
自転車に乗っている人にとってタイヤのパンクは避けられないトラブルです。
特に普段使いしている自転車がパンクしてしまうと困ってしまいます。
そこで、パンク修理の費用相場や、修理方法などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
本当にパンクなの?空気が抜けた時のチェックポイント

自転車のタイヤはパンク以外の理由でも空気が抜けます。
そのため、空気が抜けているからといってパンクとは限りません。
まずは、なぜ空気が抜けているのかをチェックしましょう。
タイヤ自体の劣化
パンクしていないのに、タイヤの空気が抜けることもあります。
理由のひとつがタイヤの劣化です。以下の場合はタイヤの劣化が進んでいると考えられます。
タイヤの劣化は表面の溝でチェックできます。
溝がしっかりあれば問題ありません。
しかし表面から溝が消えてしまっている場合は、消耗が進んでいるので、空気が抜けやすい状態です。
次に側面にひび割れがないかを確認します。
ひび割れはゴム劣化のサインです。
一般的に自転車のタイヤは3,000km走行するか、1年間隔での交換が望ましいとされています。
タイヤ交換をするなら、「自転車のタイヤ交換は自分でできる?値段相場やオススメ修理店を紹介」の記事が参考になりますよ。合わせてご覧ください。
ナットのゆるみ
英式バルブというシティサイクルで多く採用されている形式のバルブ(空気を入れる部分)がタイヤについている場合、その袋ナットが緩んでいる可能性もあります。
締め付けが緩んでいないか、指で回してチェックしましょう。
虫ゴムの劣化
英式バルブには、虫ゴムという部品が使われています。
これが劣化していると、タイヤはパンクしていなくても空気が抜けてしまいます。
先ほど確認した袋ナットを取り外すと、虫ゴムがついているプランジャーという部品が抜けるようになります。
黒く汚れてくたびれているなら交換しましょう。
パンク修理は自分で?修理店に依頼?

虫ゴムやナットに問題がない場合や、明らかに空気の抜けている音がする場合は、パンクと判断できます。
では、自転車のパンク修理は自分でするべきか、それとも修理店に依頼した方がよいのか、それぞれの修理方法が向いている人について紹介します。
自分での修理がオススメな人
自動車のタイヤと違い、自転車のパンクは個人でも比較的簡単に修理できます。
ただし、準備も含めてある程度の時間や手間がかかることを踏まえておきましょう。
【こんな人は自分で修理するのがオススメ】
- 道具の手入れや整備が好きな人
- できるだけ自分でやりたい人
- 修理費用を最低限に抑えたい人
修理店への依頼がオススメな人
修理店でプロに依頼すれば、ブレーキの故障などパンク以外の不備も確認してもらえます。
【こんな人は修理店へ依頼するのがオススメ】
- 修理に時間や手間をかけたくない人
- 道具の手入れや細かい作業が苦手な人
パンク修理を自分でする場合

パンク修理を自分でする場合、必要な道具や工具をそろえた上で、やり方を覚えてから実行しましょう。
パンク修理に必要な道具
パンク修理に必要な道具は、以下の通りです。
- ゴムのり
- 修理パッチ
- タイヤレバー
- やすり
- 水
- バケツ等水を貯められる容器
- 空気入れ
- マーカー
- 作業用手袋
必要であれば虫ゴムもあるとよいでしょう。
「サイクルベースあさひ」ならお手頃価格で自転車パーツを購入できます。もちろんタイヤレバーも販売していますよ。
500店舗以上ある実店舗で受け取りが可能なので、ぜひ利用しましょう。
パンク修理に必要な道具は100円均一ショップで購入可能?
パンク修理に必要な道具は、すべて100円均一ショップで購入できます。
100円均一ショップのメリット
- 手軽にそろえられる
- とにかく費用を安く抑えられる
100円均一ショップのデメリット
- 各部品の精度や耐久性が自転車用品店などで売られている道具と比べて劣る
100円均一ショップの道具でお手軽に修理したい方は、以下のページも参照してみてください。
パンク修理 4つのステップ

パンクは以下の4つの手順で修理することができます。
ご自身で出来るか見ていきましょう。
STEP:1 タイヤとチューブを取り外す
最初にタイヤとチューブを取り外します。
バルブのキャップと袋ナットを外し、リムナットを緩めた後、タイヤレバーを使ってリムからタイヤを剥がすように1周回しましょう。
タイヤレバーは通常2本一組になっているので、1本をバルブ付近にセットして、もう1本をバルブの対角線上、もしくは差し込める場所に潜り込ませます。
徐々にタイヤレバーをずらしながら滑らせていくと、タイヤの片面がリムから外れるでしょう。
タイヤとチューブを取り外せるようになっているので、バルブをリムから引き抜いてチューブをリムから取り外します。
STEP:2 パンクしている部分を見つける
自転車タイヤのパンクは、チューブに穴が開いている場合がほとんどです。
まずは、パンクの原因となった穴や傷を見つけます。
チューブに空気を入れる必要があるため、さきほど取り外したチューブのバルブにプランジャーと袋ナットを装着し、空気入れを使ってチューブに空気を入れましょう。
バケツなどの容器に水を張っておき、そこにチューブを沈めます。
全体を入れるのではなく、チューブの一部分を少しずつ入れ、空気が泡となって出てくる部分を探していきます。
穴が開いている箇所が1箇所とは限らないので、見つけた部分をマーカーなどでチェックし、1周全部を確認しましょう。
また、パンクの原因箇所特定はチューブの確認だけではなく、タイヤの確認も必要です。
釘などがタイヤに突き刺さって貫通してチューブを傷つけている場合もあります。
そのため、タイヤにまだ釘などが刺さっていないかも確認します。
これを見落としてチューブのパンク修理を完成させても、組み上げたあとにすぐ穴が開いてしまうので注意しましょう。
STEP:3 穴や傷の修復
先程のステップで確認したチューブの穴や傷を修復します。
タイヤに釘が刺さっていた場合は、引き抜くだけで大丈夫です。
ただし、大きく裂けてしまっているのであれば、新品のタイヤを購入しなければなりません。
まず、チューブの修復箇所をヤスリでやや広めに削ります。
次に削った場所にゴムのりを塗布しましょう。
その後5~10分ほど時間をおき、ゴムのりを乾燥させます。
乾燥が終わったら、修理パッチを貼ってください。
購入したパンク修理キットによっては、大小複数のサイズの修理パッチが入っています。
修理が必要な箇所をカバーしつつ、穴よりも少し大きいものを選びましょう。
貼りつけた後、タイヤレバーの平らな部分などでこすりながら圧着します。
修理パッチの外側のシールを外し、確実に貼りついたことを確認したら、一度チューブに空気を入れて修理パッチが剥がれないか、空気が漏れないかを確認します。
STEP:4 タイヤとチューブの組み付け
点検時に入れたチューブの空気を抜きます。
そして、タイヤの片面をリムに入れた後、チューブのバルブをリムのバルブ用穴に差し込みつつ、チューブをタイヤの内側に入れ込みます。
また、バルブのリムナットを仮留めしましょう。
次に、リムに入っていない側のタイヤの片面をリムに入れ込みます。
この際、チューブがタイヤとリムの間に挟まらないように注意しましょう。
チューブの噛み込みが起こると、せっかく修理したチューブにまた穴が開いてしまいます。
タイヤを装着できたら、一度チューブに少し空気を入れ、その状態でタイヤを一周回しながら、内部のチューブが均等に配置されるようにタイヤの側面を揉んでください。
その後、チューブに空気をしっかり入れ、全体が均等に膨らんでいれば修理は完了です。
試乗して、空気の漏れがないかどうかをチェックした後、道具を片付けましょう。
自分で修理する方法を動画付きで具体的に知りたい方は以下のサイトも参照ください。
出典:自転車のパンク修理方法と材料!タイヤのパンクは自分で修理可能(動画付き)
自分で修理するのは難しそう…と思ったらプロに修理依頼を

自分で修理する方法を見て、ちょっと難しそうだと感じた方は、修理店に依頼するとよいでしょう。
自転車のパンク修理費用や、修理時間、オススメの自転車修理業者など、実際に依頼するときに気になる情報を紹介していきます。
自転車のパンク修理費用

修理店に依頼する場合の修理費用相場は、修理の程度によって差があります。
ここではパンクの修理相場を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
修理パッチ(シール)を貼る
修理パッチというシールを貼って対応したときの修理の費用は、1,000~2,000円程度で、最も安い価格帯の修理内容です。
この値段は「工賃」といわれ、あくまでパーツ代が含まれていない技術士の手間賃・作業代です。
ひどいパンクになると、チューブ自体を交換しなければなりません。
そうなると更に追加の料金が発生してしまいます。
素人目ではどちらの修理になるかなかなか判断がつきにくいので、不安な方は見積もりを行ってもらうとよいでしょう。
チューブ交換(工賃のみ)
チューブを交換する場合の工賃は、前輪が1,200円程度、後輪が1,800円程度です。
こちらは工賃だけの値段であるため、別途チューブ代も必要です。
タイヤのチューブはサイズやグレードにより異なりますが、500~1,500円程度で購入できるでしょう。
タイヤ交換(工賃のみ)
タイヤを交換する場合の工賃は、前輪が1,200円ほど、後輪が1,800円ほどです。
これも工賃のみの値段で、別途タイヤ代も必要です。
タイヤ自体の値段は安い普及品で1,000~1,500円程度。
タイヤはチューブよりもパーツ選びの幅が広く、高価で高性能なタイヤなども選べます。
販売店やタイヤの種類によって価格が大きく異なるので、あらかじめ問い合わせすることをおすすめします。
修理店のパンク修理時間

修理店でのパンク修理にかかる時間は、おおむね20~30分程です。
ただし、修理依頼が混み合っている場合は別途待ち時間がプラスされます。
場所によっては朝に預けて夕方に引き渡しなどの対応をしている修理店もありますよ。
失敗しないパンク修理店の選び方

パンク修理も修理する店の技術レベルによって、その後の耐久性に差がつく場合があります。
また、悪質な場合は修理を先に行い、後から相場より高い修理費を請求する修理店もあるので注意が必要です。
そういった店を避けるためには、自分が自転車を購入した店やチェーン展開しているお店に修理を依頼すると安心でしょう。
【編集部オススメ】タイヤ交換を行っている修理業者3選

ここでは編集部がオススメする修理業者を紹介します。
サイクルベースあさひ
出典:サイクルベースあさひ
「サイクルベースあさひ」は、自転車にまつわる総合的なサービスを展開する自転車専門店です。
自転車の販売や買取のほか、修理も行っており、自転車安全整備士の資格をもったスタッフが対応してくれます。
「自転車の出張修理引取・お届け」サービスがあるので、パンク時にもわざわざ自転車を運ぶ必要がありません。
指定エリア内であれば、Webまたはアプリから簡単に修理を依頼できます。
参考価格 | 車輪交換(前輪)1,500円 |
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対応地域 | 東京都、埼玉県、神奈川県、大阪府、兵庫県 |
オススメポイント | 自転車安全整備士の資格のあるスタッフが対応 |
詳細URL | サイクルベースあさひ公式サイト |
また、日本最大級の自転車専門通販サイト「サイクルベースあさひ」では、一般シティサイクル、電動自転車はもちろんのこと、クロスバイクやマウンテンバイク、ロードバイクの品数も充実。
通常の配送の他、全国の実店舗で送料無料で受け取ることもできます。
タイヤやチューブなどのパーツもお手頃な価格でラインナップしています。
イオンバイク

出典:イオンバイク
「イオンバイク」は、イオングループが各地に展開している自転車ショップです。
各地のイオン店内にて、自転車の修理・メンテナンスを夜遅い時間まで受け付けているため、仕事帰りにも立ち寄りやすい点が魅力です。
参考価格 | 車輪交換(前輪)1,296円 |
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対応地域 | 全国のイオン |
オススメポイント | 購入後1回限りの無料点検サービスあり(条件付き) |
詳細URL | イオンバイク公式サイト |
ドンキサイクル

出典:ドンキサイクル
「ドンキサイクル」は、ドン・キホーテが関東・東海を中心に展開している自転車修理店です。
ディスカウントストアならではのリーズナブルな価格設定も魅力です。
各店舗によって修理受付時間が異なったり、自転車ショップのある店舗でも修理業務を行っていなかったりするので、自転車を持ち込む前に確認しましょう。
参考価格 | 車輪交換(前輪)1,200円 |
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対応地域 | 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県 |
オススメポイント | 店舗によって夜まで対応 |
詳細URL | ドンキサイクル公式サイト |
最安修理ドットコムでお近くのタイヤ修理店を検索&料金比較をしよう
自宅の周囲に先程紹介した修理店がないという場合には、最安修理ドットコムを使ってタイヤ修理店を探しましょう。
自宅付近の店舗を探すだけではなく、料金比較もできて便利です。
安く、かつしっかりとした修理サービスを受けたい場合には特に良いでしょう。
まとめ
自転車のパンク修理では、まずパンク修理が必要な状態なのか、それ以外であるのかを確認しましょう。
ナットの緩みなどが原因であれば、締め付けるだけで解決するかもしれません。
自分で修理するのが難しそうなら、修理店に依頼するとよいでしょう。
最安修理ドットコムを使えば、自宅の近くでお得に修理できるお店を見つけられますよ。