
近年、使われる機会が多くなったディンプルキー。しかし、ディンプルキーであろうと紛失する恐れが十分あります。
今回は、「ディンプルキーを紛失した」「紛失のリスクに備えたい」と考えている人に向けて、ディンプルキーの合鍵について解説しますね。
この記事で分かること
INDEX
ディンプルキーの合鍵は作成できる?
ディンプルキーとは、ディンプル(鍵の表面にある小さなくぼみ)をつけた鍵のことを指します。見分け方としては鍵の表面にギザギザが一切なく、いくつものくぼみがついているのが特徴です。
複製が非常に難しく、従来の鍵に比べて防犯性が格段に高いとされています。複製は可能ですがいくつか覚えておくべきポイントがあるので紹介します。
ディンプルキーとは何かを詳しく知りたい方は、下記の記事も参照してください。
登録制ディンプルキーの場合
登録制ディンプルキーを複製したいのであれば、まずメーカーに相談しましょう。
登録制ディンプルキーを設置する際、メーカーの公式サイトで会員登録したはずです。登録した会員情報をメーカーに提示すれば複製してくれます。
会員登録した覚えがない人は、ディンプルキーが入っていた箱を確認してください。セキュリティカードが入っているはずです。
セキュリティカードと身分証、鍵に刻印されているシリアル番号をメーカーに伝えれば、ディンプルキーを複製してもらえます。
登録性ではないディンプルキーの場合
登録制ではないディンプルキーの複製を依頼できる場所は限られています。大きく分けると方法は2つです。
1つ目は、鍵作成業者に複製を依頼する方法です。ただし、ディンプルキーの複製ができない業者も存在します。
精密な金属を削らなければいけないので、専門的な技量が求められると同時に専用の機材が必要だからです。
2つ目は、メーカーに複製を依頼する方法です。メーカーに依頼する場合は、ディンプルキーに刻印されているシリアル番号を伝えましょう。
ちなみにホームセンターは、多くの場合ディンプルキーの合鍵作成はできません。必ず事前に相談し、ディンプルキーの合鍵が作成できるか確認しましょう。
ディンプルキーの合鍵作成の費用相場・時間
>合鍵作成費用や作成時間は、鍵の種類によって大きく変わります。
以下は目安となっているので、参考にしてください。
ディンプルキー | ピンシリンダー | ディスクシリンダー | ロータリーディスクシリンダー | |
---|---|---|---|---|
見た目 | ![]() |
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費用相場 | 2,000~5,000円程度 | 1,000円以内 | 1,000円以内 | 1,000円以内 |
作業時間 | 1時間以上 | 5~15分 | 5~15分 | 5~15分 |
依頼先 | 鍵屋 メーカー | 鍵屋 ホームセンター等 | 鍵屋 ホームセンター等 | 鍵屋 ホームセンター等 |
完成までにかかる時間は、短くて1時間程度。メーカーに作成を依頼する場合は、2週間~1ヶ月程度かかるでしょう。
受注生産で作るので、メーカーに依頼すると完成するのが遅くなります。急ぎなのであれば、メーカーではなく鍵屋に依頼しましょう。
しかし、ディンプルキーと言っても「MIWA」や「GOAL」など、さまざまなメーカーが作成しています。
そのため、具体的な料金や納期を知りたい人は、複製を依頼する業者に問い合わせてください。
合鍵作成の値段について詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしておきましょう。
ディンプルキーの合鍵作成はどこで作る
ディンプルキーの合鍵を作りたい場合は、「鍵屋」「ホームセンター」「インターネットの合鍵作成サービス」「メーカー専用窓口」のいずれかに依頼しましょう。
違いは料金・時間・純正かです。それぞれを特徴とともに紹介するので、参考にしてください。
鍵屋
鍵屋は、もち込む鍵のくぼみや配列をもとにディンプルキーの複製を行います。そのため、純正品とは若干誤差がある合鍵ができますが、問題なく使えるので安心してください。
鍵屋に依頼するのであれば、基本その日中に合鍵を受け取れますよ。純正の合鍵を作ることもできますが、メーカー取り寄せとなるため、数週間程度かかるので覚えておきましょう。
ただし、ディンプルキーの複製には専用の設備が必要です。ディンプルキーの複製に対応していない業者も存在するので、事前に合鍵作成が可能か確認してください。
ホームセンター
ホームセンターでは、ディンプルキーの合鍵作成を断られることが多いです。なぜなら、鍵が複雑すぎるため対応できないケースが多いからです。
また、仮にディンプルキーの合鍵を作成してくれたとしても、専門店と比べると精度が落るためうまく使用できない場合もあります。時間に余裕があるのなら、鍵屋やメーカーに依頼するのが確実でしょう。
ただし、ディンプルキーの合鍵作成に対応してくれるテナントが入っている場合もあるので、ホームセンターに合鍵作成できるか一度確認してみましょう。
ネットで発注
インターネットからメーカーに合鍵の作成を依頼すれば、もとの鍵と誤差がない純正の合鍵を手に入れられます。
メーカーに合鍵の作成を依頼する場合は、ディンプルキーに刻印されているシリアル番号を伝えましょう。ただし、受け取るまで時間がかかると同時に、別途送料が発生します。
メーカー専用窓口
メーカー専用窓口では、登録制ディンプルキーの複製も可能です。名前や鍵番号などの登録者情報を、専用の用紙や問い合わせフォームに記載して、メーカーに作成依頼を出します。
メーカーによって細かい手続き方法が異なるため、詳細は各メーカーの公式サイトを確認してください。
ディンプルキーの合鍵作成なら鍵猿が安心!

出典:鍵猿
鍵猿は創業16年の鍵業者です。全国的に対応しており、年間依頼は10万件以上に上ります。
最短15分で駆けつけてくれ、玄関から金庫まで幅広くの鍵に対応してくれるので、急なトラブルでも安心です。防犯整備士が多数在籍しており、官公庁との取引実績もあるほど技術力はあるため、安心して依頼できますよ。
料金一例
鍵猿の料金体系は、作業料+部品代です。出張料・見積り料・キャンセル料が基本無料ですよ。
合鍵作成の料金例は以下の通りです。
- 自宅の鍵作成:16,500円~
- 車の鍵作成:16,500円~
- バイクの鍵作成:13,200円~
- 金庫の鍵作成:16,500円~
鍵猿の口コミ
鍵猿の口コミは、以下の通りです。
- 来てくださった方は親切丁寧で感じが良かったです。過剰請求もなく、納得して支払いができました。
- とても感じが良くて、値段も明瞭。丁寧な仕事をしてくださいました。
- 連絡から2時間半で来てくれました。更に合鍵のつくり方まで丁寧に教えてくれた。
出典:みん評
鍵猿の評判や口コミについてはこちらの記事で紹介しています。
ディンプルキーの合鍵を作る注意点
複製が難しいディンプルキーですが、業者によっては合鍵の作成依頼を受けてくれます。しかし、複製にはいくつか注意点がありますよ。
勝手に複製するとトラブルに発展する恐れもあるので、注意してくださいね。
管理会社や大家さんに連絡
賃貸住宅で使われているディンプルキーを勝手に複製してはいけません。物件と鍵の所有者は大家さんや管理会社だからです。
利用者が賃貸物件の鍵を勝手に変えてトラブルが起こると、物件の所有者は「入居者が安全に暮らせる環境を整える義務」を果たせていないとみなされます。
場合によっては、損害賠償を請求されることもあるので、注意が必要です。ディンプルキーの合鍵を作りたい場合は、必ず大家さんや管理会社に相談してください。
合鍵からの複製は断られることも
合鍵を作るにあたって、「合鍵からの複製はやめたほうがいい」という原則があります。合鍵は元の鍵をコピーして作られますが、完璧にコピーできるわけではありません。
くぼみの配列や深さなどをコピーする必要があるディンプルキーは、特に影響が大きいです。依頼先によっては、合鍵から合鍵を作成するのを断られることもあります。
また、合鍵からの複製が可能な場合でも、極力マスターキーを元に作ってもらうようにしましょう。鍵が抜けない・回らないといった問題を回避できるので、無駄な出費を抑えられる可能性がありますよ。
登録制ディンプルキーでないか確認
登録制ディンプルキーは、メーカー登録制で作られており勝手にコピーできません。合鍵がほしい場合は、メーカーから直接取り寄せる必要があります。
そのため、合鍵を作る前に自分の鍵は登録制ディンプルキーか確認しましょう。
以下、いずれかに当てはまる場合は登録制ディンプルキーである可能性が高いです。
- メーカー公式サイトで会員登録をした
- ディンプルキーのセキュリティカードがある
スペアキーを作る
合鍵は非常に便利ですが、あまり作りすぎないようにしましょう。
合鍵の数が増えれば管理が大変になり、盗難や紛失のリスクが高まります。また、合鍵からの複製を繰り返すといずれ使えない鍵ができあがります。
元の純正キーを保管しておくためにも、必ず1本はスペアキーを作っておきましょう。
スペアキーをメインの鍵として使うのがおすすめです。純正の鍵は大切に保管しておけば、スペアキーを紛失しても純正キーから合鍵を作れますよ。
常にくぼみの配列や深さの誤差が少ない合鍵を作れるので安心です。
スマートロックに交換する選択肢もあり
複数人で住んでいる場合は、合鍵を作る必要があります。しかし、盗難や紛失のリスクを減らしたいという方もいるでしょう。
そのような場合は、「スマートロック」の導入を検討してみてください。スマートロックとは、スマートフォンを使って鍵を開閉できる鍵のことです。
スマホを近づければ開閉するものや、専用のアプリを使って開閉するものなど、現在はさまざまなスマートロックがあります。鍵をもつ必要がないので、住居人が多くても紛失リスクや盗難リスクを抑得ることが可能です。
スマートロック導入はこんな人におすすめ
スマートロックは、以下の人におすすめです。
- 鍵を閉め忘れることが多い人
- 外出回数が多い人
- 子どもがいるご家庭
- 1人暮らしの女性
スマートロックの特長は、防犯性が非常に高い点にあります。ピッキングによる空き巣被害も抑えられ、お子さんがいる家庭でも安心です。
また、オートロックが搭載されている種類も多いため、鍵を閉め忘れることもありません。スマートフォンを持っていれば解錠できるので、出先で鍵を管理する必要もなくなります。
ただし、スマートフォンを室内に忘れるとドアが開けられなくなる場合もあるので注意してください。
ディンプルキーに関するよくある質問
最後にディンプルキーのよくある質問に回答します。
合鍵作成の費用相場はいくら?
ディンプルキーの合鍵作成の費用相場は、2,000~5,000円です。ただし、種類によって幅があるので、詳細は作成を依頼する業者に問い合わせてください。
ディンプルキーの合鍵はすぐできる?
ディンプルキーの合鍵作成を鍵屋に依頼した場合、15~30分程度で受け取れます。しかし、メーカーに依頼すると2週間~1ヶ月程度かかります。急ぎなのであれば、鍵屋に依頼しましょう。
合鍵から合鍵は作製できる?
合鍵から合鍵の複製はできます。しかし、このやり方を繰り返すといずれ差異が大きくなり、使えない鍵ができあがります。
そのため、必ず純正キーとスペアキーを用意し、複製は純正キーから行いましょう。
鍵穴から鍵を作成できる?
鍵穴からの鍵作成はできません。ディンプルキーの合鍵を作りたい場合は、メーカーに依頼しましょう。
刻印されているシリアル番号を伝えると作ってくれます。シリアル番号が分からない場合は、鍵の交換を依頼してください。
ディンプルキーの合鍵作成まとめ
今回は、ディンプルキーの合鍵作成にかかる費用や、作成してくれる場所などを紹介しました。
ディンプルキーとは、従来の鍵よりも防犯性が格段に高くなった鍵です。現在は、住宅全体の約3割がディンプルキーと言われています。
非常に防犯性の高い鍵ですが複製は可能です。メーカーや業者に依頼すれば作ってくれるので、相談してみましょう。種類によりますが、民間業者であれば2,000~5,000円、最短15分で作ってくれますよ。
その他の鍵交換にかかる費用相場についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。