iPadのパスコード・パスワードを忘れた！解除や初期化法は？パソコンはいる？

最近は、顔認証などバイオメトリクス認証が主流になり、パスコードを必要とする場面は少なくなっています。

しかし、「iPad」を使っているうちに何かの拍子で電源が切れたときや、iPadを再起動したときは、指紋認証と同時にパスコード入力を求められます。

とはいえ、普段使う機会がないパスコードやパスワードを思い出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、iPadのパスコードを忘れた場合の対処方法として、初期化や復元の方法を解説します。今まさに困っている方は、ぜひ一読ください。

iPadにおけるパスワードの種類

iPadを不自由なく使うためには、パスワードの種類について知っておく必要があります。

そこで、普段あまり使わないものも含めて、iPadの使用で必要になる3種類のパスワードについて今一度確認していきましょう。

パスコード

「iPhone」同様、iPadも顔認証によるログイン方式が普及しています。

そのため、パスコードでログインする機会が少なくなり、いざパスコードが必要になった時に忘れていることがあります。しかし、iOSのアップデート時は絶対にパスコードが必要なので、必ず覚えておきましょう。

アップデートがおこなわれるとiPadは自動的に再起動し、パスコードによるロック解除を要求されます。

パスコード入力を6回続けて間違えると、デバイスからロックアウトされ、iPadを使用できないというメッセージが表示されます。

パスコードを思い出せない場合はiPadをリセットすることになりますが、その場合はデータや設定もすべて削除されるので、注意が必要です。

iPadから消失したデータは、バックアップをとってあるもの以外は「Apple社」でも復元できません。

Apple ID

「Apple ID」は、Apple製品と様々なサービスにサインインする際に使用するアカウントです。Apple IDとパスワードがあれば、Appleのサービスをすべて利用できます。

また、Apple IDには、連絡先や支払情報、セキュリティ情報などが記録されています。Apple公式サイトでは、Apple IDで最もよく使われるサービスとして以下を挙げています。

出典：Apple

スクリーンタイム・パスコード

iOS11以前のバージョンでは機能制限パスコードと呼ばれていましたが、iOS12以降は”スクリーンタイム・パスコード”と名称を変えています。

これはiPadのスクリーンタイムを設定変更する際に必要となるパスコードです。スクリーンタイムの時間の延長や設定内容の変更を保護するのに便利です。

たとえば、子どもが使用するiPadに、コンテンツとプライバシーの制限を設けることが可能です。

また、ファミリー共有を使えば、保護者のデバイスから直接、子どものiPadのスクリーンタイム・パスコードを設定したり、レポートを確認したりもできます。

パスコードを忘れた時の対処法

iPadのパスワードは複数ありますが、問題はパスコードを忘れてしまった場合です。

設定者が思い出す以外に手立てがないので、どうしても思い出せない場合はiPadを初期化することになります。

iCloudなどにバックアップデータがなければ、iPad内のデータを取り戻す方法はないので、注意しましょう。

以下は、iPadを初期化する方法と手順をご紹介します。

【通常時】パソコンを使ってiPadをリカバリモードにする

iPadのパスコードを忘れてしまった場合は、iPadをリカバリモードにして消去し、設定し直す必要があります。手順は以下の通りです。

この方法は、MacまたはWindowsのパソコンが必要になります。もしパソコンがない場合は、借りるか、Apple直営店またはApple正規サービスプロバイダに相談してください。

出典：Apple

もし15分を過ぎてもダウンロードが終わらず、途中でリカバリモードの画面が閉じてしまったら、一度iPadの電源を切って再度やり直してください。

【新パスワードを忘れた時】一時的に古いパスコードを使用する

iPadOS 17以降にはパスコードのリセット機能があります。新しく設定したパスコードを忘れてしまった場合、72時間以内であれば古いパスコードを使ってiPadにアクセス可能です。

この方法でiPadにアクセスしたときは、その場ですぐにパスコードを変更しなくてはいけません。しかし、リカバリモードとは異なり、データが消えることはないので安心です。

手順は以下を参照してください。

出典：Apple

パスコードの無効化は必ず72時間以内に行うようにしましょう。

Apple IDを忘れた時の対処法

Apple IDで使っているメールアドレスや電話番号を忘れた場合、またはApple ID を持っているかどうかわからない場合は、事前に調べられます。まずは登録したメールアドレスや電話番号でサインインしてみてください。

メールアドレスや電話番号の確認方法

Apple IDで使っているメールアドレスや電話番号を確認する方法は、以下の通りです。

出典：Apple

他アプリでサインインしていないか調べる

他アプリでサインインしていれば、Apple IDが分かることもあります。特に下記のアプリにサインインしていないか確認してみてください。

iPhoneやMacで同じIDを使用している場合は、iPhoneまたはMacからも確認可能です。一度試してみてください。

iCloudやApple IDのサインイン画面で確認する

iCloudやApple IDにアクセスすると、サインイン画面にApple IDが事前入力されていることがあります。

サインイン画面を確認してみてください。

家族にファミリー共有の設定で確認する

ファミリー共有グループに参加している場合は、家族にファミリー共有の設定でご自身のApple IDを確認してもらうこともできます。

設定を確認してもらってください。

Appleからのメールを調べる

Appleから送られるメールの中には、Apple IDが記載されていることがあります。

Appleから修理、サポート、請求に関するメールなどが届いていないか、受信ボックス内を検索してみましょう。

スクリーンタイム・パスコードを忘れた時の対処法

iPadの”スクリーンタイム・パスコード”を忘れてしまった場合も、一度リセットし、変更することで対処できます。以下がその手順です。

バックアップをとっておく

iPadのパスコードを初期化すると、データはすべて消えてしまうため、バックアップは必須です。バックアップしておけば、デバイスの交換や紛失、損傷などの際も大切な情報を再現できるため、こまめに行いましょう。

バックアップをとる方法は、以下の通りです。

iCloudでバックアップをとる方法

iCloudでバックアップをとる方法は以下の通りです。

バックアップの際、容量が足りないとバックアップができません。ストレージプランをアップグレードしましょう。

パソコンででバックアップをとる方法

パソコンででバックアップをとる方法は、以下の通りです。

パスワードを忘れないためにできること

パスワードを忘れてしまうと慌ててしまいます。一番安心できるのはメモを取っておくことですが、アナログ的な保存はなくしてしまうと意味がありません。

最近は、パスワード管理アプリもありますので、活用を検討してください。ここでは、パスワードを忘れないための方法をいくつかご紹介します。

自分だけのルールを設定する

文字列や数字の並べ方に自分独自のルールを設けることです。

自分がパスワードとして使い回している共通ワードに、誰もが知るサイト名などを足し、さらに個人的な情報を加えると万全です。

例えば、「sakura」「google」を一定の場所で切り、「sa-goo-kura-gle」などのようにつなげ、最後に覚えやすい数字を追加します。

組み合わせを変えれば、バリエーションはいくらでも増やせます。セキュリティの低いパスワードを頻繁に変えるよりも安全で、ルールさえ覚えていれば忘れにくいのもメリットです。

計算式を作る

記念日や親しい人の誕生日など絶対に忘れない数字を足したり、掛け合わせたりする方法です。

結果に出た数値は上からでも下からでも利用できますし、計算に用いる数字や計算式を変えていけば、色々試すことができるでしょう。

自分以外の人の情報を活用する

友人や同僚などの生年月日や電話番号を利用するのもひとつの方法です。直接自分の情報に結びつかないものであれば、セキュリティ面の心配も軽減できます。

ただし、複数の違う情報を使用すると、パスワードを取り違えてしまう可能性があるので注意が必要です。

iPadの故障でパスワードが変更できない時の対処法

iPadが起動しない、iPadの画面が暗いなどが原因で、パスワードが変更できないこともあるでしょう。

このようにiPadが故障してしまったら、Apple正規修理店か非正規の修理店へ修理依頼がおすすめです。ここでは各修理店の違いをご紹介します。

正規修理店・非正規修理店の違い

Apple正規修理店と非正規修理店を比べたとき、大きな違いは費用と時間、修理時の対応です。それぞれ比較していきましょう。

正規修理店の場合は、Appleが認めた技術者だけが修理可能で、純正パーツを使って修理できます。AppleCare+に加入していれば、修理費用も一律4,400円と割安で修理可能です。

ただし、修理期間は1～2週間と長く、データも完全に初期化されるので、注意してください。バックアップをしていない方、急いで修理したい方には向きません。

一方で非正規修理店は、比較的割安な修理費用で済むうえ、店舗状況によっては予約なしでも即日修理ができます。データも復元、保存ができるので、バックアップが取れていなくても安心です。

ただし、費用を抑える目的から純正パーツを使用しないことが多く、Apple公式の保証が受けられなくなる可能性があります。AppleCare+に未加入・保証対象外の方、データを保存したい方におすすめです。

正規修理店・非正規修理店への依頼方法

iPadの修理は、持ち込みか配送での対応になります。

正規修理店を希望する場合は、Apple storeやApple正規サービスプロバイダ店に持ち込みしましょう。配送修理はAplleの公式サイトから依頼できます。

非正規修理店の場合は、家電量販店では店舗に持ち込みになることが多いです。ただし店舗によって配送修理も対応可能なので、直接確認してみてください。

即日修理対応！おすすめのiPad修理業者はココ！

出典：iCracked

全国に店舗を構えていて即日対応してくれる業者を探している人におすすめなのは、iCrackedです。

iCrackedとは、100万台以上の修理を行ってきた世界最大級のスマートフォン・タブレット修理事業者です。90日間の保証が無料でついています。

「総務省修理業者登録」や「PSEマーク表示バッテリー使用」も共に満たしているので、「悪徳業者でないか心配…」という方も安心して依頼ができますよ。

iCrackedでiPad修理するときにかかる時間と料金

iCrackedでは以下の目安時間と料金でiPadの修理を行っています。

「修理所要時間」や「料金」は、機種や機器の状態によって異なりますので、詳しく知りたい方は気軽に問い合わせてみてくださいね。

iCrackedでiPad修理依頼をする流れ

iCrackedへiPad修理を依頼する場合には以下の手順で行います。

iCrackedはこんな人におすすめ！

iCrackedは、iPad修理店ならではの恩恵を受けながらも安心して修理したいという人におすすめです。

具体的には、次に挙げるような要望がある方は、気軽に相談してみましょう。

相談は無料なので、まずは気軽に相談してみてくださいね。

iPadを修理する前の準備

最後に、iPadを修理に出す前に準備すべきことについて紹介していきます。iPadがちゃんと修理されるのが理想ですが、「もしも」の場合に備えておくことが大切です。

修理して後悔してしまうことがないよう、参考にしてみてください。

バックアップをとっておく

個人情報保護といった観点により、Apple正規修理店では修理時にデータを消去します。

大事なデータを失くさないためにも、常にバックアップを取っておくことが大切です。

方法としては、「iCloudでバックアップを作成する」「他のパソコンからiTunesに入りバックアップを作成する」の2つがあります。

故障前にスマホ保険に加入しておく

Apple公式の保証サービスとして、AppleCare+が用意されています。しかし、加入できるタイミングは以下の場合のみです。

これらのタイミングを逃すと加入できないため、故障時にも高額の費用を払って修理しなければいけません。

iPad修理業者なら正規修理より安く修理できますが、「iPadを壊しそうで不安」という方はスマホ保険に入るのもオススメです。

月額数百円で加入できるだけでなく、保証範囲・条件も柔軟なスマホ保険は多く存在しますよ。

iPadも無料で修理！故障時も安心なモバイル保険

数あるスマホ保険の中でもオススメなのが、さくら少額短期株式会社が運営する「モバイル保険」です。

充電できないといった症状はもちろん、水没や盗難にも対応可能。年間最大10万円まで補償してくれます。

iPadのほかに、Apple WatchやニンテンドーSwitchなど幅広い端末で活用できます。月額700円で3端末まで補償範囲なのもうれしいポイントです。

WEBのフォームから必要事項を登録するだけで簡単に申し込みできます。

サイトには詳しい補償内容やよくある質問などもまとめているので、一度確認してみましょう。

iPadが故障から守るための対処法

そもそも、iPadを故障させない対処も必要です。ここではiPadを故障させない対処法もご紹介します。

保護シートで画面割れを防ぐ

iPadの操作は画面上で行うので、指紋やほこりがつきやすくなります。また操作中や持ち運びの途中に、誤って落としてしまうこともあるかもしれません。

大切なiPadを画面割れや傷、汚れから守るために保護フィルムを貼りましょう。

ガラス素材ものや薄くてやわらかいPET素材、目をブルーライトから守ってくれるものまで色々な種類のものが出ています。ご自分の用途にあったものを選んでみてくださいね。

iPad専用ケースで衝撃や汚れから守る

iPadの画面の傷や本体の故障からさらに保護するために、「iPadケース」があると安心です。

本体をそのままカバンの中に入れてしまうと、中で他のものとぶつかったりして故障の原因になってしまうこともあります。デザイン性の高いもの、機能性に優れたものなど、様々な種類があるので選ぶのも楽しくなりますね。

使用頻度の高い方は、オートスリーブ機能付きのものを選ぶと電池の持ちがよくなります。ケースを開閉するだけで、自動的にスリープと解除を行ってくれるので便利ですよ。

新しいiPadを購入する

長年使っているiPadなら、修理するよりも購入してしまった方が先を考えるとよい場合もあります。ネットでも購入できますので、ご自分のニーズにあったものを検討してみましょう。

コスパを重視する方におすすめなのが、iPad 第9世代です。操作のレスポンスもよく、ウェブを次々と見たい人にぴったりといえます。。

ディスプレイのサイズも10.2インチあるので、動画視聴やApple pencilを使って絵を描きたい人にもおすすめです。

充電器を購入する

iPadを長年使っていると、充電器も徐々に劣化していきます。

壊れてしまったからとiPhone用の充電器を使っている方もいるかもしれませんが、iPad用の充電器の方が充電時間を短縮できます。充電器をお探しの方は、参考にしてみてくださいね、

まとめ

iPadには3種類のパスワードがありますが、いずれも忘れてしまった時は一度リセットして再設定する必要があります。この時に問題になるのが、保存していたデータ類でしょう。

パスワードを忘れただけで写真やアドレスなどすべてを失わないように、バックアップは必ずとっておくことをおすすめします。

また、バックアップデータの抽出などを希望する際は、iCrackedのような修理店に相談しましょう。