古いバッグがここまでキレイにお直しでできる!修理専門店のすすめ

古いバッグがここまでキレイにお直しでできる!修理専門店のすすめ

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タンスに長くしまい込んだために使えなくなった革製バッグは、修理のプロに頼めば元のような姿にお直しすることが可能です。
この記事では「革製バッグのさまざまなパーツ修理の種類」「お直しの実例」「実際の作業手順」を紹介しましょう。

革製バッグをお直しするメンテナンス方法

バッグに限らず革製品を長く使い続けるためには、普段からのメンテナンスが大事です。
革製バッグのメンテナンス方法はパーツ修理とクリーニング、色補修・染め直しの3つがあります。

パーツ修理

バッグの部分的な破れや縫い目のほつれ、持ち手や金具の交換、内装・内袋の交換などの修理をします。
バッグは複数のパーツが組み合わさっているので、部分的な補修が可能です。

クリーニング

バッグについたシミやしつこい汚れ、カビなどはクリーニングで落とすことができます。
特殊なクリーナーを使って手作業で拭き取る場合もあります。

色補修・染め直し

経年劣化で色褪せや色落ちしてしまったバッグを元のような色に復元します。
表面についた擦り傷も色補修でお直しが可能です。
要望に応じてツヤなし加工に仕上げることもできます。

革製バッグのお直しを頼むのは購入店?修理専門店?

革製バッグのお直しは購入店(メーカー)と修理専門店のどちらかに依頼することになります。
それぞれメリット・デメリットがありますが、おすすめは修理専門店です。

購入店にお直しを頼む場合

購入店にお直しを頼むとメーカーに修理してもらえます。
オリジナルパーツを使った修理や、ブランドロゴ入りのパーツの交換も可能です。

保証期間内であれば修理費が無償だったり安くなったりします。
いっぽう一般的に修理費は高くなりがちです。
パーツの在庫がない場合は修理を断られるなど対応してくれないこともあります。

修理専門店にお直しを頼む場合

バッグ修理の職人が在籍し修理を専門にしているので、修復技術の高いことがメリットです。
職人の技術が高い修理店なら、損傷が進んでいるものや年数がかなり古いバッグでもお直しが可能です。

またメーカーでは対応していない修理も対応可能。
修理費もメーカーより安い傾向があります。
一方で純正パーツは使えないため、ロゴ入りパーツは代替品に取り替えられます。

革製バッグをさまざまなパーツ修理でお直しする

修理専門店でできる革製バッグの修理内容をパーツごとにご紹介しましょう。
複数個所の修理を依頼することも可能です。

持ち手補強・交換

バッグの持ち手は常に手が直接触れるため汚れたり擦り切れたり、ひび割れたりしがちです。
ひどい場合はちぎれてしまうこともあります。

革が傷んでいるときはなるべく近い色の革で補強し、使えない状態なら新しく作り直した持ち手と交換します。
平たい形や中に芯材が入った丸い形、ビジネスバッグのかっちりした形など持ち手の形は問いません。

根革交換

「根革」はバッグの本体と持ち手をつなげている小さい革の部分のことです。
バッグの重さを常に支えているので、持ち手と同じくらい負担がかかり徐々に擦り切れていきます。

そのままにしておくとちぎれてしまうため、そうなる前に修理が必要です。
取り付け修理や元と近い色の革で新しく作り直します。

革(パーツ)補強・交換

バッグを使い続けるうちに革が劣化して部分的に擦り切れたり穴が開いたりしてしまいます。
元と近い色の革を当てて補強したり、新しく作って取り替えたりします。

パイピング修理

バッグの四角は擦り減りやすく、パイピングが破れて中の芯が見えてしまうこともあります。
見た目を大きく損なうので新しく革を巻き付け直す修理を行います。
革の色が剥げている場合は、同時にカラーリングを行うことも可能です。

内装・内袋交換

革製バッグの内側が合成皮革の場合、布張りが破れたりカビが生えたりします。
素材によっては湿気でベタベタになり、ポロポロと剥がれてしまいバッグが使用できなくなります。

内装生地を張り替えれば元通りの修復が可能です。
革や布、ナイロンなど元の素材に合わせられますが、劣化しづらく滑りのよい「シャンタン生地」への張り替えをおすすめします。

金具修理・交換

根革を交換する際、金具が外れていれば新しい金具を付け替えることができます。
錠前やハトメなどの金具が傷ついたり破損したり色落ちしたりした場合も、なるべく元と近い金具で修理が可能です。
ただしブランドロゴが入っている場合はそれが無くなります。

ほつれ修理

バッグのパーツ同士を縫い合わせている縫い目も摩耗や劣化でほつれたり、切れて穴が開いてしまったりします。
元通りに縫い合わせる「リステッチ」で修理を行います。
バッグの外装だけでなく内装のほつれ修理も可能です。

ファスナー・スライダー交換

バッグのファスナー部分が破れたり切れたりファスナーのかみ合わせが悪くなった場合は、すべて取り外して新しく交換します。
引き手のスライダーが壊れた場合も取り替えが可能です。
ファスナーのカラーを変更すればイメージを変えることができます。

ベルトの穴開け調整

バッグのお直しという意味では、ショルダーベルトの長さを使いやすく調整するためにベルトの穴を開ける作業も含まれます。
穴開け1個から対応可能ですが、素材の厚みやデザインによっては希望する場所に穴を開けられないケースもあります。

ブランドバッグのお直し実例:パイピング修理

修理専門店の「パイピング修理」のうちブランドバッグをお直しした実例をご紹介しましょう。
多くの場合見た目をほとんど変えない修理が可能です。

「ルイ・ヴィトン」

バッグの底部分のパイピングが擦り切れ中の芯が飛び出した場合は、似た色の革で部分的に巻き直します。
部分的な巻き直しは継ぎ目が膨らむケースがあり、気になる場合はすべて巻き替えることもできます。
ヌメ革の場合は新旧の色に違いがありますが、約3ヶ月から半年で日焼けして目立たなくなります。

「コーチ」

バッグのコーナー(角)が薄くなりパイピングが破れた場合は、表と裏の2本を丸ごと交換します。
ヌメ革を新しく交換すると色が白っぽく見えますが、約3ヶ月から1年経てば分からなくなります。
底部分のパイピングを丸ごと交換することも可能です。

「プラダ」

手さげ型バッグの開口部にある革のパイピングが傷んでいる場合、すべて取り替えることができます。
持ち手と色を合わせると違和感がありません。

「セリーヌ」

同じく手さげ型バッグは開口部のパイピングが傷みがちです。
元と同じような色の革でパイピング交換を行います。
どのブランドでも同様に修理できます。

「クロムハーツ」

クロムハーツのバッグは黒地のデザインが多く、パイピングが破れて中の白い芯が見えてしまうと目立ちます。
ボストンバッグの底部分は、パイピングの擦り切れた部分を同じ色の革を部分的に当てる修理が可能です。

「プリマ・クラッセ」

地図柄の生地が特徴的な「プリマ・クラッセ」のバッグは生地の補修でなく、パイピング修理であれば目立たないお直しが可能です。
たとえば開口部がかぶせ型のバッグは、かぶせ部分のパイピングを交換できます。

「バーバリー」

「バーバリー」も格子柄の生地が特徴的なブランドです。
バッグを開ける部分の縁が擦り切れた場合、革のパイピングと当て革で修理することができます。
コーナー部分が擦り切れた場合も同様の修理が可能です。

革製バッグのお直し作業例:内装・内袋交換

革製バッグのお直しのうち、内装・内袋交換は多くの技術が必要とされる作業です。
修理専門店の技術の高さを証明するために、実際の作業内容や手順をご紹介しましょう。
1年間使用せずにネル袋に保管していた「グッチ」のバッグで、内装がベタつき、剥がれてしまった例です。

1.カバンの内袋を本体から取り外す

ミシンの縫い目をほどくときに使用するリッパーを使って、バッグ本体と内袋を縫い合わせている糸を切っていきます。
上糸と下糸が交差していますが、切るのは上糸の縫い目のみです。

このときに内袋のベタつき汚れが他の部分にくっつかないように注意します。
上糸の縫い目がすべて切れたら、バッグ本体から内袋が丸ごと取り外します。

2.内袋を分解する

新しい内袋の型を取る必要があるため、リッパーで縫い合わせた糸をほどき内袋を分解します。
新しい内袋に流用するため、ファスナーやブランドロゴ、内袋の上側にある革部分も取り外します。

3.ロゴや革をクリーニングする

内袋に使用していたブランドロゴや上側の革部分もベタつき汚れがあるので、クリーナーと脱脂綿で汚れをキレイに拭き取ります。
使用する溶剤はロゴプリントを消さないように、アルコールを希釈した特殊液を使用します。
新しく交換するだけでなく元の素材を活かす技術が必要です。

4.元の内袋から型を取る

分解した内袋から型紙を作ります。
厚紙の上に内袋を置いてペンで型を取ります。

5.生地を型に合わせて裁断する

元の内袋と同じ素材を生地に使うと劣化を繰り返すので、劣化しづらい「シャンタン」という生地を使用します。
光沢感があり丈夫なためブランドバッグの内袋にぴったりです。
型紙を合わせて生地の裁断をします。

6.生地を縫い合わせて内袋を作成する

ミシンで裁断した生地の端を縫い合わせ内袋の形にします。
汚れを落としたブランドロゴや上側の革部分やポケットなども元の場所に縫い付け、新しい内袋を完成させます。

7.縫製部分を両面テープで仮止めする

新しい内袋を縫い付けるカバン本体に両面テープで仮止めを行い、固定します。
こうするとミシンで縫い付けるときに生じるズレを防げます。

8.内袋を本体に縫い付ける

両面テープは貼ったままバッグの外側からミシンで内袋を本体に縫い付けます。
できるだけ元に近い色の糸を選び、元の縫い目の穴に沿って縫い付けるとお直しの痕跡が残りません。

バッグ修理のプロならではの技術です。
以上で内装・内袋交換作業は完了します。

革製バッグの修理は事前見積りが大事

革製バッグを修理専門店に出すときは、事前見積りを取るようにしましょう。
さまざまな技術を持つ複数の修理専門店に見積りを依頼すれば、修理費を安くすることが可能です。
見積りは無料の場合が多いので気軽に依頼できます。

まとめ

革製バッグは酷く損傷していたり年数がかなり経っていたりしても、技術の高い修理専門店に依頼するとお直しが可能です。
ブランドバッグも純正パーツによる修理にこだわりがなければ、メーカーより修理専門店に依頼することをおすすめします。

メーカーで対応できない修理も可能です。
革製バッグを修理専門店に出すときは、事前見積りを忘れずに取るようにしましょう。

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