
「車から何か液体が流れ出ている」「車の下に液体が溜まっている」など車の液漏れに不安を感じていませんか?
車の液漏れとはどんな問題なのか、液漏れの種類や原因、注意したいポイントについてご紹介します。
問題のない液漏れと問題がある液漏れ
車から液体が漏れている「液漏れ」には、故障などにつながる問題があるケースと、とくに問題がないケースがあります。
車の液漏れが気になったときは、それが問題のある状態か判断できると早めに対応できるでしょう。
車には、エンジンオイルやギアオイルなどさまざまなオイルが使われています。
また冷却水やガソリンなども使われています。
車のパーツが破損するといったトラブルが起きたときに、こうした液体が漏れ出す症状が現れることがあります。
しかし一方で、カーエアコンの水が出ているなど、とくに問題がないケースも。
どのようなケースで注意が必要なのか、液漏れの違いについて紹介していきます。
液漏れする液体の種類
車からは「水」「冷却水」「オイル」「燃料」などさまざまな液体が漏れ出します。
まずは漏れている液体の特徴から種類を特定し、液体ごとの注意点を把握することが大切です。
水
「気がついたら車の下に水たまりができていた」ということもあるかもしれません。
水が発生するのは「カーエアコンの使用時に出る排水」や「マフラーから落ちる水」などのケースです。
無色や汚れで黒っぽい色の水が車の下に溜まっているときは、カーエアコンなどが原因のため、とくに問題がない場合が多いでしょう。
色付きの水(冷却水)
緑、赤。青などの色がついた水が車の下にあるときは、冷却水が漏れているケースが考えられます。
オイルとは違って水っぽくカラフルな液体が車から出ている場合には、車を動かさずに冷却水の残量が減っていないかすぐにチェックしましょう。
冷却水が不足した状態で車を走らせるとオーバーヒートしてしまうため、エンジンをかけないように気をつけてください。
まず冷却水を補充してからエンジンをかけ、修理業者まで持っていきましょう。
オイル系の液体
車から粘度のある液体がポタポタと落ちている場合には、オイル漏れの恐れがあります。
茶色や黒っぽい色の液体が車から出ているときは、エンジンオイルなど車の各部に使われているオイルのどれかが漏れているケースとされるため注意が必要です。
漏れている種類にもよりますが、オイル漏れは車が故障する原因になりやすいので、見つけたらすぐに修理を依頼することをおすすめします。
ガソリンなどの燃料
車からガソリンなどが漏れていると、目で見て確認する前に燃料の臭いで漏れに気づく場合が多いでしょう。
燃料ホースの破損などが生じると「燃料漏れ」が起きる場合があります。
ガソリンなどの燃料は、引火しやすいため燃料漏れは非常に危険な状態です。
燃料漏れを見つけたときは、エンジンをかけずにすぐ修理工場に連絡しましょう。
電気自動車やプラグインハイブリッド車の電解液
電気自動車などのバッテリーには「電解液」が入っています。
事故を起こしても電解液が漏れないようにメーカーも丈夫に作っていますが、万が一電解液が漏れていた場合はよく換気し火を近づけないようにしてください。
また、液体に直接触らないなど十分に注意しましょう。
車の液漏れが起きる場所
車の液漏れは「助手席の下」「エンジンルームの下」「タイヤの裏側」などさまざまな場所で生じます。
「FR」や「4WD」などの駆動方式によっても液漏れの起きる場所に違いがあるので、車の駆動方式にも注意して液漏れの場所とその原因をチェックしましょう。
助手席の下
助手席の下に水が落ちているケースでは、カーエアコンが原因の場合があります。
カーエアコンの液漏れは修理に依頼する必要がないケースです。
「カーエアコンをつけているとどうして液漏れが生じるか」を覚えておくと余計な心配をせずにすむでしょう。
カーエアコンで空気を冷却するときは同時に除湿も行われています。
除湿時に取り除かれた水分は、エアコン内部に溜まらないように排出される仕組みになっています。
水を排出するときはエアコン本体から出ているゴムホースの中を通り、助手席の下側から外に。
助手席の下あたりにオイルなどではなく水が漏れている場合は、カーエアコンによる液漏れなので心配ないでしょう。
エンジンルームの右側もしくは左側
エンジンルームの左右で液漏れが起きている場合には、「ミッションオイル」か「エンジンオイル」の漏れが生じているケースが多いでしょう。
ミッションオイルとは、ギアを変えるときの動きを滑らかにするために必要なオイル。
またエンジンオイルは、エンジン内部の動きをスムーズにするためのオイルです。
ミッションオイルが不足した状態ではギアの入りが悪くなり、放っておくとギアの欠けが生じる場合もあります。
またエンジンオイルが不足しているときにはエンジンから異音が発生したり、エンジン音が異常に大きくなったりなどの症状が現れます。
ひどい場合にはオイルが切れてエンジンが焼きつき、止まってしまうこともあるでしょう。
これらのオイルが漏れていて基準量よりも不足している状態では、ギアやエンジン内部に負担がかかって車が故障する場合もあります。
エンジンルームの左右にオイル漏れを見つけたら早めに修理業者に検査を依頼しましょう。
エンジンルームの真下
エンジンルームの下に液漏れを見つけた場合には、エンジンオイルや「パワステフルード」「ブレーキフルード」「クラッチフルード」といったさまざまな種類のオイル漏れが考えられます。
パワステフルードが液漏れで不足するとパワステの効きが悪くなるため、ハンドルが重くなり操作しづらくなります。
ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝える役割をするオイル。
そのため、もし液漏れで不足している状態であれば、ブレーキが効きにくくなりとても危険です。
クラッチフルードは、MT車についている「クラッチペダル」を踏み込んだときにその力をクラッチ部分に伝えるオイル。
量が不足すると、ギアチェンジがスムーズにできなくなります。
どのオイルでも液漏れにより量が過度に不足した状態では、走行中の車に大きな負担を与えてしまいます。
これらのオイル漏れの場合も早めに修理をする必要があるでしょう。
フロントグリルの下
車の正面部分にある「フロントグリル」の下から液漏れしている場合は、漏れている液体の色をよくチェックしましょう。
赤や緑、青の色がついている液体の場合はラジエーターから冷却水が漏れている恐れが。
冷却水には腐食や錆、凍結を防ぐ「エチレングリコール」が含まれています。
有害物質も含まれているため、他の液体と区別しやすいように着色されており、比較的わかりやすい液漏れといえます。
液漏れに気づいたら、すぐにエンジンルーム内の「リザーブタンク」に入っている冷却水の残量を確認しましょう。
ラジエーターは、熱くなったエンジンを冷却水(クーラント)によって冷やす装置です。
液漏れのためにラジエーターの働きが悪くなると、エンジンのオーバーヒートにもつながります。
冷却水の液漏れに気づいたら早めに修理業者に相談しましょう。
マフラーの下
マフラーから水が落ちているのが気になる方もいるかもしれませんが、そのようなケースは修理が必要になる液漏れではありません。
エンジンが燃焼したときに発生する水分が排気ガスと一緒にマフラーから出ているだけです。
何か問題があって漏れが生じているわけではないので、とくに心配する必要はないでしょう。
シフトレバーの下
「シフトレバー」の下から液体が出ている場合、ミッションオイルが漏れている恐れがあります。
MT車では「ギアオイル」の漏れ、AT車の場合は「ATフルード」の漏れが考えられます。
そのまま放っておくとミッションオイルが減少して無くなってしまうので注意が必要です。
ミッションオイルが減少するとギアが滑らかに動かなくなり破損する場合もあります。
気がついたときには早めに修理業者に相談した方がいいでしょう。
FR車または4WD車の後輪車軸中央
FR車または4WD車の場合、後輪の車軸中央辺りで液漏れしているときは「デファレンシャルギア(デフ)」のオイル漏れが疑われます。
デファレンシャルギアとはカーブ時の車輪の回転差を調整するパーツです。
デファレンシャルギアには、機構をスムーズに動かすために「デフオイル」が使用されています。
「デフケース」や「オイルシート」が劣化している場合は液漏れが発生する可能性が。
デフオイルが無くなってしまうとギアから異音が出たり、カーブ時の走行性が下がったりするなどの不具合が生じます。
ギアの破損につながる場合もあるので早めに修理業者に相談しましょう。
修理業者を選ぶポイント
車の液漏れには修理が必要になるケースが多くあります。
「修理が必要な車の液漏れに気づいたけれどどこに修理に出せばいいかわからない」というときには、最安修理ドットコムがおすすめです。
最安修理ドットコムは、インターネットで簡単に車の修理業者を探せるサイト。
全国の修理業者からエリアや修理代金などの条件を絞り、自分の希望に合う業者を選ぶことが可能です。
実際に修理に出した方の口コミも参考にできるので、安心して任せられる修理業者を選びやすいでしょう。
まとめ
車の液漏れには、カーエアコンやマフラーから出る水のように問題がない液漏れがあります。
ただエンジンをかけているときに発生する水ではなく冷却水やオイル、ガソリンなど車を動かすときに必要な液体が漏れている場合はさまざまな問題が起きやすくなります。
気になる液漏れを見つけたら、どこの液体が漏れていてどんな問題が考えられるのかをチェックしましょう。
修理が必要な液漏れの恐れがあるときには、早めに修理をすることで車の故障を防げるでしょう。

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