
接触事故などにより車体に傷やヘコみが生じたら、できるだけ早く修理する必要があります。しかし修理料金を知らずに依頼するのは不安という方も多いでしょう。
そこで今回は、車のボディの擦り傷を修理する場合の料金や期間、自分で修理する方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
車のボディの擦り傷・こすり傷は放置しない!
自動車のボディに傷やヘコみがあっても、多くの場合、問題なく走れます。
しかし、修理せずにそのまま放置するのは絶対にやめましょう。大きなトラブルに発展することがあり、危険が伴います。
ここでは、車のボディの擦り傷やこすり傷を放置しないほうがいい理由を解説します。
参加による錆つきに注意!
早く修理したほうがよい理由の一つとして、「車の錆びつきを防ぐこと」があります。
金属でできた自動車のボディは、防錆加工を施した塗装を行い、錆の発生を防いでいます。しかし、ボディに傷がついて塗装が剥げると防錆加工が落ち、錆が発生しやすくなってしまうのです。
傍目には傷がついている部分しか錆びていないように見える場合でも、錆は塗装の内側まで広がってしまいます。見えない部分で広範囲に腐食が進行していることもあるので、注意しましょう。
補修箇所を少なく済ませるためにも、早めに修理を行い、サビや腐食を防ぐことが大切です。
塗装の剥がれに注意!
傷やヘコみのある部分から錆びが発生すると、ボディの金属と塗装面との間に隙間が生まれます。隙間から塗装が剥がれやすくなるので、注意が必要です。
ボロボロと塗装面が剥がれ落ちてしまうと、広範囲にわたって再塗装が必要となります。修理料金が高額になるため、すぐに修理を依頼しましょう。
車種や故障状況、依頼先によって修理料金は変わる
傷やヘコみの修理代金は一律ではなく、車種やボディカラー、傷の程度などによって異なります。一般的に選ばれやすい白カラーや、大量生産される乗用車は修理料金が安いです。
一方で、外国産車や特殊な塗料が使われた車などは交換パーツが見つかりにくく、修理代は高くなります。
また、同じ修理内容でも依頼先によって金額が変わるため、どこに依頼するかも重要です。
そこでここでは、修理料金が変わるポイントを紹介します。
パーツ交換か板金修理か
修理料金は、パーツ交換をするか板金をするかによって変わります。バンパーなど一部の部品を除けば、一般的にパーツ交換のほうが高額になりがちです。
ただし、パーツが見つかりやすい大衆車などは、パーツ交換をしても修理料金は比較的安価になります。ボディカラーによっては追加費用が発生したり、取り寄せに時間がかかったりするので、問い合わせてみてください。
高級外車などパーツが見つかりにくい場合は、パーツ交換をすると輸送費などがかかり、修理料金が高額になることがあります。その場合は、板金修理を施すのが一般的です。
傷の深さはどれくらいか
浅い傷だけついていてヘコみがない場合や、擦り傷程度の規模であれば比較的安く修理可能です。安いところでは、小さな傷なら10,000円程度で修復してくれる業者もいます。
ただし、傷の深さが深ければ深いほど、修理料金は高額になるので注意しましょう。時には100,000円以上かかることもあります。
凹みを伴うか
擦り傷だけでなく凹みも目立つ場合は、修理料金も高額です。損傷の程度によっては、板金修理よりもパーツを交換するほうが安く済むこともあります。
パーツが入手しにくい場合は、パーツの分解が必要かどうかによって、費用が変わるので覚えておきましょう。
塗装・板金・分解をすべて行うことになると、100,000円以上かかることもあります。修理料金が高すぎると感じるときは、売却や乗り換えも検討してください。
国産車か外国産車か
同じサイズ・程度の擦り傷でも、国産車の大衆車より外国産車の方が修理費用は高額です。
ベンツやボルボ、ロールスロイスなどの高級車は、パーツそのものが高額なので、修理費用も高くなります。加えて海外からの取り寄せなど輸送費もかかるため、注意が必要です。
とはいえ、人気のある外国産車は、パーツの在庫を多数保有している可能性もあります。パーツの在庫や修理料金などを、修理依頼先に確認してみましょう。
依頼先はどこか
車の修理はどこがいいのかは、故障状況によります。
メーカー保証に加入しているのであればディーラー、気軽な依頼を求めるならカー用品店、本格的な修理を望むなら整備工場、塗装を修理したいなら板金塗装業者がおすすめです。
依頼先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー | ・保障加入中なら修理無料or割安 | ・保証未加入、対象外だと最も高額 |
カー用品店 | ・全国に店舗があり気軽に依頼可能 | ・修理不可な店舗もある ・修理を外注していると高額 |
整備工場 | ・安い費用で修理できる | ・メーカー保証が使えなくなる可能性あり |
板金塗装業者 | ・安い費用で塗装修理できる | ・内部修理はできない ・メーカー保証が使えなくなる可能性あり |
車の修理をどこに依頼するべきかについて解説している記事もあるので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。
【部位別】車のボディの擦り傷、修理料金相場は?
ボディの修理料金は、修理する箇所によっても変わります。ここでは部位ごとの修理料金の相場をご紹介します。
バンパーの擦り傷
車の前後に装備されたバンパーは、事故の衝突などで特にダメージを受けやすいパーツです。どこかに軽く当たっただけでも、バンパーに擦り傷がついてしまうこともあります。
バンパーの修理料金は、手のひらサイズの擦り傷の場合で、フロントバンパーが15,000~40,000円ほど、リアバンパーが20,000~35,000円ほどです。
バンパーの修理の際に、関連部品の脱着や交換が必要となる場合は、別途工賃や部品代などがかかります。
バンパーの修理費用や期間については、こちらの記事でも紹介しています。
フェンダーの擦り傷
タイヤホイールハウスの上部に取り付けられているフェンダーは、バンパーとドアをつなぐ重要な部品です。
フェンダーにできた手のひらサイズの擦り傷を修理する場合、フロントフェンダーで20,000~60,000円ほど、リアフェンダーで30,000~70,000円ほどが目安となります。
リアフェンダーはボルトを外すだけでは脱着できません。そのため、大がかりな作業になることがあり、フロントフェンダーよりもやや割高です。
ドアの擦り傷
ドアは乗り降りのたびに開閉する都合上、特に傷がつきやすいパーツです。勢いよく開けた際に、壁や隣の車にぶつけた経験がある方も多いのではないでしょうか。
ドアにできた手のひらサイズの擦り傷の修理費用は、フロントドアで30,000~60,000円ほど、リアドアで40,000~65,000円ほどが目安です。
ドアガラスや内部樹脂パーツなどの脱着が必要になる場合は、これよりもさらに高くなることがあるので、覚えておきましょう。
車のボディの擦り傷を自分で修理する方法
小さな擦り傷程度なら、自分で修理できる場合があります。ここでは自分でできる修理方法をご紹介します。
薄い傷はコンパウンドで磨く
軽い擦り傷程度なら、コンパウンドという研磨剤を使えば目立たなくなります。手順は以下の通りです。
- 傷ついた部分を水で洗いし、きれいにする
- コンパウンドシートやコンパウンド液を使い、優しく磨く
- 傷が薄くなってきたら、より細かいコンパウンドで仕上げる
スポンジはコンパウンドによって使い分け、粗さに応じて変えるのがポイントです。
応急処置にはタッチペンが有効
塗装が少し剥がれた傷などは、タッチペンを使って応急処置ができます。手順は以下の通りです。
- ボディカラーに合わせたタッチアップ塗料を選ぶ
- 装が剥げたところに軽く塗り、乾燥させる
- 傷が目立たなくなるまで、繰り返す
凹みを伴う傷はパテを利用して埋める
傷だけでなくヘコみもある場合は、パテを使ってヘコみを埋めましょう。手順は以下の通りです。
- 耐水ペーパーで傷周辺を研磨し、表面をなめらかにする
- シリコンオフスプレーなどを使い、塗装面の油分や汚れを取り除く
- ヘコみの中心部分からヘコみがない部分に向かってパテを盛り込む
- 塗装前に下地を塗る
- 車体と同じ色のスプレーを使って塗装する
- 最後にボカシ剤をスプレーする
- ボカシ剤が完全に乾いたら、仕上げ用のコンパウンドでボディを磨く
ヘコみが大きい部分にはパテを厚く塗り、ヘコみが軽い部分には薄く塗るのがポイントです。
塗装が不要な箇所には、事前にマスキングテープなどを貼り、スプレーが飛ばないよう保護しておきましょう。
ボディカラーがメタリックやパール塗装の場合には、ボカシ剤の前にクリアー塗装も行ってください
それぞれ乾くのを待ってから次の塗装に移りましょう。液だれを防ぐことができ、違和感のない美しい仕上がりになります。
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損傷がひどければ買い替えも検討しよう
損傷がひどいなど、下記のような状況の場合は、車を買い替えた方がお得になるかもしれません。
- 修理費用が30万円を超える
- 3年目、5年目、7年目などの車検前
- 走行距離が10万キロ以内
特に、修理費用が高額な場合、車検前や走行距離が短い場合は、買い替えも検討してみましょう。
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まとめ
車のボディの擦り傷は、故障の状況により修理料金が変わります。自分で修理するのか、それとも業者に任せるのかは、故障状況や修理料金によって決めていきましょう。
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