カーナビの音が出ないときのチェックポイントと考えられる原因を解説

カーナビの音が出ないときのチェックポイントと考えられる原因を解説

カーナビの音が出ない場合に考えられる、さまざまな原因について紹介します。
設定ミスや接続ミスが原因の場合が多いため、まずはチェックポイントを確認してみることをおすすめします。

音が出なくなる前はどのような状況だったか確認

カーナビの音が出ない原因は、そのときの状況によって原因が推測できる場合があります。
たとえばカーナビを購入したり譲ってもらったりして自分で取り付けた場合。
「取り付け方法を間違えた」もしくは「カーナビの音量設定の問題」かと予想がつきます。

長年使用していて今まで問題がなかったカーナビの音がある日突然出なくなったら、カーナビやスピーカーの故障を疑うでしょう。
家族共有の車なら、誰かがカーナビの設定を変えたことが原因かもしれません。

新しいカーナビの機能をよく把握しないまま、あちこち触ってしまった結果、音が出なくなった場合もあるでしょう。
その際は「なにをしたら音が出なくなったのか」「どこをどう触ったのか」をできるだけ思い出すことにより、解決の鍵が見つかることがほとんどです。

このようにカーナビのトラブルの際は、音が出なくなった経緯を切り分けて原因を特定することがポイントです。
ここでは、カーナビの音が出ない原因の一般的なケースについて説明します。
原因特定とトラブル解決のヒントに役立ててください。

カーナビの音量確認

自分でカーナビを設置したときに、音が出ないという経験をしたことがあるかもしれません。
自分の取り付け方が悪いのか、カーナビの初期不良なのかがわからず、途方に暮れてしまいます。

その場合は、まず音量を確認してみましょう。
基本的なことですが、意外と忘れがちです。
また、カーナビが多機能過ぎて音量の調節が適切にできていない場合もあります。

音量(マスターボリューム)

まずは音量(マスターボリューム)の調節をするツマミやボタンを押して、音量がゼロになっていないか確認しましょう。
消音(ミュート、MUTE)になっていれば解除します。

少しずつ音量を上げて操作音や音声案内、ラジオや音楽など何かしらの音がスピーカーから聞こえるか確認してみてください。
音量を上げても音が聞こえない場合は、以下の設定を確認してみましょう。

音量バランス

スピーカーから音を出力する際のバランスが偏っている可能性もあります。
ステレオ出力の場合、運転席と助手席側の左右のスピーカーからカーナビの音声が聞こえます。

スピーカーの音量バランス設定は、左右のスピーカーから聞こえる音量を均等にせずどちらかを大きくして一方を小さくするなど、バランスを調整できる機能です。
このバランスが助手席側に寄り過ぎていると、運転席側のスピーカーからは音が聞こえづらくなってしまいます。

運転者に聞こえるようにバランスを中央にするか、やや運転席寄りに設定するとよいでしょう。
また、セパレートタイプのスピーカーを付けている場合は、スピーカーシステム構成の設定が合っているか確認します。

ツイーターの出力音量

フロントスピーカーの「ツイーター」と呼ばれる小型のスピーカーは、「Aピラー」などフロントウィンドウの窓枠かダッシュボードに取り付けることがほとんどです。
ツイーターは高音域を主に出力するスピーカーで、耳に近い場所にあるため案内音声が聞き取りやすくなります。

出力音量がきちんと上がっているか確認してください。
外付けのツイーターをダッシュボードに取り付けている場合は、角度がきちんと耳に向いているかを確認しましょう。

スピーカーとの接続確認

自分でカーナビを取り付けた場合に音量設定を確認しても音がでないとき。
一番考えられるケースが、配線コードの接続ミスです。
カーナビの電源が入り起動できるなら、カーナビの異常と考えるよりもまずは接続の確認をしてみましょう。

音が出ない場合は、スピーカーとの接続が正しい組み合わせになっているかを確認する必要があります。
「フロント」と「リアスピーカー」の左右の配線ケーブルを間違いなく接続したか、接続端子にきちんと深く挿し込まれているか一ヶ所ずつ点検しましょう。
たとえば、左右を間違えて接続していた場合や、一方にスピーカーバランスを寄せている場合は、そのスピーカーからは音が出ません。

配線コードの断線確認

カーナビ本体とスピーカーとの接続が正しいのに音が出ない場合、他に考えられる原因は、配線コードの断線です。

スピーカーバランスを調整して、すべて中央にしたときにどこかのスピーカーからだけ音が出ないケースは、スピーカーと接続したコードの断線か、スピーカーの故障の可能性があります。
ただし、すべてのスピーカーから音が出ない場合は他の原因を探ることになるでしょう。

スピーカー自体が壊れている

スピーカーは、大音量などの過剰な負荷によって内部のパーツが損傷して音が出なくなることが。
また経年劣化によっても音が小さくなったり雑音が出たりと、音が正しく鳴らない原因になります。

実験的に他のカーナビやカーオディオをつなげてみても音が出ないなら、スピーカーの故障か配線コードの断線が疑われます。
いずれにしても修理が必要になるか買い替えることに。
まずは修理業者に見てもらいましょう。

音は出るが小さくて聞き取れない

もともと車に付いていた純正のスピーカーは、車両本体価格を抑えるため高音質のスピーカーを積んでいないことがほとんどです。
車での移動が長い場合や、車内でも音楽をいい音で聴きたい、テレビをいい音で楽しみたいなど、こだわりをもつ方は、好みのスピーカーに付け替えることができます。

純正スピーカーの音量確認

車内にエンジン音が響く場合など、純正のスピーカーではカーナビの音声が聞き取りづらいことがあるでしょう。
せっかく取り付けたカーナビの案内音声が聞き取れないのでは、運転に集中できず、危険を及ぼしかねません。

そのような場合は、スピーカーを交換する以外にスピーカーを増設して音を聞き取りやすくする方法があります。
たとえば「ドアスピーカー」だけの車の場合、音域を分けて耳の近くに「ツイーター」を増設することにより、案内の音声がかなり聞き取りやすくなるでしょう。

またセパレートタイプのスピーカーの場合は、さらに「サブウーファー」を増設することで音の方向を分散させられます。
そうすることで、案内音声が聞き取りやすさが改善するケースも。
スピーカーが原因で音声が聞き取りづらい場合は、ぜひ音響関係に詳しい修理業者に相談してみることをおすすめします。

案内音声の音量確認

操作のガイド音声やルート案内の音声に対する音量が適切か確認してください。
消音(ミュート、MUTE)になっていれば、マスターボリュームを上げても案内の音声は聞こえません。
消音を解除して案内音声の音量を上げましょう。

サウンド設定の確認

音は出ているが、なんとなく案内音声が聞き取りづらいというときは、サウンドやオーディオ設定を確認してみましょう。
カーナビによっては音質や音場効果を設定できるものがあります。

「イコライザー」は、低音域から高音域までの何段階かの音量レベルを細かく設定できる機能です。
ベース音を上げたり、歌声を大きくしたりなどの調節ができ、ロックやジャズ、クリアボイスなどプリセットされた設定がワンタッチで切り替えられるものもあります。

いろいろとカスタムで試してみて、自分にとって案内音声が聞き取りやすいように調節してから設定保存をしておくとよいでしょう。
また、広いホールで聴いているかのような残響音を与える効果が付いているものもあります。
目の前で演奏しているような臨場感が演出できる機能など、技術を駆使して徹底的に音質にこだわったカーナビも。
案内音声が極端に小さく感じたりエコーがかかったように聞き取りづらかったりする場合は、このようなサウンド設定が案内音声に適していない設定になっている可能性があります。
確認してみてください。

特殊な環境下で起こる不具合

カーナビは通常の環境での使用を想定して作られた精密機器です。
水没に弱く、極端な高温や低温などは故障や不調の原因となります。

一時的な不調なら、その後は正常に使えることがほとんどです。
故障と捉えられることがあるケースについて説明します。

車内温度の異常

炎天下で長時間駐車していた場合、車内の温度が上昇しすぎてカーナビ本体が高温になり、正常に作動しない場合があります。
エアコンで車内温度がある程度下がってから、カーナビの電源を入れ直して起動させてみましょう。

また反対に異常な低温が続いた場合も、カーナビが不具合や誤作動などを起こすことがあります。
通常の室温に戻ってから電源を入れ直し、正常に作動することを確認したうえで使用しましょう。

起動が遅く無音状態が長い

古いカーナビだと、起動するまでにかなりの時間がかかることもあります。
最初のメニュー画面が表示されるまでに数分かかるなど、かなり待たされることも…。

きちんと起動し、使えるようになるまで無音状態が続くため、音声は聞こえません。
車の走行中は異常なく使えていたのに、山間部やビルの多い街中ではGPS信号をうまく受信できないときがあります。
その場合、現在地を取得するまでにしばらく無音になることもありますが、異常や故障ではありません。

古いタイプのカーナビや古い地図のままだと、GPSが拾えなくても自車の走行位置を計算するのに時間がかかる場合があります。
また新しい道ができているのに地図が更新されていない場合も、処理に迷って音声案内がストップすることもありますが故障ではありません。

ただしエンジンをかけて起動するのにかなり時間がかかるカーナビは、一度修理業者に点検してもらうことをおすすめします。
起動が遅い原因が特定されれば、設定の変更などにより改善するケースがあります。

カーナビの故障

いろいろ試してみても音が出ない場合、カーナビの初期不良や故障ということも十分考えられます。
メーカー保証期間内なら早めに問い合わせてみることをおすすめします。
保証期間が終了しているなら、購入店や修理業者に相談してみましょう。

まとめ

自分一人で車を運転して知らない場所へ行く場合、今はカーナビに案内してもらうことがほとんどでしょう。
そんなときにルート案内の音声が聞こえないのではまさに宝の持ち腐れです。
速やかに音が出ない原因を特定して正常に使えるようにしておかなければなりません。

「逐一点検している時間がない」「機械操作に不慣れ」「わからずにいじって壊したくないという場合」は、修理業者に持ち込んで見てもらう方法が一番確実です。
とくに知らない道路の運転は危険がつきものです。
早く解決して安心して運転できるようにしておきましょう。

日本最大級の修理店情報サイト「最安修理ドットコム」に掲載しませんか?
最安修理ドットコムには以下の強みがあります!


  • 掲載店舗数約2万店舗
  • 修理サポート記事1,600本
  • クチコミ数23万件超え

iPhoneをはじめとしたスマホやパソコン、車や時計、鍵や水まわり等あらゆる修理店情報を掲載しています。
掲載ご希望の修理店様はまずはお気軽にお問い合わせください。

掲載のお問い合わせはこちら

※特記以外すべて税込み価格です。

カシモWiMAX

このコラムに関連するキーワード

役立ったら是非シェアしてください

  • このエントリーをはてなブックマークに追加