車の故障を早期発見!自分でできる診断方法とは

車の故障を早期発見!自分でできる診断方法とは

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

車が故障して動かなくなった、といった経験はありませんか?
日常的に車を移動手段として使用している方にとって、故障は大きな問題です。

ただ、はっきりと故障だとわかる症状ならまだしも、今一つ判断しかねる場合は対処に困ります。
故障なのかどうかわからないような状況だと、修理工場へ持ち込むべきか否かも迷ってしまいます。

車の故障は、異常箇所や症状などから判断できます。
日ごろから車を使用している方は、この機会に故障を見分ける方法をマスターしてください。

自動車の故障は初期段階で気づくことが大切

車

車が故障する原因はさまざまです。
ただ、いきなり大きな故障となることは少なく、小さな症状が進行した結果、大掛かりな修理が必要となるケースが多くを占めます。
そのため、車の故障においては早期発見が大切なのです。

初期であれば大掛かりな修理は不要

たとえば、虫歯をイメージしてみましょう。
虫歯ができた場合、最初は自覚症状が少ない傾向にあります。
しかし、そのまま治療せずに放っておくと、どんどん症状が進行してしまい、やがて痛みや発熱などを伴うようになります。

症状の初期段階なら、わずかな治療で完治できますが、悪化してしまうとそうはいきません。
車の故障もこれと同じで、初期であればパーツの交換だけで済むはずだったものが、放置した結果、大掛かりな修理が必要になることがあります。
こうなると当然、修理にかかる費用も大きくなってしまいます。

参考:自動車の板金修理・塗装費用はいくらが目安?

オートバックスの車傷修理費用はどのくらいが目安?

放置しておくのはNG

「何となく調子が悪い気がするけど、まあ大丈夫だろう」と、故障の兆候が見えているにも関わらず、放置してしまうケースは少なくありません。
異常や不調を放置していると、その周りにまで悪影響を与えてしまうことがあります。

たとえば、ラジエーターから冷却水が漏れているとしましょう。
このケースでは、ラジエーターの交換や修理を行えばよいのですが、放置するとエンジンにダメージを与えてしまいます。
本来であればラジエーターの修理だけで済んだはずが、放置したことによって、エンジンブローしてしまう恐れもあるのです。

参考:自動車エンジンの修理費用・オーバーホールはいくらが目安?

自動車エンジンの取り付け費用・流れ・注意点

故障かどうかを診断する方法

ミニカー

故障しているのかもどうかよくわからない状態で、修理工場に持ち込むことに抵抗を感じる方は少なくありません。
実は、わざわざ修理工場へ持ち込まなくても、車が故障しているかどうか、自分である程度診断できます。

診断するときのポイントとしては、音と臭いが挙げられます。
普段とは違う音がしたり、変わった臭いがする場合は、故障の兆候だと考えましょう。
また、見た目や操作性なども診断材料となるため、覚えておいてください。

異音が発生した時の故障場所

走行中の車

車のアイドリング時や運転中に、普段耳にしたことのない音が生じることがあります。
これは故障の兆候であることが多いため、注意が必要です。
音のしている場所や、大きさなどから症状をある程度判断できます。

エンジンの異音

カラカラといった音がエンジンから聞こえた場合は、プーリーに問題があるかもしれません。
プーリーが緩んでいたり、周りの補器類に問題があったりすると、カラカラやカタカタといった音が鳴ることがあります。

カリカリとひっかくような音が聞こえる場合は、エンジンがオーバーヒートしようとしているのかもしれません。
これは、冷却水やエンジンオイルがきちんとエンジンに供給されておらず、冷却が十分でないときに起こる症状です。

エンジンは車の心臓部であるため、故障したときの修理代は相当なものです。
載せ替えが必要になることも考えられるため、少しでも異音がしたときは何かしらの故障を疑いましょう。

エンジンオイルが汚れている、適切な量入っていないとなれば燃費悪くなり、車起動時にはかなりのパワーを消耗します。
その際の音が異常音のような形で聞こえるので、早めにオイル交換を行なうべきでしょう。

参考:自動車のエンジンオイル交換の流れ・費用まとめ

ブレーキの異音

車に採用されているのは、ディスクパッドブレーキです。
ブレーキキャリパーにセットしたパッドを、油圧で押し出してディスクを挟み、制動力を発揮します。

通常であれば、ブレーキを踏んだときに音はしませんが、キュキュッと甲高い音が鳴るときがあります。
ブレーキパッドの摩耗が酷いと、こうした音を発することがあるため、早めのパッド交換が必要です。

ブレーキの不具合は即、交通事故に結び付くため、日ごろから注意しておきましょう。
パッド交換の目安ですが、だいたい5mm以下になったら考えてください。
定期的にパッドの厚みをチェックしていれば安心です。

マフラーの異音

「最近、マフラーの排気音が大きい気がする」といった状況だと、マフラーに穴が開いているかもしれません。
マフラーは車体の底に付いているため、路面のギャップや異物などにぶつかり、穴が開くことがあります。

マフラーは金属製のため、小さな穴が開くとどんどん腐食が進み、穴がさらに大きく拡がってしまいます。
それに伴い音も大きくなるため、注意が必要です。
毎日乗っていると意外と気づきにくいので、家族や友人などにチェックしてもらうとよいかもしれません。

普段から意識すること

音から異常を察知することは十分可能なのですが、そのためには日ごろから意識することが大切です。
大切な愛車をできるだけ長く乗りたいのであれば、大音量で音楽を聴くようなことはせず、エンジンやマフラーなどの音に注目してください。

特に、エンジンの異音は意識していないと気づきにくい傾向にあります。
症状の初期で気づければ、わずかな修理費用で済みますが、悪化してしまうとエンジン載せ替えといった事態に発展するかもしれません。
エンジン始動時や運転中、アイドリング時など、常に音を意識するよう心がけましょう。

参考:自動車のエンジンが故障した時の症状・原因まとめ

異臭がした場合の故障診断

車異変

臭気からでも、車のコンディションを診断できます。
日ごろ嗅いだことのない臭いがしたときには、何かしらの症状が進行しているかもしれません。
場合によっては、症状が悪化している可能性もあるため、注意が必要です。

酸っぱい臭い

思わず鼻をつまみたくなるような、酸っぱい臭いを感じた場合は、バッテリー系の故障が疑われます。
バッテリーには電解液が入っていますが、それが気化してしまうと酸っぱい臭いを発するのです。

バッテリーを充電するオルタネーターが不具合を起こすと、過充電を引き起こし、結果的に電解液の気化を招いてしまいます。
電解液は希硫酸であるため、気化した空気が車の中に充満すると大変危険です。
すぐに窓を開け、修理へ持ち込みましょう。

参考:自動車のバッテリー交換の流れ・時期・費用まとめ

自動車のバッテリー充電をガソリンスタンドでしてもらう方法・費用の目安

焦げた臭い

ビニールを燃やしたかのような、何とも嫌な臭いがしたときは、配線関係のトラブルが考えられます。
車には数多くの電装パーツが使用されており、配線も至るところを通っています。
これらの配線がショートし、被服部分を焦がしてしまうとこうした臭いがします。

そのまま放置していると、ショートしてむき出しになった配線から発火してしまう可能性があります。
車が炎上する恐れもあるため、一刻も早く修理へ出しましょう。

ゴムが焼けた臭い

運転中に急ブレーキを掛けたとき、ゴムが焼けたような臭いを感じたことがありませんか?
これは、タイヤと路面の摩擦によって発生した臭いです。
タイヤに関連した異常を抱えている場合、このような臭いが発生します。

タイヤのバランスが崩れ、アライメントが狂ってしまうと、異常な摩擦を起こす可能性があります。
タイヤだけではなく、念のためにブレーキ類も併せて点検を受けましょう。

参考:【検証】自動車のタイヤはいつ頃交換するべき?かかる費用は?

自動車へタイヤ・ホイールを取り付ける費用・流れ・注意点

排気ガスの臭い

マフラーに穴が開いていると、そこから排気が漏れてしまい、嫌な臭いがします。
アイドリング状態のまま車の外に立っているとき、排気ガスの臭いが強いと感じたのなら、修理を検討しましょう。

車内にまで排気ガスの臭いが立ち込めるようなら、かなり重症かもしれません。
排気システム全体のトラブルである可能性も考えられるため、なるべく早めに修理へ出しましょう。

ガソリン臭

常にガソリンの臭いがするような場合では、ガソリンが漏れている可能性があります。
ガソリンタンクから漏れているケースもあれば、エンジンへ供給するためのホースから漏れていることも考えられます。

いずれにせよ、ガソリンが漏れていると疑われる状態で車を走らせるのは非常に危険です。
車の爆発や炎上といった大事故に発展する恐れもあるため、ガソリンの臭いが酷いと感じたら、エンジンを停止してロードサービスなどを呼んでください。

参考:【検証】自動車の故障の症状別原因を探ってみた

見た目でわかる故障

パンク

故障ではありませんが、タイヤの摩耗具合を示すスリップサインは見逃さないようにしましょう。
スリップサインが見えるということは、溝がなくなり本来のグリップ力を失っていることを示しています。

また、交換したばかりなのにエンジンオイルがすぐ黒くなる場合、エンジン内部に何かしらの異常が発生している可能性があります。
同様に、オイルの減りが早いときもエンジントラブルが考えられるため、注意が必要です。

操作性に違和感を覚えた時の故障

運転

「ハンドルをとられてしまう」「ブレーキのききが悪くなった」「加速しなくなった」などの運転中の操作で違和感を覚えたときは、故障の兆候かもしれません。

そのときは何もなくても、今後さまざまなトラブルに発展するかもしれません。
症状が悪化すると修理代も高くなってしまうため、操作性に異常を感じた場合は、少しでも早く修理工場などでの点検を考えてください。

商品価値が低下してしまう故障トラブル

ミニカーとお金

商品価値が低下してしまうと、車を売りたいときに売れなくなる恐れがあります。
たとえ高級車であっても、商品価値が下がると高額査定は期待できません。

シャーシやフレームなど、車の構造に関わる部分のトラブルは、商品価値の低下につながります。
事故などで強い衝撃を受けると、シャーシやフレームを交換することがありますが、高確率でマイナス査定となるでしょう。

走行中に故障が発生した時の対処方法

ドライブレコーダー

違和感を覚えたときは、安全な場所に移動して車を一度停めましょう。
特に、高速道路で故障が発生してしまうと、周りの車を巻き込んだ大事故に発展する恐れがあります。
待避スペースへ車を寄せ、後続車へ周知するため三角表示板も使用しましょう。

原因がよくわからないときは、ロードサービスを呼ぶのもよいかもしれません。
特に、エンジン系や足回り系のトラブルはそのまま事故に直結するため、運転を続けることはおすすめしません。

まとめ

緑の車

人間の病気と同じで、車の故障は早期発見が大切です。
放置すると症状がどんどん悪化してしまい、それに伴い修理代も高くなります。
酷い場合だと、手の施しようがなくなる可能性もあるのです。

日ごろから音や臭い、操作性などを意識しておくことで、故障の兆候を察知しやすくなります。
大切な愛車を守るために、異常や不調への警戒に努めましょう。

このコラムに関連するキーワード

役立ったら是非シェアしてください

  • このエントリーをはてなブックマークに追加