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レザーは扱いが難しいというイメージをもつ方もいらっしゃいますが、適切にメンテナンスをすると味のある風合いに変化し長く愛用できる素材です。
この記事では、レザーのさまざまなメンテナンス方法について説明します。
INDEX
レザーの日常のメンテナンス
バッグや財布、ベルトやスマホケースなど私たちの身の回りには革でできた製品がたくさんあります。
レザーは服飾雑貨だけではなくジャケットやコートなどの衣類、車の内装やソファセットなどさまざまなアイテムに利用されています。
本物のレザーの魅力は独特の質感と風合い、そしてエイジングともいわれる経年の変化でしょう。
ただしレザーは使用や保管の際に適切なメンテナンスが必要です。
ほんのひと手間かけることでお気に入りのレザーを長く愛用できます。
レザーのメンテナンスに必要な道具
レザーは決して取り扱いの面倒な難しい素材ではありません。
日常的なメンテナンスは短時間で行えるかんたんなもので十分です。
まずは必要最低限のメンテナンス用品をそろえておきましょう。
1.レザー用ブラシ
ブラシは獣毛の硬い順から「豚毛」「馬毛」「山羊毛」があり、ほかには「人工の化繊毛」のものがあります。
レザーのバッグや財布などに使う場合は、太さも硬さもちょうどよい馬毛ブラシが最適です。
毛質が硬すぎるとレザーに傷をつけてしまうおそれがありますが、馬毛は一番扱いやすくさまざまな革製品に使えますので最初の1本におすすめします。
ただしスエードなどの起毛している革のお手入れには、起毛の間に入り込んだゴミが取りやすい「スエード専用のブラシ」がおすすめです。
手に持ちやすく作業しやすいものを選びましょう。
とくにソファや車のシートなど広範囲をブラッシングする場合は、多少価格が高くても持ち手の材質や形状にもこだわると作業もよりスムーズになります。
2.乾拭き用の布
やわらかく表面の滑らかな布を用意しましょう。
布目の詰まったもので、Tシャツや肌着、ネル生地のような手持ちの綿の布で構いません。
目の粗い生地や凹凸のあるものはレザーに傷がつく可能性があるため避けましょう。
また薄く小さい布を使うと、お手入れの際に爪でレザーを引っかいてしまうことがあります。
ある程度厚みがあるハンカチ程度の大きさのものがおすすめです。
手順1:ホコリを取る
最初に、バッグや財布の中身をすべて出して空にします。
次にレザー用ブラシを使ってホコリを取り除きます。
ファスナーの周囲やレザーや部品の接合部分、重なっている部分などにブラシを当てて、すき間にたまったホコリをていねいにかき出すように取り除きましょう。
すき間部分を広げたり裏側から手を当てたりして、まんべんなくブラシの毛先が当たるようやさしくていねいにブラッシングします。
とくに革を縫い合わせるステッチのわずかなすき間にホコリがたまることがあるので、縫い目に沿ってブラシをかけるとよいでしょう。
手順2:乾拭きをする
乾いたやわらかい布で全体を乾拭きします。
バッグの持ち手や普段手に触れる場所を念入りに拭き上げましょう。
ブラッシングで一見きれいになったようでも、手垢や汚れのすべては落としきれません。
全体を拭いたあと乾拭きすると布がうっすら汚れているのはそのためです。
この最後の汚れの拭き取りが大切で、これを怠るとその部分だけが黒ずんで変色してしまいます。
毎日行う必要はありませんが、風の強い日やほこりっぽい場所を訪れたあとなどに適宜お手入れしましょう。
砂ぼこりなどが付着したまま乾拭きすると、こすれてレザーに傷がついてしまうことがあります。
必ずブラッシングでホコリを落としてから乾拭きしてください。
レザーを保護するためのメンテナンス
レザー製品を劣化させずに長く使うためには、状態に応じて行うメンテナンスが欠かせません。
人間の肌もそうですがカサついたときは水分と油分を補い保湿することで、肌のバリア機能が正常に働き肌の健康が保てます。
天然のレザーも同様です。
レザーが以前と比べてカサついていると感じたら、オイルによるメンテナンスを行いましょう。
適度に油分を補うことでレザーが保護され寿命を延ばせます。
オイルケアをせず乾燥したレザーはどうなる?
カサついたレザーを放っておくと乾燥が進み、レザーの表面の油脂が結晶化しうっすらと白い粉が浮いてくることがあります。
カビにも見えますがこれは「スピュー」といわれるもので、レザーに加工した際のオイルや皮に含まれていた脂肪、塩などが結晶化したものなので心配はいりません。
スピューは拭くだけで取り除けます。
しかしそのままでは見た目も悪くすぐに使えません。
また乾燥したレザーはしなやかさやツヤが失われ、摩擦などにより細かくヒビ割れることがあります。
ヒビ割れがポロポロと剥がれ落ちてくるとレザーの栄養も足りていない状態です。
手遅れになる前にオイルケアを行いましょう。
オイルケアに必要な道具
オイルケアに必要な道具は、日常のメンテナンスに使う道具に加えて、以下の2点です。
1.レザー用オイルまたはクリーム
オイルは、レザーの保護を目的として作られた専用の製品を使いましょう。
「レザートリートメント」「プロテクションクリーム」「ミンクオイル」「レザーワックス」などの名称で液状やクリーム状の製品が市販されています。
クリームのほうが適量を使いやすく少しずつ塗り足せて伸びもよいので、慣れないうちはクリームタイプがおすすめです。
2. オイルやクリーム塗布用の布
オイルケアには、オイルを塗り込むための布が必要です。
普段のお手入れで使用している乾拭き用の布とは別のやわらかい布を用意してください。
オイルによってはスポンジが付属しているものもあります。
手順1:ホコリを取り除き乾拭き
「レザーの日常のメンテナンス」で説明したとおり先にホコリを取り除き、乾拭きを済ませてきれいな状態にしておきます。
もし汚れや傷がある場合は、下記で説明する方法に従ってきれいにしておいてください。
その後オイルケアのメンテナンスを行います。
手順2:布にオイルかクリームを少量取って塗る
オイルやクリーム塗布用の乾いたやわらかい布にクリームを少量取ります。
たっぷり取って塗り込む必要はありません。
オイルが多すぎるとレザーがオイルを吸収しきれず、過剰なオイルが原因でカビが生えることがあるためです。
足りなければその都度布に取って塗ったほうが失敗も防げます。
製品の大きさにもよりますが、クリームの量はまずは1円玉よりも少ないくらいの量で様子を見ましょう。
財布やパスケース、スマホケースなどの小物ならお米1粒程度で十分です。
ソファなどの大きなものでも一度に大量のクリームを取る必要はありません。
ブロックごとに少量ずつ継ぎ足してから塗り広げたほうがムラになりません。
布にクリームを取ったら、まずは目立たない部分で色落ちがないか試し塗りをしましょう。
布に革の色が移らなければOKです。
続いてクリームを全体に薄く伸ばしていきます。
この時点でゴシゴシ強くこする必要はありません。
布に取ったクリームを、大きな面から先に2~3本の指先で円を描きながらクルクルと薄く塗っていきます。
次に塗り残しがないよう持ち手や金具周辺、角や折れ曲がっている部分にもていねいにクリームを塗ります。
手順3:十分に乾かしてから乾拭きする
革製品は風通しのよい日陰にしばらく置いて、オイルをレザーの内部までなじませます。
オイルを浸透・乾燥させる時間は、使用するオイルの特性により異なります。
「せっかくオイルを塗ったのに十分に浸透していなかった」ということがないよう、使用説明書をよく読んで浸透・乾燥させる時間について確認しておきましょう。
レザーにオイルがなじみ表面が乾いたら、乾拭き用の布で全体を拭き上げて作業は終わりです。
この作業によりカサつきがなくなり、しっとりとしたレザーの風合いがよみがえります。
このオイルケアは革がカサついてきたと感じたときに行えば十分です。
中には加工時にたっぷりとオイルを浸透させている製品もあり、このような製品はオイルケアの必要がありません。
レザーが水にぬれたときのメンテナンス
レザーはそもそも水に弱い素材です。
雨や飲みこぼしでぬれる可能性があるレザー製品には、防水スプレーを吹いておくとよいでしょう。
レザーの表面をコーティングすることにより、汚れがついても落としやすくなります。
しかしもしもレザーがぬれてしまったときは、シミにならないように早めに対処しなくてはなりません。
ポツポツとした水はねの跡は、乾いたときにそのままシミになって残る場合があります。
水にぬれて色が変わっている部分は、やわらかい布を水に浸して軽く絞りシミ部分をぼかすように水を含ませ、境目がわからなくなるようになじませていきます。
その後、乾いたタオルで水分を移し取るようにポンポンと叩きます。
乾いた面で繰り返し、手早く水分を取り除いてから風通しのよい日陰で乾かします。
早く水分を抜こうとしてドライヤーを当てたり、ファンヒーターなどのそばに置いたりすることは避けましょう。
高温でレザーが傷み、やわらかいレザーが硬化する原因になります。
ぬれてしまった革のかばんのカビを防ぐ方法と詳しい防水方法はこちらの記事をご覧ください。
レザーの傷や汚れへの対処法
レザーについた傷は細かいものならブラッシングや指先で揉み込むだけで、ある程度は目立たなくなります。
ただし深い傷や大きな傷、はがれなどは個人での修復は難しいので、レザーの修理業者に補修してもらいましょう。
汚れは「レザークリーナー」や「レザー専用の汚れ落とし用消しゴム」などである程度は消せます。
しかし落ちないからと何度もこすってしまうと、色が落ちて逆に目立ってしまうことがあるため注意してください。
手に負えない汚れや色落ちなども業者に補修してもらったほうがよいでしょう。
水シミなども自然な感じで補修してくれます。
まとめ
レザーは昔から私たちの身近なところでさまざまな製品に使われてきました。
安価な人工皮革もありますが、やはり本物のレザーには本物なりのよさがあります。
本物のレザーをもつ喜びは格別です。
「革を育てる」という言葉がありますが、レザーは大切に長く使うことでエイジングを楽しめます。
もしもレザーに傷やトラブルが生じた場合は、レザーの修理業者にメンテナンスを依頼することできれいに補修してもらえます。
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