
富士通は、言わずと知れた日本の大手電気製品メーカーです。
仕事やプライベートで、富士通製のパソコンを使用している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、富士通製のパソコンが起動しなくなった時の対処法や、強制終了をする方法についてまとめています。
富士通ユーザーの方はぜひ参考にしてくださいね。
INDEX
富士通のパソコンが起動しない時の原因と対処法
パソコンの電源ボタンを押しているのに、電源がつかないと焦りますよね。
電源の故障となるとかなり大掛かりですが、ちょっとしたことで直ることもあります。
今回はそんな時に役立つを対処法まとめました。
富士通のパソコンが起動しない時の対処法
パソコンが起動しない原因と解消方法を解説した記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
コンセントがしっかり刺さっているか確認
まずはACアダプタ(電源ケーブル)が、コンセントと本体に正常に接続されているか確認しましょう。
特にデスクトップ型は、電源と接続されていなければ起動できません。
コンセントが正常に接続されているのに電源ランプが付かない場合は、電源まわりを確認しましょう。
延長ケーブルを使用している場合、どこかでケーブルが抜けているか、断線している可能性もあります。
なお、タコ足配線は電力不足につながることもあるため、不必要なコンセントは使わないか、直接つないだほうがいいかもしれません。
室温を調整して起動
パソコンは精密機器なので温度管理も重要です。
通常は温度5~35℃、湿度20~80%の環境で使用するように設計されています。
生活環境で問題が起こることは少ないですが、あまりに室温が高かったり低かったりすると故障する原因に。
特に窓際だと真夏は日光で温度が上がったり、冬は結露により温度や湿度が変動しがちです。
エアコンなどで室温を調整して、動作環境を整えると改善するかもしれません。
パソコンのホコリ掃除
機器内部にホコリが溜まっていると、ファンの機能が低下し、パソコンの温度上昇につながります。
またホコリが溜まっている状態だと、静電気が溜まりやすく、動作が不安定になるかもしれません。
ファン周りの目に見えるホコリをとり、通気をよくしましょう。
デスクトップPCの場合は、定期的に筐体のカバーを取り外し、エアーダスターで内部のホコリをとるといいですよ。
ノートパソコンは、個人でファンを外すのが難しいかもしれません。
エアーダスターを外からかけるだけでも効果はありますが、本体がすぐ熱くなるようなら定期的に専門業者にクリーニングに出すと長持ちします。
放電する
パソコンは電子機器のため、通常使用しているだけで内部に電気が溜まってしまうものです。
電気が溜まって帯電すると正常に起動できなくなったり、誤作動を起こしたりします。
そこで、帯電を防止するために放電作業をしましょう。
放電をするには、周辺機器やケーブル(電源ケーブルを含む)を全て抜き1~2分放置します。
その後、電源ケーブルをつけて再起動すれば完了です。
パソコンを放電する方法や原因については、事前に把握しておくと役立ちますよ。
OSが正常に起動しない時の対処法
富士通のパソコン自体は正常に起動するけど、WindowsなどのOSに不具合がある場合はどうすればいいのでしょうか?
ここからは、OSが正常に起動しない時の対処法を解説します。
OSが正常に起動しない時の対処法
外部メディアを抜く
パソコンは、外部メディアが挿入されているとそちらの処理にシステム領域が割かれてしまい、正常に起動できないことがあります。
CD、DVD、Blu-ray Disc、USBメモリ、SDカードといった外部メディアを、パソコン起動前に外すだけで改善するかもしれません。
周辺機器を接続しない
プリンターやスキャナーなど、周辺機器の影響で起動しない場合があります。
一度周辺機器をすべて外して起動できるかを確認しましょう。
周辺機器を接続しないで起動できるなら、どの機器が影響しているのかを確認してください。
通常使用する際には、最低限の接続だけをして起動するように心がけると、トラブルが減るかもしれません。
モニターの状況を確認する
デスクトップで外部モニターを使用している場合、パソコンに問題がなくてもモニターと接続できていないため、何も写っていないということはよくあります。
外部ディスプレイが映らない場合、ディスプレイの電源が入っているかを改めて確認しましょう。
気付かないうちに電源がオフになっていたり、ケーブルが外れていたりするかもしれません。
またパソコンとモニターをつなぐ端子には、「VGA」や「HDMI」といった種類があります。
ケーブルの端子や接続先が間違っていないかをチェックしてみてください。
もしもう一つモニターを持っているようなら、予備モニターで作動するか確認できればモニターに原因があることがわかります。
サインイン画面を表示させる
Windowsには、さまざまなメニューを呼び出すOSの標準コマンドがあります。
[CTRL]+[Alt]+[Del]を押してみてください。
そこでメニューが出てくるようならサインインができるかもしれません。
セーフモードでシステムを復元
「パソコンは起動できるけど、ブルースクリーンが表示されてOSが起動できない」という場合は、システム上のエラーが考えられます。
このようなシステム上のエラーを修復するには「セーフモード」という機能が有効です。
セーフモードとは、必要最小限のシステム環境でパソコンを起動する、Windows診断用の起動モードです。
セーフモード上で「システムの復元」を実行すると、システム上のエラーを解消できることが多いですよ。
ただしこの復元は、あくまでシステムの復元でありデータの復元ではありません。
システム復元を行うと保存されていないデータが消えてしまう恐れがあるので、日頃からバックアップを置きましょう。
セーフモードでシステムの復元を実行する手順は次のとおりです。

- キーボードで[Windowsロゴキー + I]を押して、[設定]を表示
[設定]が開かない場合は、[スタート]をクリックし、[設定]を選択 - [更新とセキュリティ]をクリックし、左側にある[回復]を選択
- [PC の起動をカスタマイズする]内の[今すぐ再起動]をクリック
- 再起動後、[トラブルシューティング]→[詳細オプション]→[スタートアップ設定]→[再起動]の順に選択
- 2度目の再起動後、リストが表示されたら[4]または[F4]を選択して、コンピューターをセーフ モードで起動
- インターネットを使用する場合は、[5]または[F5]キーを押して[セーフ モードとネットワーク]を選択
これでセーフモードが起動しますよ。
次にシステムを復元させます。
システム復元までの手順
- スタートメニューの検索ボックスに[回復]と入力し検索
- 回復のメニューから[システムの復元を開く]をクリック
- 「システムファイルと設定の復元」と表示されるので、[次へ]ボタンをクリック
- 「選択したイベントの前の状態にコンピューターを復元します」と表示されるので、復元したい日時の復元ポイントを選択
- [次へ]をクリックすると、復元ポイントの時刻や説明が表示されるので、復元して問題がなければ「完了」ボタンをクリック
- 「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」と表示されるので[はい]をクリック
- システムの復元が開始され、再起動された後「システムの復元は正常に完了しました」が表示されたら終了
出典:富士通
BIOSを初期化する
「BIOS」とは、パソコンのハードウェアの基本的な設定や、周辺機器を管理しているソフトウェアのことです。
BIOSの初期化で保存したデータなどが消えることはありませんが、パソコンの動作に大きな影響を与える可能性がありますよ。
万が一に備えて、事前にデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
[F2]キーを押しながら電源を入れると[BIOSセットアップ]が表示され、BIOS初期化ができます。
ただ富士通パソコンには、[SUPPORT]ボタンが装備されている機種もあります。
[SUPPORT]ボタンがある場合は、電源が入ってない状態でもすぐにセットアップ画面まで表示できるので便利ですよ。
サポートボタンはキーボード上部にあるので、使用している機種にあるか確かめてください。
下記の記事では、BIOSとは?起動しない原因&対処法について詳しくまとめているので参考にしてください。
パソコンを初期化する
最終手段になりますが、パソコンを初期化するという手段もあります。
パソコンを出荷時と同じ状態にする(リカバリ)ため、ローカルディスクのデータも消えてしまいます。
バックアップをとっていないのであれば、修理に持っていったほうがいいかもしれません。
手順は下記の通りです。
- [SUPPORT]ボタンで表示されるメニューから[トラブル解決ナビ]を選択
- [リカバリ]をクリック
- 「Cドライブを32ビット(64ビット)の状態に戻す」か「全ドライブをご購入時の状態に戻す」を選び[実行]
- 注意事項が表示されるので[同意する]を選択して[次へ]
- データが消去されることを警告する画面が表示されるので、[OK]を押したら完了
これで初期化が完了します。
パソコンの初期化手順と注意点を解説した記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
起動しない富士通のパソコンを修理するなら富士通?修理業者?
実際修理に出すとなった場合どこに出せばいいか迷いますよね。
選択肢としては「富士通」「家電量販店」「修理業者」の3つがあります。
しかし、家電量販店ではメーカー持ち込みとなることが多いため、実質的には2つと考えていいでしょう。
メーカー修理のメリットは、正規パーツを使用しての修理になることです。
ほぼ確実に、購入時と同じ状態に戻りますよ。
ただし、多くの場合引取修理のため2週間以上かかること、修理内容にもよりますが4万円以上の高額になることが予想されます。
保証期間以内であればおすすめですが、そうでないとなかなか好ましい条件とはいえません。
また、メーカー修理では出荷時の状態に復元されるため、データの保証がされていないのも把握しておきましょう。
修理業者に出した場合は、基本的には正規パーツでの修理とはなりませんが、即日修理やデータを消さない修理が可能です。
また価格もメーカー修理より抑えた金額に設定しているところが多いですよ。
メーカー保証が切れているのであれば、修理業者がおすすめ。
富士通のパソコン修理に関しては解説している記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
富士通のパソコン修理をプロに依頼

富士通のパソコンが保証期間外のときは、「PCホスピタル」に一度相談してみましょう。
年中無休で対応し、訪問サポート年間約14万件と実績の信頼がある業界最大手の業者です。
持込修理・出張修理・宅配修理に対応しており、最短即日修理も可能です。無料で事前見積りができ、見積り後の追加請求はないので、まずは相談してみましょう。
修理依頼の流れ
PCホスピタルの口コミ
PCホスピタルの口コミを3つ紹介します。
- その日のうちに復旧してもらえたので満足です。マイナス面もはっきり伝えてもらえたので逆に信頼できると思いました。
- ネット異常のほかにもいくつか問題点が発見されたのですが、すべて親切丁寧に解決くださいました。作業自体も迷いなく迅速で、また作業員の方の気さくな人柄もあってとても安心してお願いできました。
- 修理完了までの時間も早く、連絡もきっちりしていました。何より息子が安全に使えるよう配慮してくれている感じに好感がもてました。
出典:みん評
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系については、こちらの記事でも紹介していますよ。
強制終了の方法に気をつけよう
パソコンがフリーズした場合などは、強制終了すると改善することもあります。
しかし、強制終了は作業中のデータが失われれるだけでなく、パソコン自体にもダメージが残ることも。
特にアクセスランプのマークが光っている間は、ハードディスクが動作中ということです。
このときに強制終了すると、ハードディスクの処理中に突然電源を遮断されるため大きな負荷を与えることになります。
必ずアクセスランプが消えてから強制終了しましょう。
強制終了はあくまでも最終手段です。
いきなり強制終了するのではなく、少し時間を置いてみてパソコンの状態が改善されないかを見てみるのもいいかもしれません。
またパソコンのフリーズに備えて、定期的にデータをバックアップしておくのもおすすめです。
以下の記事では、修理前のバックアップについて詳しくまとめているので参考にしてください。
ショートカットキーで強制終了
強制終了としては、アプリ(タスク)の強制終了とOSの強制終了の2種類があります。
アプリの強制終了は、[Ctrl]+[Shift]+[Esc]でタスクマネージャーを呼び出し、終了したいアプリを選択しタスクの終了を押せばできます。
一方OSの強制終了の場合は、[Ctrl]+[Alt]+[Del]で出てきたメニューからシャットダウンを押せば完了です。
強制終了スイッチを押す
富士通の2015年発表モデル以降のパソコンには、「強制終了スイッチ」が搭載されたモデルもあります。
パソコン本体下面にあり、「RESET」や「OFF」、「REPAIR」などが刻印されているのが目印です。
電源ボタンで強制終了できない場合などでも、こちらのボタンを使えばシャットダウンすることができますよ。
パソコン本体から周辺機器を取り外して裏返し、強制終了スイッチに先の細いものを差し込みましょう。
電源ボタンを長押し
ショートカットキーも機能せず強制終了スイッチもない場合は、電源ボタンを長押ししましょう。
4~10秒以上長押しすれば、強制終了できますよ。
富士通パソコンのハードウェア診断を試す
富士通のパソコンには、始めから2つの診断機能がついています。
なにか違和感を感じることなどがあったら、こちらの機能を使用して原因を特定しましょう。
なお診断の前には、接続している周辺機器をすべて取り外すのを忘れないようにしてください。
簡易診断
「簡易診断」は、文字通り簡易的にパソコンの状態をチェックしてくれるプログラムです。
問題があった場合、要因ごとに9桁のエラーコードが表示されます。
エラーコードの意味は富士通の公式サイトで確認できるので、メモしておきましょう。
- パソコンの電源を切る
- サポートボタンを押す
- メニューから[診断プログラム]または[Diagnostic Program]を選択する
- 「診断プログラムを実行しますか?」または[Do you want to run Diagnostic Program?]と表示されるので[Y]キーを押す
これで簡易診断が完了します
富士通ハードウェア診断ツール
「富士通ハードウェア診断ツール」は、簡易診断よる高度な診断ができるプログラムです。
簡易診断でなにも以上は出なかったけど、違和感を感じる場合などに使用してみてください。
ハードウェア診断ツールでは、「ディスプレイ」「CPU」「メモリ」「ハードディスク」の4つを個別に診断することができます。
- 簡易診断で「診断の結果、機械的なトラブルは検出されませんでした。」「Initial Dignostic Test completed successfully」などと表示された後[Enter]を押す
- 診断ツールが表示されるので、上にある診断タブを選択
- [ディスプレイ][CPU][メモリ][ハードディスク]の中から診断したい項目にチェックを入れ[実行]
- しばらく待つと診断結果が出るので、エラーコードが表示された場合はメモを取る。エラーコードがでなければ[閉じる]を押して終了
富士通のパソコンが起動しない!まとめ
富士通製のパソコンについてのトラブル対応は以上になります。
診断ツールが標準でついているのは便利ですので、ぜひ活用してみてください。
定期的に診断ツールを使用したり、バックアップを取ったりすることで格段にトラブル対応が楽になると思います。
それでも手に負えなくなってしまった時は、「PCホスピタル」のようなパソコン修理業者へ相談・依頼がおすすめです。
パソコンの強制終了についても詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてください。

日本最大級の修理店情報サイト「最安修理ドットコム」に掲載しませんか?
最安修理ドットコムには以下の強みがあります!
- 掲載店舗数約2万店舗
- 修理サポート記事1,600本
- クチコミ数23万件超え
iPhoneをはじめとしたスマホやパソコン、車や時計、鍵や水まわり等あらゆる修理店情報を掲載しています。
掲載ご希望の修理店様はまずはお気軽にお問い合わせください。