
「カーナビのテレビが映らなくなった」という経験はありませんか?
この記事では、カーナビに起きるトラブルの原因と対処法について詳しく解説します。
カーナビを修理に出す前にまずはできることを試してみましょう。
カーナビのテレビが映らない原因と対処法
テレビが突然映らなくなった場合、カーナビ自体の不良だけではなく外因的な問題が発生している可能性も高いでしょう。
どのような原因が考えられるのかを対処法とあわせて解説します。
B-CAS(ビーキャス)カードの不具合
家庭用テレビでも映らなくなったときの原因として多くあげられるのが「B-CASカード」の不具合です。
最近のカーナビも家庭用テレビと同様に、テレビを見るときには「B-CASカード」が必要となります。
このカードがうまく挿さっていなかったり、挿す方向が間違っていたりするとテレビが映りません。
またカードの表面に埋め込まれたICチップが汚れているときも、テレビが映らないという不具合が起こりやすくなります。
B-CASカードに問題があった場合の対処法
「B-CASカード」の挿入に問題がある場合は、一度カードを入れ直してみてください。
カーナビの主電源を落としてからカードを取り出します。
そしてカード挿入の正しい向きを確認してからしっかりと挿入しましょう。
カードが正しく挿入できたら「B-CASカード」の動作確認を画面上より行ってください。
なお「B-CASカード」の差し込み口の場所や動作確認の方法は、カーナビによって異なります。
取扱説明書を見ながら行うようにしましょう。
ICチップが汚れているときは「パーツクリーナー」でICチップの汚れを取り除いてください。
パーツクリーナーはカー用品店やホームセンターなどで購入できます。
住所設定が受信対象外の地域に設定されている
テレビと同様、カーナビでも受信地域を設定するスキャンと呼ばれる作業が必要です。
転居して受信地域が変わったときや、住んでいる地域の放送局に変更があったときに設定を変更しないでいると、テレビが見られなくなることもあります。
気をつけましょう。
対処法
引っ越しや旅行などで以前とは異なる地域に行ったときは、カーナビ内の[初期スキャン]または[チャンネルスキャン]で地域の情報を取得してください。
[チャンネルスキャン]は、近くの放送局を自動で登録してくれるのでおすすめです。
なお住所設定の方法はカーナビによって異なります。
必ず取扱説明書を確認するようにしてください。
接続端子が正しく接続されていない
映像端子や音声端子などの接続端子が正しくつながっていない場合は、テレビが映らなくなります。
また「アンテナケーブル」が接続されていない場合や断線しているときも、テレビの放送を受信できなくなってしまうので映りません。
対処法
「映像端子」や「音声端子」が正しく接続されているか確認してください。
取扱説明書を読んでもわからない場合は、無理せずカーショップやディーラーに相談しましょう。
地デジアンテナの取りつけ位置が悪い
地デジアンテナの取りつけ位置が悪いと電波を受信しにくくなるため、テレビが映らなくなることもあります。
対処法
地デジアンテナは、フロントガラスの上側に取りつけるようにしましょう。
パーキングブレーキ接続ケーブルが外れている
「パーキングブレーキ接続ケーブル」が外れていると、車の走行中は操作が制限されるためテレビが映らなくなります。
対処法
パーキングブレーキ接続ケーブルが外れていないか確認してください。
確認方法はカーナビによって異なります。
取扱説明書を参考にしてください。
バッテリーの不具合
カーナビの画面が真っ暗で操作自体ができないという場合には、バッテリーに不具合が生じている可能性があります。
バッテリーの劣化によって電圧が低下しカーナビが正常に作動しなくなります。
また、バッテリーを交換したときにカーナビが故障してしまうことも。
これはバッテリー交換するときにカーナビの常時電源が切れることで、ICチップが破損するために起こります。
対処法
バッテリーが劣化している場合は、まずバッテリーのケーブルを接続し直して回復するかどうか様子をみてください。
これで問題が解決しない場合はバッテリーの交換をおすすめします。
バッテリーを交換しても画面の操作ができないときは、カーナビが寿命を迎えている可能性もあります。
その場合は早めに専門店に修理を依頼しましょう。
またバッテリー交換時にカーナビが故障したときは、製品不良が疑われるので製造元に問い合わせて修理をしてもらいましょう。
ACC(アクセサリー)電源の不具合
カーナビをはじめ、ETC車載機や電動ミラーなどの電装機器に用いられる「ACC電源」。
この電源のヒューズが切れているとカーナビの画面が映らなくなる場合があります。
対処法
ACC電源のヒューズを新しいものに交換してください。
交換作業は比較的簡単なので素人でも行えますが、ヒューズが切れている以外にも原因が複雑に絡み合っている場合もあります。
カーナビは精密機器なので、自分で判断せずに専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。
蛍光灯などの消耗品が切れている
カーナビの画面は真っ暗でも、オーディオやボタン操作などに問題がないときは「バックライト」や「インバータ」が切れている可能性があります。
対処法
専門業者に修理を依頼しましょう。
HDD(ハードディスクドライブ)の寿命
カーナビの画面が映らない原因は、カーナビ自体が寿命を迎えているという場合もあります。
HDDを記憶媒体として使っているカーナビの寿命は、一般的に5~10年といわれています。
しかし使用頻度や環境によってはもっと早く寿命を迎えることも。
「電源や音声が突然切れる」「本体が異常に熱くなる」「データの読み込みが遅い」「データを読み込まない」などの症状が現れたときは、カーナビの寿命が近いと考えてよいでしょう。
対処法
専門業者に修理を依頼するか、新しいカーナビの購入を検討してください。
カーナビは「カーディーラー」「カー用品専門店」「家電量販店」などで購入できます。
テレビの受信感度を上げる方法
カーナビのテレビは、ちょっとした工夫で受信感度を上げられます。
まず簡単にできることは配線の整理です。
カーナビのアンテナと一緒に「ドライブレコーダー」や「ETC」「GPS」などの電源配線を束ねないことや、平行配線をしないことでも受信感度が変わります。
また4×4デジタルチューナーや、ブースター内蔵型のアンテナを取りつけることでも受信感度が上がります。
チューナーは、2×2デジタルチューナーよりも、4×4デジタルチューナーの方が高い受信感度であるため、テレビを快適に視聴したいなら4×4デジタルチューナーがおすすめです。
ただし、価格がやや高くなるので安く済ませたい方は、2×2デジタルチューナーを購入するとよいでしょう。
アンテナは「フィルムアンテナ」よりも「外部アンテナ」の方が高い受信感度なので、テレビを途切れずに視聴したい方は外部アンテナを選ぶようにしてください。
フルセグとワンセグはどちらを選べばいい?
アンテナやチューナーを購入する際に「フルセグ」と「ワンセグ」のどちらを選べばいいのか悩むことも多いのではないでしょうか。
ここで簡単にフルセグとワンセグの違いを説明します。
フルセグとワンセグの違いは映像の美しさにあります。
フルセグはワンセグの12倍の容量を受信できるため高画質な映像が楽しめます。
一方ワンセグは解像度が低いため、画素が荒くフルセグほど鮮明な画像は映し出せません。
しかしワンセグはフルセグと比べて受信感度が安定しているため、画像こそ荒いものの安定的にテレビを視聴できます。
画質のよさと受信感度のよさ、どちらを優先するかによって選ぶべきアンテナやチューナーも変わります。
カーナビのメンテナンス方法
カーナビはパソコンと同じ精密機器です。
そのため外からの刺激に弱く故障につながる場合があります。
たとえばタッチパネルを強く押しすぎることでパネルが損傷したり、タバコの煙やヤニが付着したりするだけでも故障しやすくなります。
また、カーナビは水や熱にも弱いため、高温多湿な状態が続くと故障してしまいます。
カーナビの扱い方には細心の注意を払いつつ、自分でできるメンテナンスを日頃から行うようにしましょう。
自分でできるカーナビのメンテナンスは主に2つあります。
「液晶画面」と「ピックアップレンズ」の掃除です。
まず液晶画面の掃除をする際は、ウェットティッシュなどではなく「カーナビモニター専用のクリーナー」を使いましょう。
専用のクリーナーを使うことで、液晶画面の手垢をキレイに落とし、カーナビの寿命を伸ばすことができます。
次にピックアップレンズの掃除です。
ピックアップレンズは、CDやDVDを読み込むためのレンズのことで、これが汚れているとディスクの読み込みがうまくできなくなります。
そこで専用のカーナビレンズクリーナーを使ってピックアップレンズのクリーニングを行いましょう。
使い方はCDの差し込み口に専用のカーナビレンズクリーナーを挿入するだけです。
2週間に1回程度の使用で、ピックアップレンズをいつもキレイな状態に保てます。
カーナビモニター専用のクリーナーとカーナビレンズクリーナーは、カー用品店またはネット通販から購入できます。
まとめ
カーナビの画面が突然真っ暗になったりテレビが映らなくなったりしたら焦ってしまいますが、そんなときは今回紹介した対処法を1つひとつ試してみてください。
また日常的にメンテナンスをしてカーナビを少しでも長く使い続けましょう。
色々な対処法を試してもどうしてもカーナビが映らない場合は、早めに専門業者に修理を依頼するようにしてください。

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