
バッグのトラブルでよくありがちなのが糸のほつれです。ほつれがひどいと見た目が悪くなるのはもちろん耐久性にも関わるため、早めに修理に出しましょう。
そこでここでは、糸がほつれたときの対処法や、ほつれを起こさないための扱い方について解説します。ぜひ参考にしてください。
またこの記事では、バッグの糸のほつれ修理に対応してくれるおすすめ修理業者を紹介します。
「修理費用が安い業者を探している」「確実に工事してくれるところがいい」など、どのような希望があるのか考えながらチェックしてみてください。
- わかりやすい料金体系を重視するなら⇒リナビス
「より詳しくおすすめ業者を比較したい」という方は、先にブランドバッグのおすすめ修理店を紹介している、以下の記事をチェックしましょう。
INDEX
バッグの糸がほつれる原因
バッグの糸はどうしてほつれてしまうのでしょうか。たびたび糸がほつれて困らないように原因を知っておきましょう。
ほつれの原因としては、主に次のものがあります。
摩擦で糸が傷む
手で触ったり服と擦れたりしやすい部分は、摩擦で糸が傷みやすくなります。例えばバッグの持ち手やショルダーの付け根、あるいはバッグの開口部などです。
摩擦が起きると熱が発生するため、ナイロン糸など熱に弱い糸はいっそうほつれやすくなります。バッグはできるだけ摩擦が起こらないよう優しく扱い、ほつれのリスクを軽減しましょう。
お手入れの際にブラシをかけるときも、ゆっくり丁寧に行ってください。
生地と一緒に糸が伸びてしまう
カバンにものを入れると、カバンの生地が下に引っ張られ伸びてしまいます。生地がのびると同時に糸も伸びるため、糸がほつれていきます。
とくにバッグの底やショルダーの付け根部分がほつれやすいです。重いものを運ぶことが多い場合は、糸がほつれていないかこまめにチェックするのがおすすめです。
経年劣化
どんなに大事に扱っていても避けて通れないのが経年劣化です。経年劣化の場合、全体的に劣化している可能性が高いため、バッグの底が突然抜けるなどのトラブルなどに注意してください。
たとえば新品未開封のミシン糸であっても、長期保存して経年劣化すると少しの衝撃でぷちぷちと切れてしまいます。経年劣化するほど使い込んでいる場合は、新品に買い替えるか専門店に糸の縫い直しが可能か問い合わせてみましょう。
【応急処置】バッグの糸がほつれた時の対処法
糸のほつれを見つけたときは、できるだけすぐに応急処置をしましょう。以下の手順に従って修理してください。
- ソーイングセットでほつれた糸を根元から切る
- ほつれた糸の先端に接着剤を少しだけつける
- 接着剤ごと針穴に糸の端を差し込み、それ以上ほつれないようにする
※ソーイングセットの針を使って入れると簡単
また革やナイロンのバッグを補修する場合は、もっと簡単な方法があります。
- ライターやろうそくを用意する
- 短く切ったほつれた糸の先端を、火でさっとあぶる
※時間は1秒未満
革やナイロンに使われている糸は多くの場合ポリエステル製です。そのため、火であぶれば溶けてだまのような形になり、それ以上はほつれません。
サッと火の先でなでるようにするだけで、糸を針穴に焼き留められます。
革は火に強く簡単には燃えません。しかし長くあぶると、革や糸が焦げる原因になるので注意してください。
なお、合成皮革や起毛革の場合は、表面が溶けたり燃えたりすることがあるので、火であぶるのはやめましょう。
応急処置が完了したら、自分で本格的に縫い合わせるか、修理店に持ち込みましょう。
自分でできる!バッグのプチ修理
少しのほつれであれば、専門店に依頼しなくても自分で直せます。用意するものは「ミシン用の針と糸」そして「糸通し」です。
ほつれに気がついたら次の手順で直してみましょう。
- ほつれた糸をハサミで切る
- 表と裏の糸をいったん何針分か抜いて長さを揃え、裏で結んで留める
- 結んで留めた部分に接着剤を塗る
- 結び目にかぶさるように、結び目の2~3針前からミシン糸で縫っていく
- 縫い終えたら裏側で糸を留めて完成
革製品の場合は最初から革にしっかりと針穴が開いているので、その穴をそのまま使って縫えば大丈夫です。
新たに穴を開ける必要がないため、初心者でも縫いやすくなっています。なお、業務用ミシンで縫われた製品は穴が小さく、ミシン針では入らないことがあります。その場合は手縫い用の針を使って縫うと直しやすいです。
バッグの糸ほつれ修理は、プロに任せよう
バッグのほつれを自分で修理するのは、あまりおすすめできません。
応急処置程度であれば誰でも対応できますが、使っていくうちに糸がほつれたり、さらに穴が広がったりするリスクが高いからです。
バッグの糸がほつれている場合は、プロに修理を依頼することを検討しましょう。自分で対応するよりも見た目が美しく、より強度を高くすることができます。
大切なカバンであれば、なおのこと、プロに依頼するのがおすすめです。
プロに任せるならこちら!おすすめ業者2選
「どこに依頼したらいいのか分からない」という方に向けて、編集部が厳選したおすすめ2社を紹介します。大切なバッグの糸がほつれてしまったら、以下2社に依頼してみましょう。
リナビス

出典:リナビス
リナビスは、創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
ブランドバッグや財布、靴など皮革製品のクリーニングを行う専門店ですが、バッグの糸のほつれ、持ち手の擦れ・剥げの修正や、色補正も対応できます。
バッグコースは「洗い」「修復」「色補正」までがセットになっており、お得にクリーニングできるのも魅力のひとつです。送料無料かつ明朗会計のため、見積りをもらわなくても費用が分かります。
もちろん、コーチのバッグもクリーニングできます。自分では直せそうにない色あせや擦れなどが気になる場合は、リナビスに依頼しましょう。
修理内容 | 修理費用 | 修理期間 |
---|---|---|
送料 | 無料 ※北海道・沖縄、一部離く | ー |
配送セット 発送伝票、申込書、利用ガイド | 330円 | ー |
クリーニング 皮革・ブランド品のバッグ | 27,000円~ | 約1か月 |
カラーチェンジ 皮革・ブランド品のバッグ | +11,550円~ | 約1か月 |
ほつれた糸の修理料金相場はどのくらい?
業者に依頼する場合、10cm未満など小さなほつれを直すだけであれば、3,000~5,000円程度で修理が可能です。ただし、ほつれが大きい場合や持ち手のほつれが広がりすぎて持ち手全部を交換しなければならない場合などは、追加の修理料金がかかるでしょう。
ブランドバッグなど「純正パーツ」を使用して修理する場合や正規店に依頼する場合は、さらに料金が加算されます。多くの業者が事前に見積もりが可能なので、事前に見積りを取り条件を比較しましょう。
また、ブランドメーカーに直接依頼する場合は、万単位の修理料金がかかることがあります。また状況によっては修理を断られる場合もあるので、注意が必要です。
ほつれを直すには何日くらいかかる?
一般的な業者に依頼する場合、ほつれの修理そのものは1日もあれば十分対応可能です。これに加えて「宅配修理」の場合は、片道1~3日程度の日数がかかります。
繁忙期の場合は、もう少し時間がかかることがあります。そのため、早くて2~3日、平均で1~2週間、最大1ヶ月が修理完了の目安です。
急いでいる場合は、即日対応が可能な店や、追加料金でお急ぎ対応してくれる店を選ぶとよいでしょう。
ブランドメーカーに依頼する場合は、早くて1~2週間、平均で数カ月、最大1年ほどが修理完了の目安です。
バッグのほつれを起こさないための秘訣
バッグのほつれはカバン修理の中でもよくあるトラブルで、1ヶ所直してもまたすぐに別の部分がほつれてしまうこともあります。そのためバッグの取り扱い方から気をつけていくことで、ほつれを軽減できるでしょう。
バッグを取り扱う際は、以下のことを意識しましょう。
バッグの容量に合わせて中身を入れる
持ち手や底の部分に負荷がかかりやすいのが、カバンに重いものを入れたときです。無理に重いものを入れると、持ち手やカバンの底が傷む原因になります。
バッグにはそれぞれ目安となる耐荷重が設定されています。「取扱説明書」や「メーカーの公式サイト」に記載してあることが多いので、よく確認しておきましょう。
ほつれた糸は手で引っ張らない
糸のほつれを手で引っ張るのはやめましょう。縫い方や場所によっては、糸がすべて抜けてしまう可能性があります。
手で引っ張るのではなく、ハサミで切り処理するのが正しい方法です。
洗濯は手洗いで丁寧に行う
布製のバッグやナイロン製の薄いショッピングバッグなどの洗うことを想定した製品は、特別な記載がない限り手洗いしましょう。洗濯機で無理に洗ったり脱水したりすると、回転の衝撃や激しい水流などで糸や布地を傷めてしまいます。
手洗いであっても洗濯後は糸のほつれが見つかりやすいので、干すときや取り込むときにチェックするのがおすすめです。また洗剤は「おしゃれ着用の中性洗剤」を使うと生地を傷めません。
ほつれたまま洗濯しない
「洗える素材でできたバッグ」でも、ほつれのあるときには洗わないようにしましょう。いったん糸がほつれると手洗い時など少しの刺激で、どんどん糸がほつれてしまいます。
まずは糸を短く切り、接着剤で補修してよく乾かしてから、あらためて手洗いするのがおすすめです。
ただし、糸のほつれがひどい場合は、応急処置だけでは対応しきれない場合があります。糸のほつれが目立つなら、プロに修理を依頼しましょう。
直射日光にできるだけ当てない
直射日光は、バッグの糸や生地を劣化させる原因の1つです。バッグを保管する際は、直射日光に当たらないようにしましょう。
ただし、湿気も痛みの原因になるため、直射日光を避けたいからといってタンスや押し入れにしまうのもおすすめできません。
カバンを適切に保存したい場合は、型崩れしないように新聞紙などを詰め、バッグの持ち手を傷めないよう布製の袋などに入れてください。袋ごと吊るして保管するとバッグを長持ちさせやすいです。
濡れたらよく乾かす
雨に濡れたり水でカバッグごと洗ったりした場合は、すぐによく乾かしましょう。
ほつれた糸を見るとわかる通り糸や生地は細い繊維がより合わさってできています。水に濡れるとこの繊維の間に水が入り込み、糸や生地を劣化させる原因となるのです。
またバッグの底などに使われている芯材に水が入り込むと、型崩れを起こしカバン全体の耐久性が低くなってしまいます。
生乾きのまま放置せず、しっかりと日陰で自然乾燥させてから使うのが長持ちの秘訣です。
バッグ修理のQ&A
プロにバッグの修理依頼をするときの、よくあるよくある疑問について解説します。
修理すると見た目は変わる?
直すときに使う糸は、できるだけ元の色や素材に近いものを使ってくれるのが一般的です。ただしまったく同じ素材を使えるわけではないため、あくまでも「一見して違和感がない」程度の修理に留まります。
もしまったく同じ素材を使用してほしい場合は、そのバッグの製造元に問い合わせるのが確実です。
とくにブランドバッグは修理されると価値が下落しやすいため、気になる場合は正規店でオリジナルのパーツを使って修理してもらうとよいでしょう。プロに依頼するほつれの目安は?
素人が自分で直せるのは、数針程度のほつれが限度です。「何cmにもわたるようなほつれがある場合や」「金具が壊れた」「革が破れてしまった」などほつれ以外の修理が必要なときはプロに依頼しましょう。
カバンを専門に扱う修理店は全国各地にあります。修理実績の多い店や、修理後の保証がついている店を選ぶのがおすすめです。
ほつれを放置するとどうなる?
たとえ小さなほつれでも、時間が経過するとどんどん広がってしまいます。最終的には縫い合わせた部分すべてがほつれてしまい、生地が裂けてしまうでしょう。
ほつれの修理料金は、ほつれた範囲が何cmかなど大きさによって決まることが多いです。ほつれが大きくなればなるほど修理料金も高くなります。
小さなほつれこそ放置せずすぐに修理に出せば、被害も費用も最小限に抑えられますよ。
まとめ
バッグ のほつれはバッグの摩擦や重いものを入れたことによる負荷、経年劣化などが原因です。放っておくとどんどん広がってしまうのでほつれを見つけたら糸を切り、接着剤で留めたりライターで糸を溶かしたりして応急処置をしましょう。
数針程度のほつれなら自分で縫い直せますが、ひどいときや高級なバッグを直すときはプロに依頼するのが確実です。
バッグ のほつれはよくありがちなトラブルです。日頃から保管場所や水濡れなどに注意して丁寧に扱い、長持ちさせるよう心がけましょう。

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