車検と法定点検の違いとは?それぞれの費用はどのくらいが目安?

車検と法定点検の違いとは?それぞれの費用はどのくらいが目安?

自動車を乗る上で、車検などの費用は想像以上にかかるものです。定期的にかかる車検費用を想定していないと、急な出費に対応できなくなりますので困ってしまいます。

ところで、自動車には「車検」と「法定点検」の2種類があることをご存知でしょうか。この違いを理解しておくだけで、出費を抑えたい時の助けになることもあるのです。ここでは、車検と法定点検の違いに関して見ていきましょう。それぞれの費用を把握して、出費計算の助けにしてみてください。


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車検と法定点検の違い

それでは、車検と法定点検の違いについて詳しく見ていきましょう。基本的には両方必要なものですが、大きな違いとして“罰則があるかないか”が異なってくるようです。

車検には種類がある

まず、車検には4つの種類があります。多くの方が“車検”と呼んでいるのは、そのなかの1つである「継続検査」のことです。その他にも、「新規検査」「予備検査」「構造等変更検査」という異なる検査があり、それぞれ時期によってうけるものが異なります。

車検は公道を走るために必要な資格

どの車検も、目的は同じ。“公道を走るための資格”という意味合いが強いのです。つまり、故障するリスクがあるかどうかというところよりも、公道を走る上で“決められた基準の範囲内の車かどうか”が主なチェック項目になってきます。

法定点検は安全に走るための検査

一方の「法定点検」は、資格よりも“安全に走るための検査”という意味合いが大きいものです。車検に受かったからといって、100%安全に走れる車というわけではありません。法定点検での検査を経て、初めて“公道を走れる安全な車”という保障がされるわけです。

通常は車検と同時に法定点検を行なう

法定点検は12ヶ月点検と24ヶ月点検の2つがあります。車を購入して最初の12ヶ月(1年)で最初の法定点検を行い、それ以降は24ヶ月(2年)ごとの点検が必要となってきます。つまり、最初の12ヶ月点検以外は車検の時期と同時に24ヶ月点検を行なうこととなるのです。そのため、車検と法定点検の違いはあまり認識されておらず混同している方が多いのでしょう。

法定点検に罰則はない

車検をうけていない車は、公道を走ることが許されていません。車検切れの車を走らせてしまった場合、“道路運送車両法”という法律違反になります。罰則としては、「違反点数として6点の加点」「30日間の免許停止(免停)」に加えて「6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金」が課されてしまいます。

その一方で、法定点検には罰則がありません。法律で定められている検査ですが、罰則自体は決まっていないのです。法定点検の位置づけは、日常的なメンテナンスが必要とされる“日常点検”と同じ。つまり、12ヶ月点検・24ヶ月点検どちらも受けなかったからと言って、罰金や減点があるわけではないのです。

24ヶ月点検は、多くの方が車検と同時に受けるのであまり意識していないかもしれません。しかし、最初の12ヶ月点検は単独で受けるものなので覚えておきましょう。

ただし安全に走るためには必要

罰則がないからといって、受けないというのは自分だけでなく周囲の方にも迷惑をかける可能性があります。安全に走行するためには、やはり法定点検を受け故障箇所や不具合を全て直すべきなのです。基本的には“義務として”12ヶ月点検をスキップすることなく、受けるようにしてください。

参考:自動車の車検に必要な書類は?

車検、法定点検それぞれの費用について

車検、法定点検それぞれの費用面についても確認しておきましょう。基本的に車検と同時に受ける24ヶ月点検は含まず、12ヶ月点検と車検の費用を比べてみたいと思います。

12ヶ月点検

12ヶ月点検は、異常が見つからなければそれほど高額な費用を取られることはありません。乗っている車の車種にもよりますが、大体は10,000円程度で収まることが多いでしょう。ディーラーを介して行なうと、少々高くつく可能性もありますが安く済ませたいのであれば車用品店などの費用を比較して安い店を選んでみてください。

もしも異常が発見された時は、その箇所やパーツの場所によってそれぞれ費用がかかってきます。12ヶ月点検で引っかかることの多い項目としては、タイヤやオイルなどが挙げられるようです。複数ヶ所に以上が見つかれば5万近くの出費になることもあるので、覚悟しておきましょう。

参考:自動車の点検をガソリンスタンドでしてもらう方法・費用の目安

車検

車検は、依頼先によって大きく費用が異なってきますが“法定費用”と呼ばれる部分に関しては何処に依頼しても同じです。法定費用とは「自賠責保険料金・印紙代・自動車重量税」の3つの料金ことで、法律で定められている以上値下げなどはありえません。法定費用は、自動車の車種にもよりますが30,000円?80,000円程度の負担がかかります。(車両の重量が大きいほど料金は高くなっていきます)

費用が変わってくるのは、その他の点検整備料金(24ヶ月点検も含む)・代行手数料・検査料などの部分です。この費用は、各店舗の裁量次第な部分があるので、値段を抑えたい場合は店舗を比較していく必要があるでしょう。

最も金額が高い依頼先は“ディーラー”です。法定費用に加えて、40,000円?100,000円の費用がかかることを覚悟した方がいいです。ただ、技術力や丁寧な検査には定評があるので、向こう2年間安心して車に乗りたい方はディーラーへの依頼をオススメします。

一方、車検専門の自動車店などに依頼した場合は法定費用に加えて20,000円?80,000円程度の費用で済むようです。割引などのキャンペーンを実施している店舗も多いため、多数の店舗を比較して最も安い店舗を探すことでお得に車検が受けられます。

参考:どこが安い?自動車の車検の費用相場まとめ

ユーザー車検の場合法定費用のみで済む可能性も

ご自身に技術と知識がある場合は、“ユーザー車検”というかたちで法定費用のみを支払って車検を済ませることも可能です。ユーザー車検とは、検査や修理を自分で行い車検場まで自分で持っていき車検を受けることとですが、専門的な技術がないと大方“再検査”になり、手間も費用もかさんでしまいます。専門職以外の方にはあまりおすすめできません。

また、車検場まで持っていくことのみを代行してもらう“車検代行”も10,000円程度で済みますが、ユーザー車検と同様に自分で検査・修理を行なうため専門職以外の方は控えた方がいいでしょう。

一般の修理工場に依頼する

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まとめ

以上のように、“車検”と“法定点検”は根本的に違うものです。実際に法定点検で見る項目と、車検でみる項目はまるで異なっていて両方を合わせて初めて“安全な車両”という証明ができるのです。「12ヶ月点検は不要」だと考えている方も多いようですが、12ヶ月点検をスキップすることで新車の保証期間が短くなることも考えられます。

また24ヶ月点検の際に、修理箇所が多くなり余計な出費が増える可能性が高くなるのです。保障面や修理代金など総合的に考えると、“12ヶ月点検を受けたほうが安上がりになる”ことが多いでしょう。

罰則がないからと言って、安易な気持ちで12ヶ月点検をスキップせず法律に基づきしっかりと点検を依頼してくださいね。

車検は、法定費用以外の部分を安く済ませようと思えば“店舗比較”が必須となってきます。キャンペーン情報を含め、最低でも5社程度に見積もりを出してもらい最も安い店舗で車検を受けることで節約につながるでしょう。そんな時はぜひ当サイト最安修理ドットコムで簡単に店舗比較をしてみてくださいね。

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