車の窓が開かないときの原因と対処法、修理費用はどのぐらい?

車の窓が開かないときの原因と対処法、修理費用はどのぐらい?

車の窓が開かなくなることは、ふだんは考えたこともないかもしれません。
しかし、装置や部品の不具合で窓が開かなくなることはいつでも起こりえます。
この記事では窓が開かなくなったときの原因や対処法、修理費用などを紹介します。

車の窓が突然開かなくなる原因とは?

「昨日までは大丈夫だったのに買い物に出かけたら窓が突然開かなくなってしまった」
出先で急にこんなことが起こったら誰でも慌ててしいます。
何が原因でこのようなことが起こってしまうのでしょうか。

故障ではないのに開かなくなる原因

「パワーウィンドウ」の開閉ができない時は、まっさきに「チャイルドロック」をオンにしていないか確認しましょう。
オンになっていると、スイッチを押してもまったく反応せず窓の開閉ができません。
その場合は速やかにロックを解除します。

バッテリーを自分で交換した後にパワーウィンドウの初期設定をし忘れていた時も正常に作動しません。
窓の開閉はできても「AUTO機能」が作動しません。

その場合は初期設定を行います。
メーカーによって初期設定の方法が違います。
車の取扱説明書をよく読んでから設定しましょう。

車の窓を開閉するための3つの装置

それでも動かない時は故障かもしれません。
パワーウィンドウを開閉するためには、以下の3つの装置がしっかりと機能しなければなりません。

  1. 窓を開閉するためのスイッチ
  2. 窓を上下に動かすためのモーター
  3. モーターを動かすための電源となるバッテリー

車の窓が開かくなる時の主な原因は、この3つの装置のうちどれかの故障や劣化で起こります。
そこでこの3つの故障原因と故障した際の対処法をご紹介します。

車の窓が開かない原因がスイッチの場合

まだマニュアルシフト車が全盛期だった頃は、窓は手動で開けていましたが、最近ではほとんどの車がスイッチを押すだけで自動開閉する「パワーウィンドウ」です。

いつでも指一つで簡単に窓の開閉ができるパワーウィンドウは、とても便利な機能ですが、使用している部品は消耗品です。
車を運転している時は意識していなくても、長年に渡って乗り続け窓を開閉すれば、そのたびに部品が劣化していきます。

そうなるとスイッチ内部で接触不良を起こしていたり、スイッチを押しても元の位置に戻ってこなかったりなどの症状が起き窓が開かない原因になります。

スイッチが原因で窓が開かない時の対処法

スイッチが原因で窓が開かない時は、本体の交換か、スイッチに関わる部品の修理交換のどちらかを行う必要があります。
経年劣化による故障の場合、スイッチ交換で済む場合もありますが再発する可能性も。
時間と修理費用に余裕がある場合は、交換だけでなく内部点検や修理もおこなっておくと再発予防になります。

また整備工場で修理を依頼する際には、スイッチを押した時にどのような状態だったかをできるだけ詳細に伝えることが大事です。
たとえば「押した時にカタカタと音がした」「押したら元に戻らなくなった」など、故障の症状を具体的に伝えることで、より適切な修理と点検をおこなってもらえます。

車の窓が開かない原因がモーターの場合

車の窓を開閉する時にパワーウィンドウのスイッチを押すと窓が開閉しますが、この動作にはモーターが必要です。
このモーターにはスイッチを押すと窓を開閉する信号が送られます。

モーターも消耗品です。
経年劣化によって故障や動作不良を起こすと「窓が完全に開かない」「閉まりきらない」などの症状が起こります。

モーターが原因で窓が開かない時の対処法

モーターが原因で窓が開閉できなくなった時の対処法は、プロの整備業者に任せるのが一番確実です。
モーターが故障の場合は、本体を交換することで以前と同じように窓の開閉ができるように。

窓を開閉するためにモーターと密接に関係している部品に「レギュレーター」があります。
これはモーターの力で動き、付属のワイヤーで窓を開閉します。

モーターの故障を疑って調べてみたら、実は原因がレギュレーターだったということも。
プロに修理や点検を依頼すると、ほとんどの整備業者はモーターと一緒にレギュレーターもチェックします。

こういった症状が起きた時、車のドアの内側にある内張りをはがして、レギュレーターに付属しているワイヤーを引っ張ることで、応急的に車の窓を閉めきるという方法もあります。

しかしこの方法はあくまで応急処置です。
修理の専門家ではない人が行うとかえって故障の症状を悪化させることもあるため、あまりおすすめできません。

モーターやレギュレーターは、私たちには確認することが難しいドアの内部に入っている部品です。
専門業者に任せるのが確実でしょう。

モーターを動かすバッテリーが原因の場合

車のエンジンを動かすための最重要部品のひとつにバッテリーがあります。
この「バッテリー」は一般的に2年弱、または走行距離2万キロを目安に交換が推奨されています。
この期間や距離を超えたバッテリーを使い続けると、さまざまな症状や不具合が起こることが。

これは車の窓の開閉にも関連しています。
車の窓を開閉するためにはモーターや、レギュレーターという部品がありますが、これらを動かすためにはバッテリーから流れる電気が必要です。

バッテリーが経年劣化するとモーターを動かすために必要となる電力や電圧が不足し、窓を開閉するために必要な力を得られなくなります。

窓の開閉に時間がかかるようになったり途中で止まってしまったりなどの症状が出た場合には、バッテリーの力が弱くなっている可能性があります。

バッテリーが原因で窓が開かない時の対処法

バッテリーが原因で窓が開閉できなくなった時の対処法は一つしかありません。
それは「バッテリーの交換」です。
バッテリー交換は修理の専門業者でなくても可能です。
しかし交換した際には、パワーウィンドウの設定を行う必要があるため、できればプロの修理業者におまかせすることをおすすめします。

普段あまり窓を開けないのに故障した時の原因は

「普段あまり車を運転する機会がない」または「運転しても短時間であまり車の窓を開閉しない」という場合でも、車の窓が開かなくなってしまうことがまれにあります。
このようなことが起こる原因と対処法を紹介します。

車の窓枠についているゴムの劣化が原因になることも

車の窓をあまり開閉していないのに突然窓が開かなくなった時は、窓枠についているゴム(ガラスランチャンネル)の劣化が原因かもしれません。

ゴムが窓ガラスにくっついてしまうと、モーター音が鳴っていても窓が開かなくなることがあります。
ゴムが劣化すると亀裂部分から水が浸入することもあるため、早めの交換をおすすめします。
ゴムはDIYで取り換えることもできます。

また真冬に温度が下がりすぎてゴムが硬化したり、ひどい時は凍結したりすることがあります。
その場合も鈍いモーター音が鳴るだけで窓は動きません。
スイッチを押し続けて無理に動かそうとすると部品摩耗の原因になります。
しばらく車内の温度を上げてから再度試しましょう。

またゴム以外でも、窓枠の隙間にゴミが挟まったりすると、窓の開閉に支障がでることもあります。
窓枠付近のゴミやホコリは歯ブラシなどで取り除き、家庭用の中性洗剤を薄めた液で拭き取ると綺麗になります。

故障させないための予防法

普段あまり車を運転する機会がない方や、運転してもほとんど窓を開閉しない方でも、定期的に窓を開閉し窓枠のゴムにヒビが入るなどの劣化が見られないかチェックすることも大事です。
もし自分でゴムの交換をする際は、窓1枚分であれば数千円弱で済みます。

窓が全開の時や完全に閉まっている状態で押し続けると、内部の部品が摩耗してしまうなど破損の原因となるので注意しましょう。

飲み物をスイッチの上にこぼしてしまった時も劣化や故障の原因になります。
車内で食事をする場合は、食べ物や飲み物をこぼさないように十分に注意しましょう。

窓が開かなくなった時の修理費用の目安

開かなくなった窓の修理は、電気部品の交換や機械的な設定が必要になることもあります。
一番確実な対処法は、やはり専門の修理業者の点検や修理を依頼するのがよいでしょう。
そこでここからは窓が開かなくなった際に、専門の業者に修理を依頼した時の費用の目安をご紹介します。

スイッチの修理費用

スイッチの故障で配線交換修理をした場合の費用は10,000円弱です。
スイッチ本体を交換した場合、スイッチによってはコンピューターと一体になっているなど複雑な構造のものがあり費用には幅があります。
18,000~25,000円以上の費用が発生することもあります。

レギュレーターの修理費用

窓を開閉する際に重要な役割をする部品が「レギュレーター」です。
レギュレーターが故障した場合は本体を交換することがほとんど。
修理費用はタイプの違いによっても変わりますが、20,000~30,000円程度が相場です。

モーターの修理費用

窓を開閉する際、レギュレーターを動かすために重要な役割をするのが「モーター」です。
この部品が故障した場合はモーター交換しか方法がありません。

種類にもよりますが一般的なモーター交換で10,000~20,000円程度。
コンピューターと一体になっているモデルであればやや高額になり、50,000円程度の費用が発生することもあります。

まとめ

車の窓が突然開かなくなるのは、ふだんはあまり想定していないかもしれません。
最近の車はパワーウィンドウの装備が当たり前になっています。
部品の経年劣化や摩耗などで突然車の窓が開かなくなることが起きても決して不思議ではありません。

車の窓を開閉する部品はどれも精密部品ばかりです。
使用頻度が高かったり、乱暴に扱っていたりすれば故障してしまうこともあります。
日頃からパワーウィンドウは動かなくなることもあることを意識し、開かなくなった時は速やかに専門業者に修理してもらいましょう。

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