
自動車故障の中でも、最も気をつけなくてはならないのが“エンジン部分”の故障です。エンジン付近はあまりユーザーが目にしないかもしれませんが、故障してしまうと廃車につながってしまうほど重要な部分です。
以下では、自動車のエンジンが故障した時の症状や原因について紹介していきます。ご自身の車に、同じような症状がないかどうかしっかりチェックしておいてくださいね。

Engine bay / tobiastoft
INDEX
エンジン故障は廃車につながる
「エンジン故障は廃車も前提に考えなくてはいけない」とも言われていますが、これは一体どうしてなのでしょうか?まずは、エンジン故障にかかる費用面からその重要性を確認していきましょう。
エンジン故障は複数箇所に及んでいる可能性が高い
エンジンの故障は、一箇所の故障ではなく複数箇所が原因となっている可能性が非常に高いです。原因を探っていくほど、周囲に新たな故障部位がみつかることがあり、費用が高くなっていくおそれがあるのです。
エンジンは修理ではなく交換が一般的
エンジン周辺の故障であれば、そのパーツを修理したり入れ替えたりすることで直るかもしれません。しかし、エンジン本体の故障になると基本的には“エンジンごと”交換することとなります。
エンジン交換にかかる費用は、工賃・パーツ代を合わせると500,000円以上かかることも珍しくないのです。そうなってくると、走行距離や使用年数を考えて廃車にするという選択をとってもおかしくはないでしょう。エンジン故障時の症状と原因
以下では、エンジン故障時の原因を症状別に確認していきたいと思います。故障が広がっていかないようにするためにも、しっかりと把握しておいてくださいね。
ラジエーターの故障
ラジエーターが故障する原因としては、本体やホース(ラジエーターホース)が破損して内部の水が漏れ出すということが考えられます。また、ラジエーター内部で錆などの不純物質が詰まることで故障することもあるでしょう。
ラジエーターが故障すると、冷却水が正常に働かなくなりエンジンの温度が次第に上がっていくでしょう。その結果、最終的には「オーバーヒート」状態となり“焼付き”という現象を起こしてしまうのです。こうなってしまうと、エンジンを交換するしかなくなるでしょう。
ラジエーターが故障した場合は、まず走行を停止してエンジンを止めます。その後、エンジンルームを確認して、水が漏れが起きているかどうかを確認してください。水漏れが確認できたら、直ぐに修理工場に持っていきましょう。その場を凌ぐためにも、不足している水分をミネラルウォーターで補うなどしても良いかも知れませんね。
オイル漏れ
エンジンオイルが漏れる原因としては、衝突などの物理的な事故を除けばほとんどが“パーツの劣化”によるものでしょう。ゴム部分の経年劣化などで、自然とオイルが漏れ出してしまう可能性もあるのです。
エンジンオイルが減ってしまうと、エンジンの負担につながります。シリンダーやピストンといった部分の摩擦量が大きくなってしまい、最終的にはエンジンが“焼付き”を起こしてしまうかもしれません。
オイルが漏れ出している場合は、もちろん修復がひつようです。出来る限り走行はしないで、修理上に持っていくべきですが、応急処置としてはエンジンオイルの粘度を高めるための添加剤を使用するといいかもしれません。
これは、本当に一時的な応急処置ですのでなるべく早い段階で、修理を行なうようにしてくださいね。大規模な修理にならない限り、数万円の費用で修理できるでしょう。
エンジンの音で故障を判断できる可能性も
通常のエンジン音と比較してみて、違和感を感じることで故障箇所を断定できる可能性があります。例えば、起動時に空回りするような音が聞こえたらエンジンベルト部分に異常をきたしている可能性があります。冷却水が漏れ出していれば、異常な摩擦音を催すこともありますし、エンジンオイルの不調が原因であれば通常よりもエンジン音が大きく感じることもあるでしょう。
このようなエンジン音の違いは、普段から意識していないとあまり判別できるものではありません。少なくともエンジン起動時は、そのような音がなっているのか耳を澄ませて聞いてみるといいでしょう。
エンジンの故障を早期発見するためには
上記で紹介した以外にも、様々な故障が考えられます。全てに共通するのは、定期的に確認を行っていれば被害は最小限に抑えられるということです。以下では、エンジン故障を含め多くの不具合を発見するための“日常点検”に関して紹介していきます。
日常点検とは
日常点検は、“道路運送車両法”によって定められている車所有者の義務です。位置づけは法定点検と同じで、実施しなかったことによる罰則などはありませんが安全のためにも確実に行うべきでしょう。
定期的に所有する車の状態を確認することで、以上があった際すぐに気づくことができます。搭乗する際毎回点検するのは難しいかもしれませんが、最低でも一ヶ月に一回程度は確実に点検を行い、不具合や故障の早期発見につなげてみてください。
外装部の点検
車に乗る前に、ぐるっと周りを一周して異常点がないかを確認します。重点的にみるのは「タイヤ周り」です。タイヤの消耗具合を確認するためにも、「タイヤの空気圧」「亀裂の有無」「ひび割れの有無」「損傷の有無」「スリップサインが出ていないかどうか」などを見ていきましょう。
その他、各種ライトやランプが「正常に光っているかどうか」「ランプ切れを起こしていないか」なども含めて全体を確認してみてください。
エンジンルームの点検
エンジンルームは、普段運転する際にはあまり確認しないかも知れませんが、故障してしまうと多額な費用がかかる部分です。確認項目としては、各種液体が適切な量入っているかどうかが挙げられます。「ブレーキ液」「バッテリ液」「冷却水」「エンジンオイル」「ウォッシャー液」が漏れ出していないかどうかを、目視で確認してみましょう。
漏れ出していない正常な状態を把握しておくことで、いざ異常が発生した際にすぐに気づくことができるでしょう。また、エンジンルームを開けた際の異臭がないかも簡単に確認しておいてくださいね。
参考:自動車エンジンの修理費用・オーバーホールはいくらが目安?
運転席での確認項目
車外部の点検が終わったら、最後に運転席の確認を行いましょう。各種操作を行い、不具合がないかどうかを確かめていきます。
注目するべきポイントとしては、「ブレーキが正常に機能するかどうか」「パーキングブレーキレバー」「ワイパーの稼働状況」「ウィンドウォッシャーの稼動状態」「エンジンの掛かり具合や、異音の確認」「クラクション」「ウィンドウの開閉」などが挙げられます。
普段気にしていないと、通常時との違いがわかりませんので点検の時以外も少し意識してみるといいでしょう。
まとめ
エンジン故障の原因や症状について確認してきました。エンジンもそうですが、自動車はどの部分も定期的な検査やメンテナンスを行なうことで大規模な故障を防ぐことができます。
車検・法定点検がまだまだ先だからといって、気を抜いてはいけません。日常点検を癖づけておき、いざという時にはすぐ修理依頼をできるような環境を整えておいてくださいね。
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