
iPhoneの耐久性は高く、iPhone 7以降には耐水性能もあります。ただし、完璧に水没から守ってくれるわけではありません。
この記事では、iPhoneが水没してしまった時に確認すべきことや対処法を紹介するので、参考にしてくださいね。
iPhoneが水没したらまず確認すべきこと
iPhoneが水に濡れてしまった場合、まずは水没してしまったのかを確認しましょう。普通に使えると思っても、実は水没していた場合があるためです。
確認すべき場所は、以下の3つです。
- iPhoneの画面
- 液体侵入インジケータ
- iPhoneのカメラ
iPhoneの画面を確認
iPhoneが水没した場合だと画面内にも水分が侵入し、表示が滲んだり明るさにムラがあったりすることがあります。
画面にひびが入っている場合だと、より画面内部に水分が侵入しやすいため確認してみてくださいね。
ただし画面に保護シートを付けている場合は、気泡と水を間違えて早とちりしないよう気を付けましょう。
液体侵入インジケータを確認
iPhoneには、「液体侵入インジケータ」というものが内蔵されています。これは、iPhoneが水分と接触したかどうかを示してくれる部品です。
iPhone 5以上の機種であれば、SIMカードの挿入口に内蔵されていますよ。
通常時は白またはシルバーですが、液体に触れた際に赤に変わります。液体侵入インジケータが赤くなっていないかをまず確認しましょう。
iPhoneのカメラを確認
iPhoneに水分が侵入した場合、カメラを通して内部の状況を確認してみましょう。
レンズの外側に水滴が付いていないのにカメラアプリから水滴が見えたり、レンズが曇って見えたりする場合は、iPhoneが水没している証拠です。
iPhoneが水没したら起こる症状
iPhoneの水没した場合、どのような不具合が起きるのでしょうか?
ここでは、iPhoneの水没時に起こる症状を解説します。
iPhoneの電源がつかない
iPhoneが水没した際、iPhoneが起動しないことがあります。
これはiPhone内に水分が入り込むことで、バッテリーがショートしてしまったり部品が錆びついてしまったりするのが原因です。
仮に電源がついたとしても、リンゴループという症状が発生したり、iPhoneの充電ができなかったりする場合がありますよ。
iPhoneの画面・カメラ表示がおかしい
水没したか確認すべき場所としても紹介しましたが、「iPhoneの画面が滲んでいないか」「カメラの内側が曇っていないか」を確認しましょう。
症状が見られたら、すぐに電源を切りiPhoneのカメラ修理・画面修理を検討しましょう。
iPhoneの動作がおかしい
iPhoneの画面は静電気を活用し指を認識します。その画面に水分が付着することで、うまく認識されない場合があるのです。
タップしていないにも関わらず、水により「ゴーストタッチ」が引き起こされることがありますよ。
また、アプリを触っていないにも関わらず起動・終了してしまう場合は、水没を疑いましょう。
スピーカーの音がこもっている
iPhoneから聞こえる音声は、スピーカーを通して発せられます。
もし音声がいつもよりこもって聞こえる場合は、スピーカーに水分が付着しているか、内部に水が入り込んでいる可能性がありますよ。
iPhone本体が熱くなる
非常に危険なのは、iPhoneが発熱する場合です。水没したことで内部に異常が起こり、いつも以上にiPhone本体が熱を持つことがあります。
最悪の場合、バッテリーが着火し爆発する危険性も。すぐに電源を切り、修理を依頼するようにしましょう。
iPhoneが水没したときの対処法
iPhoneが水没した場合、何もせずそのまま使用し続けるのは危険です。適切に対処するようにしましょう。
対処する手順としては以下の通りです。
- 1.電源を切る
- 2.水分をふき取り乾燥させる
- 3.SIMカードを抜く
- 4.修理に出す
- 5.復旧後にバックアップを取る
それぞれについて説明しますね。
1.電源を切る
水没した直後にまずすべきことは、iPhoneの電源を切ることです。
そうすることで、iPhoneの状態が悪化することを防げます。
2.水分をふき取り乾燥させる
次にすべきことは、水分をそのままにしないことです。ふき取れる範囲の水分をふき取った後、放置して乾燥させます。
風通しのよい場所などに置いておけば、早く乾燥させることができますよ。
ただし、ドライヤーを使用して乾かそうとずるのは止めましょう。なぜなら、ドライヤーの温風により内部の部品が熱を持ち不具合を引き起こす場合があるためです。
冷風にしても、強風により水分が内部で広がってしまうため、ドライヤーの使用は控えましょう。
3.SIMカードを抜く
本体を乾燥できたら、SIMカードを取り外しましょう。取り外したら布なので優しく拭いて、サビが発生するのを防ぎます。
取り外したSIMカードは戻さず、大切に保管しておきましょう。
4.修理に出す
ここまでの工程で水分を拭き取りましたが、だからと言って問題なく使用できるわけではありません。
外見から異常が見られなくても、内部では故障している可能性は十分あります。基本的に電源はつけず、そのまま修理に出すようにしましょう。
修理の依頼や症状の相談ができる場所については、後ほど紹介しますね。
5.復旧したらすぐバックアップを取る
修理を依頼し内部にも問題が見られなければ、通常通りiPhoneを使用できます。
ただし最悪の事態を想定し、電源を入れたらすぐにバックアップを取りましょう。iCloudやiTunesにてバックアップは取れますよ。
水没したiPhoneを持って相談できる場所・費用
一通り対処できたら、修理を依頼するようにしましょう。依頼する方法としては、以下の4つです。
- Apple Store
- 正規サービスプロバイダ
- キャリアショップ
- iPhone修理業者
それぞれの特徴や修理にかかる料金について説明します。
Apple Store
Appleの実店舗である「Apple Store」は、日本全国に10店舗あります。混雑していることが多いため、持ち込む際は事前に予約しておきましょう。
Apple StoreでiPhoneの水没修理を依頼する際、確認しておくべきは保証の状況です。
水没によるiPhoneの故障は、iPhone購入後1年間有効である製品保証の対象外となります。一方、保証サービスである「AppleCare+」に加入していれば、対象となるケースがありますよ。
保証の対象外だった場合、修理にかかる費用は高額になります。あくまで参考ですが、「その他の損傷」における修理費用は以下の通り。
機種 | 保証外 | 保証適用 |
---|---|---|
iPhone 14 | 83,800円 | 12,900円 |
iPhone SE(第3世代) | 44,000円 | 12,900円 |
iPhone 13 | 68,800円 | 12,900円 |
iPhone 12 | 68,800円 | 12,900円 |
iPhone SE(第2世代) | 37,400円 | 12,900円 |
iPhone 11 | 59,400円 | 12,900円 |
iPhone X | 83,800円 | 12,900円 |
iPhone 8 | 48,200円 | 12,900円 |
iPhone 7 | 42,800円 | 12,900円 |
iPhone SE | 37,400円 | 12,900円 |
保証の加入状況を確認しておきましょう。
また、水没した際は故障箇所が複数ある可能性が高く、iPhoneの返却まで1~2週間ほどかかることもありますよ。
正規サービスプロバイダ
「正規サービスプロバイダ」とは、Apple公認の修理業者のことを指します。ビックカメラやカメラのキタムラなどが代表例です。
公認ということもあり、修理の質・費用ともにAppleへ依頼するのと同じ対応をしてくれます。もちろん、保証内容も同様です。
Apple Storeに比べると店舗数が多いため、水没したiPhoneをすぐ持ち込みたい際に助かりますね。
キャリアショップ
iPhoneを購入したキャリアに限り、一部店舗では修理対応してくれます。ソフトバンクやdocomoなど、各キャリアの保証も適用されますよ。
修理内容・費用も基本的にはAppleや正規サービスプロバイダと同様です。
修理取次のみ対応している店舗もあるため、事前に依頼する店舗を調べておきましょう。
iPhone修理業者
正規ではありませんが、街中にあるiPhone修理業者にも依頼できます。
Appleの保証は活用できないものの、必要な部分だけ修理対応してくれるため、正規店より安く修理できるケースがありますよ。
水没状況にもよりますが、即日での修理も可能です。すぐにiPhoneを使用したい人にはオススメ。
ただし、一度修理を受けてしまうとAppleの修理を受けられなくなるため、保証期間外・対象外の人はまず正規店の修理を検討しましょう。
悪化する前に修理したいならiPhone修理業者がオススメ
「水没したiPhoneを早く修理して使えるようにしてほしい」という方は、iPhone修理業者への依頼がオススメです。
しかし中には修理の質が悪いだけでなく、修理費用をぼったくろうとする業者も存在します。被害に遭わないためにも、修理費用やアフターサービスなど、公式サイトを確認するようにしましょう。
iPhoneを水没させてしまいすぐに修理してほしい向けに、ここでは信頼できるオススメのiPhone修理業者を3社紹介しますね。
アイサポ

出典:アイサポ
修理満足度も5年連続で3冠を受賞している、全国に300店舗を展開するiPhone修理のプロフェッショナル「アイサポ」。
最短30分での修理してくれるので、水没しても安心です。データもしっかり保護してくれますよ。
修理費用も部品単位で修理してくれるので、メーカーと比較すると最大70%OFFの値段で修理可能。万が一対応後に不具合が出ても、メーカー保証の2倍もの保証期間があるので安心です。
iCracked

出典:iCracked
iCrackedは、総務省にも登録されているシリコンバレー創業のiPhone修理業者です。
厳しいトレーニングと認定試験に合格した修理スタッフ「iTech(アイテック)」が常駐しており、対面で対応してくれます。安心して依頼できますね。
高品質なパーツを使用し、データを保護した上で最短30分で修理してくれるのもうれしいポイント。修理後も3ヵ月の保証期間があるなど、アフターサポートも充実しています。
店頭・郵送修理に対応しており、電話かWEBで事前予約可能です。営業時間や定休日、バッテリーの在庫については店舗によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
スマホスピタル

最短即日修理が可能なスマホスピタルは、全国に店舗を構えているためすぐに依頼ができます。
iPhoneも幅広い機種に対応可能で、最短15分で修理してくれますよ。保証も最大6か月ついているので安心です。
修理方法は「出張修理」と「来店修理」の2種類が選べ、WEBでの見積・問い合わせは24時間可能。すぐの来店が難しいのであればWEBでも相談してみましょう。
水没したときにやってはいけないこと
ここまで水没した後の対処について紹介してきましたが、画面割れといった症状に比べ気を付けるべき点が多くあります。
水没時にやるべきではない行為についてまとめたので、事前に把握しておきましょう。
水没したiPhoneをそのまま使用する
iPhoneが水に浸かってしまったが、その後も問題なく動作するためそのまま使用する人もいるでしょう。
例え問題なく使えたとしても、その後時間経過と共に不具合が起きるケースは多いです。
iPhoneの寿命を縮めてしまう原因にもなるため、対処法を試し修理店に相談するよにしましょう。
乾いていない状態で充電する
水没したiPhoneを乾燥させず充電してしまうと、通電してしまう可能性もあり危険です。
風通りのよい場所でしっかりと乾かした上で充電するか、充電せずそのまま修理店に相談しましょう。
ドライヤーでiPhoneを乾燥させる
すぐに乾かしたいからといって、ドライヤーでiPhoneに風を当てて乾かそうとするのは控えましょう。
温風だと内部で熱がたまり、さらに故障を引き起こしてしまう場合があります。冷風でも風の威力で濡れていない箇所まで水を浸透させてしまいますよ。
状態を悪化させてしまう可能性が高いため、乾燥にドライヤーを活用するのは止めましょう。
水没したiPhoneを振らない
ドライヤーと同様に、水分を含んだiPhoneを振ってしまうとiPhone内部で水は広がってしまいます。
乾燥させるためには、iPhone自体をしっかり拭いた上で風通しのよい場所で自然乾燥させるようにしましょう。
iPhoneが水没したときの対応まとめ
この記事では、iPhoneが水没した際に起こる症状や対処法について紹介しました。
水没してしまった時は焦ってしまいがちですが、急いで乾かそうとせず、一つずつ着実に対処していきましょう。
iPhoneを乾燥させSIMカードも取り外せたら、修理店に相談します。店舗の場所や保証内容を確認した上で依頼するようにしましょう。
すぐにiPhoneを修理してほしい場合は、iPhone修理業者がオススメですよ。

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