自宅で出来る革製品の汚れ落としの方法とは?

自宅で出来る革製品の汚れ落としの方法とは?

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革製品は使うほどに風合いを増しますが、使う頻度が多いためにどうしても傷や汚れを避けられません。
そこで今回は大事な革製品を長く愛用するために、丁寧な汚れの落とし方とメンテナンス方法をご紹介します。

革製品の汚れは自分で落とせる?

日々の生活でたびたび用いられる革製品ですが、それゆえに傷や汚れが付きやすくお悩みの方も多いことでしょう。
実はこうした革製品の汚れは、自宅にあるあるものを使って簡単に落とせることをご存知でしょうか。

まずは革製品の主な汚れの種類とその原因、そしてケースごとの対処法から詳しく見ていきましょう。

自分でできる革製品の簡単メンテナンス方法の詳細はこちらの記事をご覧ください。

水濡れによる汚れ

バッグや衣類などで多いケースですが、飲み物をこぼしたり雨で濡れたりして水濡れの跡が残ることがあります。
これを放置しているとひび割れやシミ、型崩れなどの原因となるため早急に対処しましょう。

部分的に濡れた場合は、水を含ませたタオルを固く絞り軽く叩くようにして汚れを取ります。
ジュースやコーヒーなどの色が移ってしまった場合は、ぬるま湯を含ませたタオルで同様に対処し汚れを目立たなくさせることができます。

雨などで広範囲にわたって水濡れした場合は、乾いたタオルで水気を十分に吸い取ってから風通しのよい場所で自然乾燥させましょう。
完全に乾いたら表面の硬化を防ぐため、革用のオイルやクリームを馴染ませて栄養分と油分を補い完了です。

雨で濡れてしまった革のかばんのカビを防ぐ方法と詳しい防水方法はこちらの記事をご覧ください。

インクの付着による汚れ

ボールペンなどのインクが付着するケースもあります。
革製品の見た目を損ねるだけでなくシミの原因にもなるため、早めに汚れを落としましょう。

インク汚れを落とす際は「革用のクリーナー」を使用します。
汚れた箇所を覆うようにして少量のクリーナーを馴染ませ、少し時間を置いてからやさしく拭き取ってください。
出先の場合は「クレンジングオイル」と「コットン」で代用も可能です。

なおインク汚れを落とすクリーナーは強力なため、革製品から本来の油分や栄養分までも奪ってしまいます。
使用後は革用のオイルやクリームなどで表面をケアし、過度な乾燥を防ぎましょう。

黒ずみ・皮脂汚れ

革製品を使用し続けているとホコリや手垢などが溜まり、黒ずみ・皮脂汚れの原因に。
これらは一旦乾拭きしてから革用の消しゴムで優しく叩くように擦ると簡単に落とせます。

文房具の消しゴムや食パンなどでも代用できますが、その場合は目立ちにくい場所で一度試してから使ってください。

汚れが落とせたら最後に革用のオイルかクリームで仕上げます。
この仕上げの工程は基本どの方法でも変わらないため、忘れないようにしましょう。

粉吹き(白浮き)による汚れ

革製品のメンテナンスを怠っていると、いつの間にか表面に白い粉が付いていることがあります。
これは「粉吹き」といい、革自体に含まれる油分が乾燥によって結晶化したものです。

粉吹きは油分の乾燥が原因なので油分を補えば解決します。
付着した粉をきれいに拭き取り、革用のオイルまたはクリームを馴染ませればOKです。
ただしあくまで一時的な解決に過ぎないため、定期的に同様のメンテナンスを行うことが大切です。

表面の傷

使う頻度の多い革製品はしばしば壁や物に当てて擦ったり、爪などで意図せず引っかいたりして傷が付くことがあります。
汚れとは方向性が若干異なりますが、小さな傷であれば汚れと同様に対処し目立たなくさせることができます。

傷付いた箇所を軽く水拭きしたあと、革用クリームを馴染ませてから乾燥させれば完了です。
もっとも完全に直せるわけではないため、大きい傷の場合や補修後の具合が気になる場合には修理業者に依頼することをおすすめします。

カビの発生

革製品は非常にカビが生えやすいため注意が必要です。
というのもカビの繁殖には温度・湿度・栄養分の3つの要素が関わるとされています。
革自体がカビの好物である栄養分を含んでいるうえ、使用頻度の多さゆえ皮脂などの汚れも付着しやすいからです。

革製品に発生したカビは、初期段階であれば乾いた布で拭き取ることで対処可能です。
湿った布を使ってしまうとかえってカビの発生を促したり、革製品自体を傷めたりする原因となるため注意しましょう。

また、「重曹水」や「消毒用エタノール」を含んだ布で拭き取るのも効果的です。
前者の場合は褪色する恐れがあるため「オリーブオイル」と「クエン酸」を混ぜたものを少量塗布し最後に乾いた布で拭き取るとよいでしょう。

しつこいカビには革専用のクリーナーで対処します。
革製品に直接吹きかけたり塗りすぎたりすると、色落ちや変色の原因となってしまいます。
まず少量を布に取ってから使いましょう。

いずれにおいても仕上げには必ず天日干しを行いましょう。
水気を取り除きカビの再発を防ぐ意味もありますが、紫外線による殺菌作用も期待できます。
ただし長時間干してしまうと革の劣化を早めるため短時間で十分です。

革製品にカビが生えてしまった時の対処方法の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

汚れ落としの注意点

革製品のさまざまな汚れに対して自分で対処できることがわかりました。
しかし自分で汚れ落としを行う場合には、いくつか注意すべき点もあります。
自分で作業する際は以下の点を押さえたうえで取りかかりましょう。

革製品は熱に弱い

革製品を乾燥させる際にヒーターやストーブの近くで乾かしたり、ドライヤーを使って早く乾燥させようとしたりする人がいますがこれは厳禁です。
皮革は熱に弱い性質をもつため、耐熱温度以上の熱を受けると硬化しそのまま元に戻らなくなる恐れがあります。

革製品を乾燥させる場合は必ず自然乾燥の方法をとり、また熱源にも近付けないよう注意しましょう。

革用オイル・クリームとの相性に気を付ける

革用オイルやクリームにはさまざまな成分が含まれており、革の種類によって相性の良し悪しが分かれます。
相性の悪いものを使用した場合、シミや色落ちの原因となるため注意が必要です。

革用オイルやクリームの相性についてはパッケージに記載されているものもありますが、お店で購入する場合は店員さんに聞いたほうが早いです。
わからない場合は目立たない箇所に少量で試し塗りし、シミや色落ちの気配がないか確認してから使いましょう。

革用オイル・クリームの塗りすぎに注意

革製品に栄養と潤いを与える革用オイル・クリームですが塗りすぎは禁物です。
というのも、これらの成分が革に浸透できる量にも限度があるからです。
あまり塗りすぎるとかえって革の通気性を損ねることとなり、シミや変色の原因にもなりかねません。

革用オイルやクリームを使う際は極力重ね塗りにせず、薄く引き伸ばすように塗ることを意識しましょう。
革への悪影響になることを避けられるうえ、塗りムラの防止にもつながります。

においまで落とせるわけではない

汚れを落としたからといってにおいまで落とせるわけではありません。
たとえばコーヒーやお酒といったにおいの強い飲み物をこぼした場合やカビが発生した場合などは、汚れを落としたうえで消臭作業も必要となる可能性があります。

とくにカビ臭はカビを落としただけでは取れないことが多いため、下記の方法で消臭することをおすすめします。

  • 風通しのよい日陰で数時間から半日ほど陰干しする
  • 重曹や乾煎りした茶葉を薄手の布などで包み、革製品と一緒にビニール袋に入れて1日~数日置いておく
  • 革製品対応の除菌消臭スプレーを吹きかける

先にも触れた重曹ですが、これには脱色作用のほか消臭作用もあります。
また茶葉(とくに緑茶)には天然の抗菌・消臭作用をもつカテキンが含まれるため、カビ臭の除去にも有効にはたらきます。

これらの方法を用いてもにおいが取り除けない場合は、クリーニング店や革製品専門の修理店などに依頼しましょう。

かばんの消臭方法の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

汚れ対策には定期的なメンテナンスが重要

ここまで革製品の汚れ落としについて解説してきましたが、そもそも汚れないに越したことはありません。
大事な革製品を長く愛用できるよう、こまめにセルフメンテナンスを行いきれいな状態を維持しましょう。

メンテナンスの際は、主に「やわらかい布」「革用ブラシ」「革用クリーナー」「革用オイル(またはクリーム)」「防水スプレー」の5点が必要となります。
ここでは大まかなセルフメンテナンスの手順をご紹介します。

1.表面の汚れを落とす

まずはブラッシングや乾拭きし、革製品に付いたホコリや汚れをさっと落とします。
その後布に革用クリーナーを少量塗布し、汚れの目立つ箇所を軽く叩くようにして塗っていきます。
事前に底面などの目立ちにくい箇所で試し塗しておくとよいでしょう。

汚れが浮かんできますので、これを丁寧に拭き取ったのち乾拭きして余分なクリーナーを落とします。

2.オイルやクリームで栄養と潤いを補給する

クリーナーでケアしたあとは布に少量のオイル(またはクリーム)を馴染ませ、薄く引き伸ばすように塗っていきます。
その後少し置いてから乾いた布で拭き取りますが、このとき拭き残しがあるとカビの原因にもなるためしっかり拭き取りましょう。

3.防水スプレーで仕上げる

オイルなどでケアしたあとは、水濡れを防ぐために防水スプレーで仕上げます。
革製品から30cmほど離してゆっくりと満遍なくスプレーをかけましょう。

その後完全に乾くまで時間を置いてから乾拭きします。
以上の作業を終えたら目立たない箇所に水を一滴垂らしてみてください。
水が弾かれるのを確認したら終了です。

バッグや革靴、ベルトなど使用頻度の多いものには、週1回くらいのペースで防水処理を施しておくと安心です。

知っておくと役に立つ、革製品のトラブル対処方法はこちらの記事をご覧ください。

汚れがひどい場合はプロに依頼しよう

汚れの程度がひどい場合や自分で対処する自信がない場合には、革製品専門の修理店に依頼しましょう。
一般ではお目にかかれない特殊な洗剤などを使ったり、製品を解体したりしてすみずみまで補修・クリーニングしてくれます。

業者によって費用や技術力が異なるため、複数の業者をチェックしながら検討することをおすすめします。
修理店比較サイトなどを活用し、自分のニーズに合った業者を選びましょう。

まとめ

革製品を長く愛用するためには溜まった汚れをきれいに落としつつ、こまめにメンテナンスすることが大切です。
小さな汚れであれば自宅にあるものを使って簡単に落とせるので、ぜひお試しください。

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また手に負えないほどの汚れの場合は、無理に自分で対処しようとするとかえって悪化させてしまう恐れもあります。
大切な品であるならなおさら、プロの業者への相談をおすすめします。

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