最も簡単です。
ただし、パソコンの強制終了は「作業途中のデータが保存できない」「パソコンに負荷をかけ故障の原因になる」といったデメリットがあります。ほかに方法がない場合は仕方ありませんが、多用しないように気を付けましょう。
- 電源ボタンを長押しする
- キーボードコマンドを使う
電源ボタンを長押しする
パソコンを強制終了したい場合は、電源ボタンを4秒程度長押ししましょう。
Dellのパソコンに限らず、どのようなパソコンでもこの方法は通用します。
電源ボタンを長押ししても強制終了できない場合は、電源ケーブルを抜いてください。
パソコンに流している電気を遮断すれば、バッテリー不足で強制終了します。ノートパソコンの場合は、バッテリーも外しましょう。
キーボードコマンドを使う
電源ボタンを押せない場合は、「キーボードコマンド」を使いましょう。
「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時に押すと、ユーザー切り替え画面が表示されます。
そこでもう一度、同じキーを同時に押してください。
これで強制終了が実行できます。
Dellのパソコンがフリーズする原因と解決方法
パソコンのフリーズは、ハードウェアの不具合やソフトウェアの不調が主な原因です。ここでは、初心者でも試しやすい具体的な解決方法を詳しくご紹介します。
フリーズする原因と解決方法
パソコンが応答しない原因や対処法については、下記の記事でも解説しているので参考にしてください。
ソフトウェアの競合を確認する

複数のアプリケーションを同時に使用することで、パソコンのリソースが不足しフリーズすることがあります。不要なアプリケーションをタスクマネージャーから終了しましょう。
タスクマネージャーの使用方法は、以下の通りです。
- 「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を押し、タスクマネージャーを起動
- 左の欄から「プロセス」をクリック
- 強制終了させたいアプリを右クリックし、「タスクの終了」を実行
メモリやストレージの空き容量を増やす
メモリ不足やストレージ容量の不足も強制終了の原因になります。タスクマネージャーを開いてメモリ使用状況を確認し、不要なアプリケーションを終了させるか、アンインストールしてください。
搭載しているメモリの容量や使用状況は、「タスクマネージャー」で確認できますよ。
- Windowsボタンを右クリック
- [タスクマネージャー]を選択
- [パフォーマンス]タブを選択して、「メモリ」をクリック
- [搭載容量][使用量][空き容量]を確認
パソコンの物理メモリは増設することができるので、メモリの容量が足りないという方は増設を検討してみましょう。
また、Cドライブに十分な空き容量を確保するために、不要なファイルや一時ファイルを削除することも効果的です。
強制終了後Dellの電源が入らない場合の原因と対処方法
「強制終了したらパソコンの電源が入らない」という場合に考えられる原因と、対処方法を説明します。
パソコンを長期間使っている場合、故障のほかに寿命を迎えているケースも考えられます。
そのため長く使っているのであれば、パソコンの買い替えも検討しましょう。
ハードリセットを実行し、待機電力を放電する
ハードリセットを行うと、問題を引き起こしている可能性のある待機電力が放電されるため、多くの問題が解決します。
Dellでも推奨されている方法なので、まずはこの方法を試してみましょう。
ハードリセットの手順は以下の通りです。
- パソコンの電源を切る
- デスクトップパソコンは電源ケーブルを、ノートパソコンはACアダプター、バッテリーの順に取り外す
- USBドライブ、プリンター、SDカードなどのすべてのデバイスを取り外す
- 電源ボタンを15~20秒押し続ける
- (2.)で外した電源ケーブルやACアダプター、バッテリーを接続する
- パソコンの電源を入れる
出典:Dell 日本
これで放電ができます。
バッテリー内蔵型のノートパソコンを使っている方は、放電後にパソコンの裏面にある「リセットボタン」も押してください。
上記の手順を試しても電源が入らない場合は、別の原因や対処方法を検討しましょう。
パソコン内部にホコリがたまり不具合が起きている
パソコン内部にホコリがたまると、以下の理由によりパフォーマンスが低下します。
- 冷却効率の低下
→ホコリがファンや放熱板に付着すると、冷却機能が阻害され、内部温度が上昇します。高温による熱暴走を防ぐため、動作速度は自動で制御されます。 - エアフローの妨害
→ホコリが通気口を塞ぐことで、内部の熱が排出されにくくなり、熱がこもる原因となります。 - 部品への影響
→ホコリが基板やコネクタに付着すると、電気信号が正しく伝わらなくなり、動作不良を引き起こす可能性があります。
ホコリが溜まったことによる不具合が考えられるのであれば、ケースを開けてエアダスターで掃除しましょう。
しかし、エアダスターをファンに直接当てるのは避けてください。新たな故障を生む可能性があります。
またパソコンを掃除する際は、静電気の対策もしてください。
毛糸やアクリルなどの静電気が発生しやすい服装を避け、用意できるのであれば静電気を防止する手袋も用意しましょう。
電源ケーブルに不具合が生じている
電源ケーブルやバッテリーの抜き差しを行っても不具合が生じる場合は、電源ケーブルが故障していないかをチェックしてください。
具体的には「ピンが折れ曲がっていないか」「ケーブルの被膜が破れていないか」をチェックしましょう。
予備の電源ケーブルがある場合は、新しいケーブルに交換してからパソコンの電源が正常に入るかどうか確認してください。
パソコンが電源ケーブルを認識しない場合は、パソコンと電源ケーブルを繋いだ状態で電源ボタンを押し、Dellのロゴが表示される前に「F2キー」を複数回押しましょう。
一通り試してもトラブルが解決しない場合は、ケーブルの断線が疑われます。使用しているPCに対応した新しいケーブルを購入しましょう。
電源ユニットが故障している
電源ユニットの寿命は、3~4年といわれています。
パソコンをそれ以上使用しているのであれば、電源ユニットに経年劣化などのトラブルが生じていると考えましょう。
例えば、供給される電圧が正常範囲を超えてしまう過電圧などが挙げられます。
Dellパソコンの電源LEDがオレンジ色で常時点滅している場合は、電源関係で何かしらの不具合が生じている証拠です。
電源関係の故障を自力で直すのはハードルが高いので、パソコン修理業者に修理を依頼しましょう。
マザーボードが故障している
マザーボードとは、パソコンの心臓部分にあたるパーツのことです。
マザーボードの電解コンデンサから液が漏れていたり、融解したりしているとマザーボードは正常に動かず、パソコンの電源が入らなくなります。
マザーボードに問題が生じている場合は、電源のLEDがオレンジ色で点灯・点滅します。
このサインが出ている場合は、パーツを交換しましょう。
ハードディスクが故障している
ハードディスクが正しく接続・認識されないと、パソコンは起動しません。
この場合まずケースを開けて、ケーブルがしっかり繋がっているか確認してください。
電源を入れると異音が発生する場合は、高い確率でハードディスクが故障しています。
また、パソコンの動作が重くなったりフリーズする回数が増えたりしたのであれば、ハードディスクはほぼ確実に劣化していると考えられます。
ハードディスクの不具合が疑われる場合は、ハードディスクを交換しましょう。
ディスプレイに不具合が生じている
「電源LEDは正常だがパソコンが起動しない」「ファンが回っているのにパソコンが起動しない」という場合は、ディスプレイの不具合が考えられます。
外部モニターを持っている場合は、パソコンを繋いでみましょう。これで画面が表示されれば、ディスプレイの故障と分かります。
ノートパソコンであれば液晶パネルの交換、デスクトップパソコンであれば外付けディスプレイの交換が必要です。
強制終了によってシステムトラブルが発生した場合の対処方法
「パソコンを強制終了したらシステムトラブルが発生した」という場合の対処方法を説明します。
まずは起動前診断テストを実行し、何をしても直らなければ初期化しましょう。
Dellに搭載されている起動前診断テストを実行する
まず、Dellのパソコンに搭載されている「起動前診断テスト」を実行しましょう。
起動前診断テストとはパソコンの不具合の原因を特定し、問題の解決方法を提示してくれる機能です。
指示に従って行動すればよいだけなので、機械が苦手な方でも簡単にトラブルを解決できます。
- パソコンの電源を入れる
- Dellのロゴ画面で、F12キーを数回押し「ワンタイムブートメニュー」を表示させる
- メニュー画面で、「Diagnostics」を選択する
- 診断クイックテストが開始され、完了すると結果が表示される
- 正常に合格したら、右下隅にある「EXIT」を選択し、コンピュータを再起動する
出典:Dell 日本
もしも異常が見つかった場合はエラーメッセージが表示されます。
メッセージをWebで検索すると対処方法が見つかるので、指示に従いエラーを解消しましょう。
エラーメッセージから不具合の原因を特定して解決する
Dellのロゴが表示された後に、エラーメッセージが表示されるケース。
そのメッセージをそのままWebで検索すると、対処方法が見つかる場合があります。
公式サイトやエラーを解決した方のサイトなどを参考にして、トラブルを解決しましょう。
BIOSをリセットする
BIOSとは、パソコンのマザーボードに搭載され、パソコンの電源が入ってから最初に動き、OSの読み込みやハードウェアを制御しているプログラムです。
BIOSで不具合が起きている場合、初期化をすることによりトラブルが解決する場合があります。
BIOSを初期化(リセット)する手順は以下の通りです。
- パソコンの電源を入れる
- [Entering Setup]が表示されるまでF2キーを数回タップする
- 画面が表示されたら[Load defaults]ボタンをクリック
- [F9キー]を押して、デフォルト設定をロードする
- [Alt + Fキー]を押して、デフォルト設定をロードする
- [Escキー]を押して、[Save and exit]または[Exit]を選択する
- [Enterキー]を押してすべての変更を保存し、BIOSセットアップ画面を終了する
出典:Dell 日本
下記の記事では、BIOSとは?起動しない原因&対処法について詳しくまとめているので参考にしてください。
セーフモードでの起動を試みる
セーフモードとは、パソコンを最小限の構成で起動する機能のことです。
特定のソフトウェアが原因で、パソコンが起動しない場合に有効ですよ。
セーフモードのやり方は、以下の通りです。

- キーボードで[Windowsロゴキー + I]を押して、[設定]を表示
[設定]が開かない場合は、[スタート]をクリックし、[設定]を選択 - [更新とセキュリティ]をクリックし、左側にある[回復]を選択
- [PC の起動をカスタマイズする]内の[今すぐ再起動]をクリック
- 再起動後、[トラブルシューティング]→[詳細オプション]→[スタートアップ設定]→[再起動]の順に選択
- 2度目の再起動後、リストが表示されたら[4]または[F4]を選択して、コンピューターをセーフ モードで起動
- インターネットを使用する場合は、[5]または[F5]キーを押して[セーフ モードとネットワーク]を選択
リカバリーディスクを使用しシステムを復元させる
リカバリーディスクとは、パソコンを工場出荷時の状態にする際に必要なディスクです。パソコンに原因不明の問題が起きたときにリカバリーディスクを使用し、解決することができます。
リカバリーディスクを使用したシステムを復元させる手順は、以下の通りです。
- ノートパソコンにディスクをセットする
- Dellのロゴが表示されたら「F12」を押す
- 「CD/DVD Drive」をクリックする
- Windowsが起動した後、ハードディスクに変更を加える前にディスクを抜き、再起動する
Windowsをリセットする
何をしてもトラブルが解決しない場合は、Windowsをリセットしましょう。パソコンを出荷時の状態に戻すので、ウイルス感染などのさまざまなトラブルを解消できます。
ただし、リセット後はデータを再インストールする必要があり、インストール済みのアプリやドライバが消えることもあるため注意が必要です。初期化に不安がある場合は、専門の修理業者に依頼することをお勧めします。
下記の記事では、Dellのノートパソコンを修理する際のおすすめの修理業者も紹介しているので、参考にしてください。
パソコンの不具合は「PCホスピタル」への依頼がおすすめ

出典:PCホスピタル
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パソコン修理費用
PCホスピタルの料金体系は、「基本料金(8,800円)+出張料金(2,200円)+作業料金(3,300円~)」です。
パソコンが正常に起動しない状態からの復旧の場合、作業料金は22,000円~です。仮に持ち込みで修理を依頼した場合、かかる費用は30,800円~となります。
ただし、故障状況によっても修理費用は異なるため、まずは見積りを取ってもらいましょう。
修理を依頼する流れ
修理依頼する際は以下の流れとなります。
まずは電話で簡単な見積りを聞くことも可能ですよ。
PCホスピタルの口コミ
PCホスピタルの口コミを3つ紹介します。
- その日のうちに復旧してもらえたので満足です。マイナス面もはっきり伝えてもらえたので逆に信頼できると思いました。
- ネット異常のほかにもいくつか問題点が発見されたのですが、すべて親切丁寧に解決くださいました。作業自体も迷いなく迅速で、また作業員の方の気さくな人柄もあってとても安心してお願いできました。
- 修理完了までの時間も早く、連絡もきっちりしていました。何より息子が安全に使えるよう配慮してくれている感じに好感がもてました。
出典:みん評
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系については、こちらの記事でも紹介しています。参考にしてください。
DELLのパソコンを強制終了する方法!まとめ
今回はDellのパソコンを強制終了する方法や、強制終了後に生じるトラブルの原因と対処法を解説しました。
Dellのパソコンのトラブル発生時に試すこと
- 強制終了後、電源が入らない場合
→ハードリセットを試す - 強制終了後にシステムトラブルが発生した場合
→起動前診断テストを試す
しかし間違ったやり方で対処を試みると、新たな不具合を生む可能性があります。
対処に不安がある方や、対処してみたがトラブルが解決しない方は「PCホスピタル」のようなパソコン修理業者に修理依頼しましょう。
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