
近年では車内の貴重品だけでなく、ナンバープレートやカーナビなど、車に取り付けられている物が盗難にあう事件が増加しています。それにともなって、盗難防止対策としてイモビライザーや盗難防止装置の設置を考える方も増加しています。
そこで、今回はすでにお持ちの車にイモビライザーやセキュリティーを取り付ける時の取り付け費用や、修理費用をご紹介します。
法律で義務付けられている国もある
ヨーロッパやオーストラリアなどの海外では、イモビライザーを装備することが法律で義務づけられています。その結果、ヨーロッパでは、イモビライザーの装着が義務づけられた1990年代から車の盗難が大幅に減少しています。
そのことを受けて、日本でも海外輸出向けの自動車にはイモビライザーを装備しています。また、国内向けの車にもイモビライザーの装着を義務づける動きがあります。
イモビライザーとは
日本でも標準装備が検討されているイモビライザーですが、いったいどんな仕組みの物なのでしょうか。はじめに、イモビライザーについてご説明します。
イモビライザーとは、専用キーにトランスポンダという電子チップのIDと車側のIDとを電子的に照合させ、二つのIDが一致すればエンジンをスタートさせることができるという装置です。このIDは暗号化されているため、複製することは極めて難しいとされています。
イモビライザーの仕組みやメリット・デメリットについて解説している記事もあるので、参考にしてください。
イモビライザーの取り付け費用
イモビライザーの取り付けは、オートバックスやカーコンビニ倶楽部などの車専門店で行ってもらうことができます。
費用は会社、車種や車の大きさによっても変わりますが、大体15,000円~50,000円くらいが相場となっています。
- (例)スーパーオートバックス柏湘南店
- イモビライザー取り付け:10,800円~
- ※車種によって料金が大幅に変わるため、要見積もりとなっています。
イモビライザーの修理
イモビライザー付きの車のカギを無くしてしまった場合には、新たにカギを作成するか、イモビライザーを取り換えることになります。
イモビライザーの全てのカギを無くした際はエンジンをスタートできないため、車を動かすことができません。そうなるとレッカー車を依頼するか、イモビライザーのカギを作成してくれる専門のカギ屋さんに出張してもらう必要があります。
ディーラーに修理を依頼する
ディーラーに依頼をしてイモビライザーの交換を行うとなると、カギに付いているIDと車のコンピューターのIDを一致させる必要があるため、カギの交換だけ行えばいいというわけではなく、車のコンピューター自体も交換しなければならなくなります。そうなると、かなりの高額な費用になることがあります。
ただし、イモビライザーの登録情報は購入店に販売登録として残されています。その情報からエンジンキーの情報なども分かるため、キーナンバーが分からなくてもカギを作成することができます。
カギの作成のみとなれば料金はだいぶ安くなりますが、営業所まで車を持っていかなければならない場合もあります。その場合はレッカー代が必要になってしまいます。また、カギの作成だけでも1週間以上かかることもあるので、その間代車が必要であれば、その料金も必要となります。
カギ作成の専門会社へ依頼する
ディーラー以外への依頼で便利なのが、イモビライザーのカギなどの作成を専門としている会社に依頼することです。コンピューターの交換ではなく、出張費はかかるものの、その場でカギを作成してくれるとのことです。
全てのカギを無くした際の作成費用は30,000円~、スペアキーの作成費用は10,000円~となっています。コンピューターの交換だと数十万することがあるので、カギの作成ならかなり安く済ませることができます。
また、24時間・全国対応でスキー場などにも出張してくれる「マルチ救急24」に依頼をすると、出張費を含めて80,000円~となっています。
ディーラーに依頼するよりはかかってしまうかもしれませんが、その場まで来てくれてすぐに対応してくれるので速さが違います。休暇先などで紛失した際など、お急ぎのかたはカギ屋さんに依頼することをオススメします。
セキュリティー装置の使用
イモビライザーは自動車の盗難防止にはとても有効的な対策ですが、レッカー車などで車ごと持っていかれてしまうとイモビライザーの意味がなくなってしまいます。
車上荒らしなどの対策として、イモビライザーと合わせて盗難発生警報装置などのセキュリティー装置を合わせて取り付けることが大切です。
自宅の駐車場も車上荒らしに起こりやすい場所
実際に車上荒らしなどの被害が一番多い場所は契約駐車場で、次に自宅の駐車場です。自宅の駐車場で発生するということは、自分だけは大丈夫という認識は改めなければなりません。
貴重品などは車に置いたままにしない、少しの時間でもカギをつけっぱなしにしないなど、最低限の対策をしておく必要があります。そのうえでセキュリティー装置などの設置をし、より被害にあいにくい状況を作ることが大切になってきます。
セキュリティー装置の種類
セキュリティーの装置には、様々な種類があります。
一般的で皆さんも聞いたことがあると思われるのが、警報・センサータイプのセキュリティーです。車に振動や音などの異常を感じたらセンサーが反応し、警報や光で周りに異常を知らせてくれる仕組みです。
次に、通報タイプのセキュリティーです。車の盗難や車上荒らしなど異常があった場合に、携帯電話などに異常を知らせてくれます。追跡タイプは、車両が盗難にあった際にGPSを使用して、車を追跡できるタイプです。
その他にも、セキュリティーの機械を取り付けているというステッカーを貼ってイタズラ目的の犯行を威嚇するタイプのものと、機械をハンドルやホイール・ペダルなどに固定して動かないようにする固定器具タイプがあります。
ご自身の車や環境を考えて、どのタイプのセキュリティーを取り付けるのが良いのか、お店の方とご相談下さい。
セキュリティーの取り付け
セキュリティーの取り付けには、オートバックスやイエローハットなどの大手車専門業者でも行ってもらえます。
- スーパーオートバックス 柏湘南店
- セキュリティー取り付け:10,800円~
- ※商品・車種によって大幅に料金が異なるため要見積もり
- イエローハット
- 盗難発生警報装置取り付け:16,200円~、作業時間・120分~
警報やセンサータイプはネットでも1万円~5万円ほどで購入できるので、持ち込み可能なお店で取り付けてもらうこともできます。
一番取り付けやすく人気なのが簡易タイプの盗難警報装置です。出回っている種類が多く、取り付けも簡単で、振動など異常を感じると警報音を鳴らしてくれるもので、価格も2万円前後の物が多いです。
まとめ
ひと昔前までは高級車が狙われやすかったのですが、最近では車種など関係なく、最新のカーナビや高級なホイールなど、一部分の盗難が多発しています。皆さんの大切な愛車を守るためにも、しっかりと対策をしておきましょう。
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