
ガラケー・フィーチャーフォンの寿命を考える際には、単純な端末の寿命だけでなく、メーカー・キャリアの都合も考える必要があります。スマホ全盛の環境下において、携帯電話のニーズが薄れゆく状況を理解したうえで使わなければならないからです。
今回は、ガラケーを長く使うために、どのような点に注意する必要があるのかまとめてみました。

パーツごとに見る寿命
ガラケー・フィーチャーフォンの寿命を考えるにあたっては、全体よりも各パーツごとの寿命を考えた方が分かりやすいです。以下に詳細をご紹介します。
本体
まず、基本となる本体について考察します。
ガラケー・フィーチャーフォンは、スマホと違って共通のOSによる分類を行うことはほとんどありません。あえて言えば富士通・ソニーといった「メーカーごと」や、携帯電話を販売する「キャリアごと」の分類となり、日本国内でそのように差別化されていった経緯があります。
よって、メーカーごとに寿命が異なるのではないかと考えがちですが、結論から言えば大きな違いはなく、Android・iOS・Windowsのような定期的なOSのアップデートを必要としないものがほとんどです。
本体に限って言えば、丁寧に扱ってさえいれば不具合が生じるまで使えるという声が多く、10年以上使用しているユーザーも少なくありません。ガラケー・フィーチャーフォンの寿命を考えるにあたり、本体自体の不具合はそれほど重要視しなくてもよいのかもしれません。
液晶
液晶の故障は、ガラケー・フィーチャーフォンでは比較的耳にする故障の一つかもしれません。
携帯電話はスマホと違い、折りたたむなどして液晶をガードできるようなデザインのものが多く見られます。サイズも小さいため、その分ポケットなどにしまうのも簡単です。理論上、液晶のみの寿命は30,000時間とも言われますから、液晶単体での寿命を想定するケースは少ないです。しかし、取り扱い方によっては、液晶が壊れてしまったケースも多く見られます。
具体的には、ポケットに携帯電話を入れたまま電車の座席に座ったり、満員電車で押し合ったりすることで内部の基盤・液晶が破損してしまうのです。状況によっては、見た目的に破損している状況が見えにくいため、破損に気付くのが後になってしまうケースもあります。
大手キャリアでは点検を受けることも可能ですから、何となく液晶の映りが悪いなどの症状を見つけた際には相談してみるとよいでしょう。
バッテリー
バッテリーの寿命自体は1年~1年半が目安となっており、携帯電話の使用頻度が少ない方であれば、2年以上持つケースも珍しくありません。しかし、バッテリーの問題は、ガラケー・フィーチャーフォンにとって比較的深刻な問題の一つとなっています。
というのも、メーカーの多くはスマホへと移行しているため、携帯電話向けのバッテリーがすでに製造されていない機種が出てきているのです。バッテリーを購入しようにも、そもそも手に入らないのであれば、手の打ちようがありません。同じ携帯電話を10年以上使っているユーザーが携帯電話を手放しスマホへと移行する理由として、このバッテリー問題は切っても切り離せない問題になりつつあります。
ただし、一部キャリアにおいてはこのような傾向を踏まえ、同じ機種を2年以上使い続けている場合、新しい電池が1つ無料になるといったプランを用意しているところもあります。もし、新しいガラケー・フィーチャーフォンを購入しようと検討している方は、現行機種でそのようなプランがあるかどうかを事前に聞くとよいでしょう。
パーツごとに見る寿命対策
ガラケー・フィーチャーフォンを取り巻く環境は、次第に時代の流れとともに狭さを感じるものとなっています。しかし、一定のニーズが存在していることも事実で、スマホよりも電池の持ちがいいという声も聞かれます。携帯電話の寿命を延ばすために、どのような対策を講じることができるのでしょうか。
本体
本体についてできる確実な延命方法は、ひとえに「大切に扱う」ことです。本体自体の不具合で携帯電話が使えなくなるケースは少ないのは、10年以上携帯電話を使っているユーザーの存在が証明しています。
特に携帯電話の場合、古いモデルは防水機能を装備していないことも多いので、雨や汗さえも避けて使う心遣いが必要になります。意外かもしれませんが、暑い夏に大量の汗をかいたシャツ・ズボンのポケットに入れておき放置しただけで、携帯電話に変なシミができて起動しなくなることもあるのです。
後述するバッテリーのケアと合わせて、水分には極力触れさせないよう心がけましょう。
液晶
液晶については、本体同様に外部の衝撃を極力受けないように取り扱うことが大切です。また、液晶自体をケアする方法として、電源のON・OFFを頻繁に行わないというものがあります。現代では、自宅用の電話をつなげず携帯電話のみでやり取りする家庭も少なくないことから、そもそも電源を切らないで使用している方の方が大半だと思われます。極力電源をつけたままにしておきましょう。
液晶の寿命を確認する方法としては、画像の明るさ・鮮やかさに注目する方法がある程度有効です。液晶は劣化と同時に映らなくなるわけではなく、次第に鮮明さを失っていく特徴があります。目にキツい状況が続いたら、そこで買い替えを検討することになります。
ただし、バックライトと合わせても「30,000時間以上」という膨大な寿命を持っていますから、ちょっとやそっとで寿命がくるようなことはありません。本体を大事に取り扱っていれば、液晶に大きな負担がかかることは少ないと考えてよいでしょう。
バッテリー
おそらく、ガラケー・フィーチャーフォンの寿命を語るうえで、もっとも重要なパーツになるでしょう。単純な持ちの問題だけでなく、モデルによっては替えのバッテリーがもう手に入らない可能性もあるからです。そこで、極力現在の電池を長持ちさせる方法は積極的に取り入れていかなければなりません。
極端に暑い、寒い気温には要注意
まずは、炎天下での使用を控えることです。基本的な内容になりますが、バッテリーは高温の環境で使用すると、減りが早くなります。リチウムイオン電池などはバッテリー自体が劣化で膨らむこともあり、本体に影響を及ぼす危険性もあります。
また、充電する際の環境は極力5~35℃の温度で行うのが適正とされています。寒冷地などでストーブをつけていない環境での充電は、バッテリーの寿命には悪影響を及ぼします。使う環境に注意することが、寿命を延ばす第一歩です。
充電しながら使用しない
次に、充電しながら使用する習慣を止めることです。比較的多くやってしまう方が多いのではないでしょうか。
充電と放電は、まったく異なる機能になります。そのため、通話しながら充電することによって、バッテリーには倍の負担がかかっているのです。充電は充電、通話は通話と、メリハリを考えて携帯電話を使うことが大切です。
充電するタイミング
最後に、充電する際の電池残量についてです。
まったく残量がない状態で充電するのは問題ですが、だからといって常に満タンにしておくような充電方法も極端です。基本的には、充電の残量が20%程度になってから80~100%まで充電するのが理想的です。ただし、100%までの充電を行う際には、満タンになった時点ですぐに充電器を取り外し、過充電を防ぎましょう。
おわりに
ガラケー・フィーチャーフォンの寿命を延ばす方法は、基本的にはスマホなどと変わりません。しかし、交換用のバッテリーが製造されていないなどの特殊な事情もあることから、取り扱いにはスマホ以上の注意が必要です。
現行機種の中には、まだキャリアに在庫が残っているものや、継続して生産されているものもあります。ガラケーを引き続き使いたい方は、最新機種に変更して使用期間を引き延ばすのも選択肢の一つとして考えておく必要がありそうです。

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