
近年、使われることが多い「イモビライザー」。
しかし、「イモビライザーとは何なのだろうか」と疑問を抱いている人もいるでしょう。
今回はそのような人のために、イモビライザーの概要やイモビライザーが搭載されているか確認する方法などを説明します。
紛失した場合の対処方法も紹介するので、参考にしてください。
INDEX
イモビライザーとは?仕組みや機能について解説
「イモビライザー」とは、車の防犯装置のことです。
従来の車は、鍵穴の中にあるピンと鍵穴が一致すればエンジンがかかります。
つまり、物理的な噛み合わせで正しい鍵か判断されているのです。
複製された鍵でもかみ合わせがあえば車内に侵入し、エンジンをかけることが可能でした。
この防犯性の脆弱さを解決するために作られたのがイモビライザーです。
イモビライザーキーには、小型ICチップの「イモビチップ」が搭載されています。
イモビチップのIDと車のIDが一致すればエンジンがかかる仕組みです。
このIDには暗号化技術が使われています。
膨大な組み合わせで作られているので複製できません。
そのため、イモビライザーが搭載されていれば、乗り逃げや盗難などの犯罪にあう確率を大きく下げられます。
ちなみにイモビライザーキーに搭載されているイモビチップは、「トランスポンダ」とも呼ばれています。
「イモビライザー」や「トランスポンダ(トラポン)」など、人によって呼び方は異なりますが、どれも同じです。
車の鍵は3種類!
鍵を紛失し、新しいものを作ってもらう場合は、業者やディーラーに鍵の情報を詳しく伝える必要があります。
そのため、自分はどのタイプの鍵をもっているのか理解しておきましょう。
車の鍵は大きく3つに分けられます。
イモビライザーキー
まずは先ほど説明した「イモビライザーキー」です。
イモビライザーキーのIDと車に登録されているIDが一致したときに、エンジンがかかります。
イモビライザーはあくまで車の防犯装置のことで、イモビライザーにドアを開閉する機能はありません。
基本的にリモコンキーと組み合わせられています。
リモコンキー
「リモコンキー」とは、リモコンドアロックつきの鍵のことです。
キーレスエントリーシステムに使われており、鍵を挿さなくてもドアの開閉ができます。
しかしエンジンをかけるためには、車に機械式の鍵を挿し込まなければいけません。
リモコンキーは、「ワイヤレスキー」と呼ばれることもあります。
スマートキー
「スマートキー」とは、ドアの開閉やエンジンの始動などをワイヤレスでできる鍵のことです。
メーカーによって名前が異なり、「インテリジェントキー」や「アドバンスキー」、そして「キーフリー」などと呼ばれることもあります。
最近のスマートキーには、大抵イモビライザーが搭載されていますよ。
スマートキーは合鍵作成も可能なので、家族などでの使用にも便利。
イモビライザー有無の確認方法
業者に鍵の作成を依頼しても、イモビライザーが搭載されていると断られるケースがあります。
なぜなら、複製するのが非常に難しいからです。
業者に鍵の複製を依頼する場合は、イモビライザーに対応しているか聞かなければいけません。
そもそも、自分の鍵にイモビライザーが搭載されているのか分からない人もいるでしょう。
そのような人のために、イモビライザーが搭載されているか確認する方法を3つ紹介します。
インジケーターランプが点滅するか
イモビライザーが搭載されている場合、車のメーター周りにインジケーターランプが備えつけられています。
インジケーターランプとは、イモビライザーの認識と盗難防止用アラームを連動させるランプです。
このランプがある車のエンジンを強引にかけると、大きな警告音(イモビアラーム)がなります。
鍵が挿し込まれていないとインジケーターランプは、点灯・点滅しています。
車によっては、鍵のマークや「SECURITY」の文字が点灯・点滅しているようです。
しかし、一部の車両にはインジケーターランプが搭載されていません。
ランプが点灯・点滅していない人は、他の方法で確認しましょう。
イモビライザーステッカーがあるか
イモビライザーが搭載されている車は、窓ガラスに「イモビライザーステッカー」が貼られている場合があります。
車種やメーカーなどにもよるものの、ステッカーのデザインは「車に鍵がくっついているイラスト」が多い傾向にありますよ。
キーヘッドを分解する
鍵の持ち手の部分を「キーヘッド」と言います。
キーヘッドは、2つの部品を合わせて作られています。
パーツが重なっている部分を分解すると、イモビチップ収納スペースがあるはずです。
収納スペースに小さなICチップが内蔵されていれば、その鍵はイモビライザーが搭載されていると判断していいでしょう。
しかしキーヘッドを分解すると、鍵やヘッドが壊れる可能性があります。
そのため、この方法は最終手段として使いましょう。
もしイモビライザーキーを紛失したら?
イモビライザーキーを紛失したら、まずは記憶を頼りに探しましょう。
服のポケットや座席の隙間に挟まっているかもしれません。
探しても見つからない場合は、交番に行って遺失物の届出を提出しましょう。
鍵を誰かが交番に届けてくれたとき、連絡がきますよ。
遺失届には、なるべく落とした鍵の特徴を具体的に記載しましょう。
急ぎで鍵が必要なのに見つからない場合は、鍵作成業者に相談してください。
ディーラーに作成を依頼する方法もありますが、民間業者よりも時間がかかります。
また、加入している自動車保険のロードサービスに鍵紛失時の解錠や新規鍵の作成などのサービスがある場合は、そちらを使うのもひとつの手です。
車の鍵を紛失した時の対処法なども、前もって把握しておきましょう。
イモビライザーのスペアキーは作れる?
結論から言うと、イモビライザーのスペアキーは作れます。
しかし、すべての業者が対応しているわけではありません。
イモビライザーのスペアキーを作るためには、まず機能の仕組みを熟知している必要があるからです。
また、ICチップに対応した機械(トランスポンダ)やイモビライザーキーを登録する装置など、専門的な機材ももっていなければいけません。
同じ名前の車でも古いモデルと新しいモデルでは、ICチップが異なります。
そのため、最近の車には対応していないという業者も存在するでしょう。
イモビライザーのスペアキー作成を依頼するときは、注文する前に必ず対応可能か聞きましょう。
イモビライザーキーの後付けは可能?
イモビライザーの後付けは可能です。
むしろ後付けの方が防犯性は高いと言われています。
純正品のイモビライザーは多く出回っており、解除方法がかなり研究されているからです。
後付けするタイプの場合、同じ車であってもどのシステムのイモビライザーが搭載されているのか分かりません。
これにより、防犯効果が高まるのです。
しかし、後付けタイプのイモビライザーは取りつけ費用が高い傾向にあります。
「防犯対策を高めたいが、なるべく費用は抑えたい」と考えているのであれば、ハンドルロックやホイールロックなど、鍵以外の部分を強化しましょう。
イモビライザーがあると車両保険が安くなる?
車にイモビライザーが搭載されていると、車両保険の割引きを受けられます。
利用している保険会社によるものの、割引率は大体車両保険料金の3~5%程度。
車両保険の補償対象は、車の盗難やいたずらなどです。
イモビライザーを搭載していると、盗難やいたずらのリスクが低くなります。
そのため、イモビライザーを搭載していれば、保険料金を安くしてくれる保険会社が多いのです。
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バイクのイモビライザーとの違い
車の盗難防止装置として有名なイモビライザー。
実は、バイクにも「イモビアラーム」という似たような盗難防止装置があります。
イモビライザーとイモビアラームの特徴は以下の通りです。
イモビライザー | 主に車に搭載されている。キーと車のIDが一致するとエンジンをかけられる。 |
---|---|
イモビアラーム | 主にバイクに搭載されている。車体が振動すると大きな警告音が鳴る。 |
イモビライザーとイモビアラームの違いは、「エンジンをかけられるか」です。
車のイモビライザーは、鍵と車のIDが一致したときエンジンをかけられます。
そのため、IDが一致しない限り、ドアは開けられても勝手に車を動かすことはできません。
しかし、バイクのイモビアラームは警告音しか鳴りません。
イモビライザーと違ってエンジンはかけられます。
イモビライザーの注意点
イモビライザーは、防犯性に優れた装置です。
しかし、万能な盗難防止装置ではありません。
あくまでもエンジンの始動を防ぐもので、車上荒らしには効力がありません。
イモビライザーの普及とともに、「イモビカッター」と呼ばれるアイテムも登場しました。
イモビカッターとは、イモビライザーの防犯装置を無効にするものです。
また、スマートキーから発信されている信号を悪用し、エンジンをかける「リレーアタック」という手口も横行しています。
イモビライザーがあれば愛車を完全に守れるわけではありません。
そのため、イモビライザーだけに頼らず盗難グッズやGPS装置などを活用し、車の防犯対策を強化しましょう。
おすすめの防犯グッズは以下の通りです。
- スマホと連動しているGPSアプリ
- ハンドルロック
- ペダルロック
- タイヤロック
- セキュリティアラーム
- センサーライト
- 車用カバー
余裕があれば、警備会社が提供する車両追跡サービスへの加入も検討してみてください。
まとめ
今回は、イモビライザーについて説明しました。
昔使われていた鍵の防犯性の脆弱さを解決したキーなので、防犯性を高めたい人はイモビライザーキーを使いましょう。
取りつけ費用が少し高いですが、後付けもできますよ。

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