
2015年にリリースされたWindows10。
長い間使っていると、最近動作が重いなと感じられている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Windows10パソコンの動作が重い時の対処法をご紹介します。
ちょっとした設定を変えるだけで、パフォーマンスが向上したりするのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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INDEX
- Windowsが重い原因は?
- Windows10の動作を軽くする方法24選
- パソコンを再起動する
- 電源プランを変更する
- 不要なアプリを終了・削除
- バックグラウンドで実行中のアプリを切る
- アプリのスタートアップ機能を無効にする
- バンドルウェアなどの不要なアプリをアンインストールする
- アニメーション設定を見直す
- クラウドへの同期を停止する
- WindowsDefenderを無効にする
- 不要な通知を無効にする
- Windowsの自動更新を無効にする
- ストレージセンサーを使う
- ドライブの最適化
- 不要なレジストリを削除
- GUIブートなしを設定する
- クリーンブートで起動する
- ウイルスとマルウェアの削除
- GPUスケジューリングを有効にする
- フィードバックの設定をし直す
- システムを復元する
- Windowsを初期化する
- HDDをSDDに換装する
- パソコンのメモリを増設する
- CPUを交換する
- Windows10が重いときはプロに相談
- まとめ
Windowsが重い原因は?
パソコンの動作が重くなってしまう原因は、ハードウェアが原因の場合と、ソフトウェアや普段使いが原因の2つのパターンがあります。
それぞれのパターンを詳しく見ていきましょう。
ハードウェアが原因
ハードウェアが原因の場合、下記が該当します。
どれか1つでも当てはまると、パフォーマンスの低下に繋がります。
- 長時間パソコンを起動し続けている
- パソコンのスペックが低い
- ハードディスクが故障している
- ネットワーク速度が遅い
- ストレージの容量が少ない
- 電源プランが省電力になっている
- ウイルスに感染している
ソフトウェアや普段使いが原因
ソフトウェアが原因の場合は下記が該当します。
こちらもハードウェアと同様にどれか1つでも当てはまると、パフォーマンスの低下に繋がります。
- スタートアップアプリが多い
- レジストリの肥大化
- アプリケーションが大量に起動している
- インストールしているソフトウェアが多すぎる
- セキュリティソフトが影響している
Windows10の動作を軽くする方法24選
ここからは、Windows10の動作を軽くする具体的な対処法を紹介していきます。
難易度が低いものから紹介していくので、順番に試してみるといいでしょう。
パソコンを再起動する
再起動は動作が重くなった時以外にも、パソコンのあらゆるトラブルに有効です。
例えば、スリープ状態を続けていて、長い間シャットダウンをしてなかった時などに動作が重くなることが多いです。
こういった時には、まずはパソコンを再起動しましょう。
パソコンを再起動すると、無駄なアプリやプロセスが占拠していたメモリが解放されるので軽くなりますよ。
パソコンに数週間に1回でも再起動するクセをつけておくといいでしょう。
「再起動が終わらない」といった症状が出る場合に備え、対処法も把握しておくと役立ちますよ。
電源プランを変更する

意外に見落としがちなのが、電源プランが変更されていることです。
Windows10の電源プランには「バランス」「省電力」「高パフォーマンス」の3種類があります。
(名称は、パソコンによって異なる場合があります)
「高パフォーマンス」の状態だと、ハードの性能をフルで利用できますが、そのぶん電力消費が激しくなります。
逆に「省電力」が選択されていた場合、電力消費は少ないですがパフォーマンスを抑えてしまっている状態のため、十分な性能が発揮できていない状態です。
Windowsの標準設定だとバッテリー残量が20%以下になった場合、自動で「省電力モード」となるので注意してください。
バッテリーを充電してから、「高パフォーマンス」などの設定にすれば改善する可能性がありますよ。
やり方は下記の通りです。
- Windowsボタンを右クリックして、メニューを表示
- [電源オプション]を選択
- コントロールパネルが起動するので、[電源の追加設定]を選択
- 現在の電源プランを確認し、「省電力」の場合は「バランス」か「高パフォーマンス」に変更する。
不要なアプリを終了・削除

パソコンの動作が遅くなる原因で最も多いのは、CPUやメモリを酷使している時です。
実行しているアプリが多ければ多いほどメモリの占有率は高くなります。
使用していないアプリは切りましょう。
- タスクバーを右クリックして、タスクマネージャーを表示
- [プロセス]を選択して稼働中のアプリを表示
- 使用しないプログラムを右クリックして、タスクの終了
バックグラウンドで実行中のアプリを切る

実際にアプリは使用していなくても、バックグラウンドでアプリを起動しているだけでメモリを消費しています。
一部のアプリは開くと、バックグラウンドで起動し続けます。
これらのアプリは、もちろんタスクマネージャーを使用して切ることも可能ですが、そもそもバックグラウンドで起動できないようにしましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- メニューの中から、[プライバシー]を選択
- [バックグラウンドアプリ]を選択し、特定のアプリの実行を許可しないようにする
アプリのスタートアップ機能を無効にする

多くのアプリはスタートアップ機能といって、パソコンがログインしたと同時に起動するようになっています。
無駄なアプリを起動していると、メモリを圧迫する原因となります。
普段から使用する頻度の少ないアプリは、スタートアップ機能を無効にしましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [アプリと機能]を選択
- メニューの中から、[スタートアップ]を選択
- 表示された「スタートアップアプリ」の中から、特定のアプリをOFFにする
バンドルウェアなどの不要なアプリをアンインストールする

バンドルウェアとは、アプリをインストールした時に、付属してインストールされる別のアプリです。
インストールする時にチェックを外せば入れられることはないですが、見落としてインストールしている可能性もあります。
不要なアプリはハードディスクやメモリの容量を圧迫する原因となるので、アンインストールしましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [アプリと機能]を選択
- アプリの一覧の中から、不要なアプリを選択して右クリック
- [アンインストール]を選択
アニメーション設定を見直す

パソコンの表示方法の演出として影やアニメーションなど、多くの視覚効果が用意されています。
視覚効果を使うと見栄えがよくなりますが、追加のシステムリソースが使用されるため、パソコンの動作が遅くなる可能性もあります。
表示デザインに特にこだわりのない方は、この設定を変えましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [詳細情報]を選択して、[システムの詳細設定]をクリック
- [詳細設定]を選択し、「パフォーマンス」の[設定]をクリック
- [視覚効果]タブから[パフォーマンスの優先]をクリック
クラウドへの同期を停止する
Windowsには、「OneDrive」というオンラインクラウドアプリが標準で備わっています。
自動でファイルをクラウドストレージにバックアップしてくれる便利なアプリです。
しかし、ファイルを編集するたびに、パソコンとクラウドとを頻繁にアクセスするので、パフォーマンスが悪くなる可能性があります。
パフォーマンス低下の原因を探るためにも、OneDriveの同期を停止してみましょう。
- タスクバーの中からOneDriveアイコン(雲のようなアイコン)を右クリック
- [ヘルプと設定]を選択
- [同期の一時停止]を選択して、停止する時間を選択
WindowsDefenderを無効にする
Windows Defenderとは、Windows 10に標準インストールされている無料のウイルス対策ソフトです。
バックグラウンドでのウイルス監視とスキャンを行うため、メモリをそれなりに使用します。
既に他社製のウイルスやマルウェア対策ソフトを導入しているのであれば、機能が重複するため無効化しましょう。
しかしWindows Defenderのみを利用しているのであれば、この方法はおすすめできません。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [更新とセキュリティ]を選択
- [Windowsセキュリティ]を選択し、「ウイルスと脅威の防止」をクリック
- [設定の管理]を選択し、[リアルタイム保護]をOFFにする
不要な通知を無効にする

Windows 10では、アプリやブラウザなどから通知が右下に来るようになっています。
右下に通知が何度も来て、うっとうしく感じたことがある人もいるのではないでしょうか?
この通知はバックグラウンドで実行していることになるので、スペックが低いパソコンだと動作に影響を与える可能性があります。
不要な通知は切りましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [システム]を選択し、[通知とアクション]をクリック
- 通知が設定されているアプリ等から、いらないものをOFFにする
Windowsの自動更新を無効にする

Windowsには自動の更新プログラムがあり、バックグラウンドでその準備が行われます。
更新プログラムは負荷が高く、パソコンの動作が遅くなる原因となることがあります。
重大なアップデートがない限りは、Windows Updateの自動更新を無効化するのも手です。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [詳細情報]を選択して、[システムの詳細設定]をクリック
- [ハードウェア]を選択し、[デバイスのインストール設定]をクリック
- 自動更新の[いいえ]を選択し、[設定の保存]をクリック
ストレージセンサーを使う

パソコンを使用していると、一時ファイルが作成されます。
こういったファイルは通常アプリを終了した後に削除されますが、正しく削除されない場合もあります。
一時ファイルがたまっていくと、HDDやSSDを圧迫する原因となるのでクリーンアップをしましょう。
ストレージセンサーを使うことで、ディスク内の不要なファイルを一括で削除することができますよ。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [システム]を選択して、[記憶域]をクリック
- ストレージセンサーを使うを[ON]にする
ドライブの最適化

パソコン内のファイルの断片化が進むと、データの読み書き動作が遅くなり、パソコンが重くなってしまいます。
ドライブを最適化することで、ファイルの断片化を防げるので、定期的に行いましょう。
- PCフォルダを開く
- [ローカルディスク(C)]を右クリックして[プロパティ]を選択
- [ツール]を選択して、[ドライブの最適化]をクリック
不要なレジストリを削除
レジストリとは、Windows OSで用いられている設定情報のデータベースで、パソコンに関するあらゆる情報が記録されています。
パソコンを使い続ければ続けるほど、様々な情報が書き込まれレジストリが肥大化していきます。
そうなるとパソコンの動作が重くなってしまうので、不要なレジストリを削除しましょう。
レジストリを簡単に削除するには、フリーソフトがおすすめです。
ここではフリーソフトの「Advance Systemcre」を基準に手順を解説します。
- Advance Systemcreを起動する
- スキャンモードを[手動モード]に変更する
- [レジストリデフラグ]と[レジストリクリーン]を選択して[スキャン]をクリック
- スキャンが終わったら[修復]をクリック
GUIブートなしを設定する

GUIブートとは、「グラフィカルユーザーインターフェースブート」と呼ばれる、起動時や読み込み時に表示されるアニメーションのことです。
このアニメーション表示をなくすと、その分読み込みが早くなります。
- スタートメニューの検索ボックスに「msconfig」と入力
- [システム構成]を起動
- [ブート]タブを選択し、[GUIブートなし]にチェックを入れて[OK]
クリーンブートで起動する

Windowsのクリーンブートとは、スタートアップに登録されているアプリとサービスを全て無効にした状態で起動する方法のことです。
クリーンブートで起動すると、Windows標準のプロセスとサービスのみが起動した状態になります。
そのため動作が遅い原因が、インストールしたアプリケーション側か、OS側にあるか判断できるのです。
- スタートメニューの検索ボックスに「msconfig」と入力
- [システム構成]を起動
- [サービス]タブの[Microsoftのサービスを全て隠す]にチェックを入れ[全て無効]をクリック
- [スタートアップ]タグから[タスクマネージャーを開く]をクリック
- スタートアップされるアプリを選択し、[無効にする]を選択
ウイルスとマルウェアの削除
ウイルス、マルウェアといった悪意のあるソフトウェアも、Windows10の動作が遅くなる原因の1つです。
お使いのウイルス対策ソフトを起動して、怪しいファイルなどは削除しましょう。
不要なレジストリを削除で紹介した「Advance Systemcre」でも、ウイルス削除ができますよ。
また、パソコンにウイルスが感染した場合の対処方法も把握しておきましょう。
GPUスケジューリングを有効にする
「Nvidia GeForce」や「AMD Radeon」といった、ゲーム用のGPUが搭載されているパソコンでのみ有効な方法です。
「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」と呼ばれる、CPUの処理をGPUに負担させる方法があります。
GPU自身がメモリを直接コントロールすることができるようになるため、処理速度が向上しますよ。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [システム]を選択して、[グラフィックの設定]をクリック
- [スタートアップ]タグから[タスクマネージャーを開く]をクリック
- [ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング]をONにする
フィードバックの設定をし直す

Window10では、定期的に診断したデータをMicrosoftに送信しています。
ここで全てのデータを送信している場合、パソコン動作が遅くなっている原因かもしれません。
必要なデータのみ送信する設定にしましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [プライバシー]を選択して、[診断&フィードバック]をクリック
- 送信するデータを[必須の診断データ]にする
システムを復元する

WindowsUpdate直後や特定のアプリケーションをインストールすると、PCの動作が重くなる場合があります。
このような場合「システムの復元」をすることで、正常に動作していた日時の状態にシステムの状態を戻し、動作が軽くなるかもしれません。
最近急に動作が重くなったという人は、こちらの方法を試しましょう。
- 検索ボックスに「復元」と入力して[復元ポイントの作成]を選択
- [システムの保護]タブから[システムの復元]をクリック
- [次へ]をクリック、復元した日時の復元ポイントを選択
- [完了]と出るまで指示に従う
Windowsを初期化する

これまで紹介した対処法を試してもPCの動作速度が改善されない場合は、最終手段として「パソコンの初期化」を実行してみましょう。
完全に初期化することで、購入した当時の状態に戻ります。
パソコン動作が重くなる原因もなくなるはずですが、ほとんどのデータが消えてしまうのでよく検討してからにしましょう。
- Windowsボタンを右クリック
- [設定]を選択
- [回復]を選択して、「このPCを初期状態に戻す」の[開始]をクリック
- [個人用ファイルを保持する]をクリックし、ファイルを保存する場所を選択
- [プレインストールされてるアプリを復元しますか]で[いいえ]を選択
HDDをSDDに換装する
従来のHDDを使用している場合、SSDに換装することでPCの動作が大幅に改善できる可能性があります。
SSDに比べてデータの読み書きの速度が圧倒的に早いため、あらゆる動作が軽くなります。
それ以外にも動作音が静かになる、熱がこもりにくくなるなどのメリットがあるのでおすすめです。
昔はとても高額でしたが、最近はSSDの価格も安くなっており、250GB程度のSSDでも1万円以下で換装することもできますよ。
手間はかかりますが、動作を軽くしたい方は検討してみましょう。
HDDをSSDに交換する際にかかる費用についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
パソコンのメモリを増設する
パソコンの動作が重い場合、そもそも物理メモリの容量が不足しているのかもしれません。
物理メモリが不足すると、仮想メモリが使用されるため、動作が非常に遅くなります。
パソコンの物理メモリは増設することができるので、メモリの容量が足りないという方は増設を検討してみましょう。
搭載しているメモリの容量や使用状況は、「タスクマネージャー」で確認できますよ。
- Windowsボタンを右クリック
- [タスクマネージャー]を選択
- [パフォーマンス]タブを選択して、「メモリ」をクリック
- [搭載容量][使用量][空き容量]を確認
CPUを交換する
CPUはパソコンにとっての頭脳です。
同じモデルだとしても、CPUの性能によりパソコンの値段が異なります。
そのためパソコンのスペック自体を上げたいと思う場合は、CPUの交換をするという手もありますよ。
しかし、CPUの交換は複雑な作業を伴うので、そもそもノートパソコンなどでは交換が難しいです。
元からカスタマイズ可能であるBTOパソコンなどを使用している場合のみ検討してみましょう。
Windows10が重いときはプロに相談

対処方法を試してみたけれど、Windows10パソコンが重いままな場合は、パソコントラブルのプロに相談してみましょう。
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まとめ
今回は、Windows10が重い時の対処法を24種類紹介しました。
もしパソコンの動作が遅くなっていると感じたら、操作の簡単な対処法から順に試していってくださいね。
これらの手順を全て試しても改善しないような場合は、深刻なエラーが発生しているかもしれません。
すぐに修理業者に見てもらいましょう。
Windows10に限らず、パソコンが重くなってしまった場合の対処法を網羅的に紹介している記事もあります。
併せてご覧ください。

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