自損事故を起こした際に、車両保険を利用してしないかというのは大きな問題となります。
しかし、適切な判断基準を理解しておけば、お得に車を修理ができます。
今回は、車両保険の仕組みや、自損事故時に保険を利用する目安について解説するので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
まずは車両保険の仕組みをおさらい
車両保険には保険会社ごとのプラン以外にも、等級などのシステムがあります。
まずは車両保険の仕組みに関してみていきましょう。
加入者のランクを示す「等級」とは
車両保険には「等級」というランクが存在しており、この数字によって加入者の保険料が決まります。
1~20までの等級に分かれており、数字が上がるほど保険料の割引率が高くなっていくのが特徴です。
初めて自動車保険に加入する場合は6等級から始まり、その後は以下のように等級が変わっていきます。
事故の種類 | 等級の変化 |
---|---|
1年間車両保険を使わなかった場合 | 1等級上がる |
自分に過失のある損害で使った場合 | 3等級下がり、3年間事故有係数が適用される |
自分に過失のない損害で使った場合 | 1等級下がり、1年間事故有係数が適用される |
無事故のまま1年経過するごとに等級が1つ上がり、割引率もそれに伴い高くなるのでいかに無事故でいられるかが大切になります。
「無事故係数」と「事故有係数」
また同じ等級だとしても、「無事故係数」と「事故有係数」に分けられている点もおさえなければなりません。
例えば、6等級だった方が無事故を続けて12等級になる場合と、15等級の方が事故を起こして12等級に下がる場合では前者のほうが保険料の割引率が高くなります。
また、事故有になっても、事故有係数適用期間中に保険を使わなければ無事故に戻ることが可能です。
保険利用と全額自腹はどちらがお得か
自損事故を起こした際の保険利用は、「翌年以降の保険料」と「修理にかかる費用」を比較してどちらがお得かを考えなければなりません。
ポイントを解説します。
無事故と事故有の保険料を比較
まずは、無事故の場合と事故有の場合の保険料を比較しましょう。
下記の表は、「年間保険料が75,000円」「無事故14等級の年に自損事故を起こしてしまった」場合の保険料の推移です。
年数 | 保険を使わない場合 | 保険を使う場合 | ||
---|---|---|---|---|
事故年 | 無事故14等級 50%割引 | 37,500円 | 無事故14等級 50%割引 | 37,500円 |
1年後 | 無事故15等級 50%割引 | 37,500円 | 事故有11等級 25%割引 | 56,250円 |
2年後 | 無事故16等級 55%割引 | 33,750円 | 事故有12等級 27%割引 | 54,750円 |
3年後 | 無事故17等級 55%割引 | 33,750円 | 事故有13等級 29%割引 | 53,250円 |
合計 | 105,000円 | 164,250円 |
上記のように、事故を起こして3年後には59,250円の差が出てしまいます。無事故では保険料の割引率が大きく違うので、長い目で見て慎重に決めましょう。
ちなみに上記の様な計算は、保険会社にお願いすればシミュレーションをしてくれます。
免責金額も考慮の1つ
また、免責金額も考慮にいれるべきポイントです。免責金額とは、自身が事故にあった際自己負担しなくてはならない金額のことです。
以下では、保険金額20万円・免責金額5万円の保険を例に取り紹介します。
修理費用が2万円だった場合、免責額の5万円を超えていないため保険会社から支払われる保険金はありません。
2万円はそのまま自己負担となります。
修理費用10万円の場合、免責額の5万円を超えた5万が保険会社から支払われます。
自身が負担する金額は5万円です。
修理費用25万円の場合、免責額の5万円を超えていますが最大補償の20万円も越えています。
この場合は、20万円が支払われ残りの5万円が自己負担となります。
修理業者の見積りと比べて判断をしよう
保険料が大体把握できたら、次は修理にかかる費用を算出しましょう。
一般的には、15~20万円ぐらいが保険を利用するかしないかの基準といわれています。
修理業者に見積りを依頼して、修理費が15~20万円未満なら自腹で修理、15~20万円以上なら保険を利用して修理を行いましょう。スマホの写真で見積り可能!「楽天Carキズ修理」
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- WEBにて、郵便番号またはエリアから検索
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損傷レベルによっては車の買い替えも検討
またもう一つの選択肢として、修理の見積り金額が高い・電気系統やエンジン・フレームが損傷している場合は、車の買い替えも視野に入れましょう。
下記のような状況の場合、車を買い替えた方がお得になる場合も少なくありません。
- 修理費用が30万円を超える
- 3年目、5年目、7年目などの車検前
- 走行距離が10万キロ以内
修理費用30万円は目安ですが、見積りがある程度高額な場合は買い替えた方がお得です。
また、車検前や走行距離が短い場合も、総合的にお得ですので買取の検討をしてみましょう。
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まとめ
今回は、車両保険の仕組みや、自損事故時に保険を利用する目安について解説しました。保険を利用するか悩んだ際は、保険会社にシミュレーションをお願いし、楽天Carキズ修理の様なサイトで修理費の見積りを出し、比較・検討しましょう。
損傷レベルによってはカーネクストの様な業者を利用に車の買い替えも検討してください。
ぜひこの記事を参考に、事故時の修理に保険を利用するか考えてみてくださいね。
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