
ランボルギーニ自動車はイタリアの自動車メーカーで、正式にはヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpAといい、現在はアウディの傘下でフォルクスワーゲングループに属しています。
ランボルギーニの自動車は、かつては創業者がレースには出場しないと宣言し、これを社是としていたため、レーシングカーは製造していませんでしたが、1989年にエンジンを供給したことからF1への参戦を開始したという歴史があります。
現在、跳ね上げ式のドアが特徴的なアヴェンタドールで有名なランボルギーニ自動車ですが、故障した際の対応方法があまり知られていないという点も特徴の自動車です。
今回は、そんなランボルギーニ自動車の故障時の対応について、修理費用の相場からメーカー保証までを調査してみました。

Lamborghini / Archana RJ Photography
INDEX
1.ランボルギーニ自動車の修理
ランボルギーニ自動車では、e-gearと言われるセミオートトランスミッションシステムを採用していますが、このシステムはクラッチの消耗が激しいことが特徴的なシステムとなっています。
このクラッチが消耗すると、e-gearセミオートトランスミッションシステムを交換しなければならないため、150万円程度の費用が発生すると言われています。
そもそも、ランボルギーニ自動車はその車両本体価格が高く、ランボルギーニウラカンで2,300万円程度、アヴェンタドールで4,200万円程度と非常に高額です。その車両に使用されている部品を交換するため、部品交換費用も非常に高額なものとなっています。
また、車両価格が高額であることから、万が一故障してしまった場合はランボルギーニ正規販売店に持ち込む方が多く、修理工場に直接修理を依頼するのはその修理工場に何らかのコネや信頼がある方となっていますので、この点からも修理に関する情報が知られていないということにつながっています。
2.ランボルギーニ自動車の修理費用の相場
ランボルギーニ自動車は車両本体価格が非常に高額で、実際に2007年に名神高速で発生したランボルギーニ自動車に接触した事故では、修理費用として1,106万円という非常に高額な金額がかかったと当時のニュースで報道されています。
他には、愛知県尾張旭市で、道路のくぼみでランボルギーニ自動車の車体に傷が付いたとして市に修理費用となる201万5千円の請求が行われ、実際に支払ったというニュースもあります。
生産量が少ないため、高額になる部品代
このように、ランボルギーニ自動車の修理費用は他の自動車と比べて非常に高額になるケースが多いのです。
では、なぜそれだけ高額な修理費用になるのかというと、ランボルギーニ自動車のような高級車は基本的に大量生産を行っておらず、少数の生産となっています。
大量生産された自動車であればそれだけ部品の確保も容易となりますので、1つひとつの部品代金は安く抑えることができますが、少数生産の自動車の場合は部品の在庫も少なく、量産によるコストダウンもできないので、本来必要となるコストがすべてかかってしまうことになるのです。
そのため、各部品が非常に高くなってしまい、先程例に挙げたセミオートトランスミッションシステムの交換として150万円という、軽自動車であれば1台購入できるような金額となってしまいます。
パーツ確保にも時間がかかる
また、最近のランボルギーニ自動車は故障発生率が大幅に低下しているということもあり、更にパーツの生産量が減少していると考えられます。そのため、修理費用だけでなくパーツの確保を行うための時間がかかってしまうケースもあるのです。
つまり、ランボルギーニ自動車のような高級車は部品代そのものが非常に高額となっており、正規販売店で修理を行っても修理工場に直接持ち込んで修理を行ったとしても、変わるのは工賃程度で、修理費用の大半は非常に高額な部品代で費用はあまり変わらないといえます。
そのため、オイル交換で市販されているオイルに交換した場合などは、正規販売店で交換を依頼したとしても無駄に高額な費用を請求されず、市価と同程度の交換費用となります。
3.ランボルギーニ自動車のメーカー保証
ヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpA(ランボルギーニ自動車のメーカー名)では、ランボルギーニ自動車の購入者に対して36ヶ月間のメーカー保証を付帯しています。
メーカー保証
ヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpAで購入した新車について納車日から36ヶ月間保証されるので、その期間に他の人に譲渡等を行ったとしても、36ヶ月間はメーカー保証を受け続けることができます。
このメーカー保証では、素材や製造上の欠陥がないことが保証されており、これらの欠陥があった場合にはヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpAが責任をもって修理を行うという内容になっています。
車両ボディの保証
また、同社のメーカー保証では12年間の車両ボディの保証もついています。
この保証では、車両ボディに腐食による貫通が発生した場合に、その修理をヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpAが行うという保証内容となっています。
4.ランボルギーニ自動車の延長保証
ランボルギーニ自動車では、上記の36ヶ月間のメーカー保証が切れた後にも最大で2年間の延長保証(ランボルギーニ・CPO)を付けることができます。
この延長保証は有償となりますが、メーカー保証が切れた4年目・5年目であっても安心してランボルギーニ自動車を乗ることができるプログラムとなっています。
特に、ランボルギーニ自動車のような高級車は修理にかかる費用が非常に高額となるため、保険としてこれら延長保証に加入しておくことで、不意に発生してしまった部品等の原因による故障に対して、非常に大きな出費を強いられるリスクを低減させることができます。
価格等の条件については車種によって変動がありますので、ランボルギーニ ディーラーに直接ご相談という形になっています。
5.ランボルギーニ自動車の車検・法定点検
ランボルギーニ自動車では、ヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpAに認定され、トレーニングを積んだ技術員がテスターや目視によって車体の点検をしっかりと実施しています。
車検はあくまで国の検査場において行う保安基準検査を行うということで、基準に適合しているかどうかのチェックとなりますが、ランボルギーニ自動車で行う点検(車検時には同時に法定点検も実施)では、ランボルギーニ自動車のトラブル予防や性能の維持を図るための整備も行っています。
この法定点検をしっかり受け続けることで、発生しそうな故障を未然に予防したり、各部品の耐用年数を放置しているだけの状態より少しでも長く維持できるようにメンテナンスが行われる、といった重要な点検となっています。
6.ランボルギーニ自動車のその他の保証
ランボルギーニ自動車では、ランボルギーニ エマージェンシー アシスタンスという緊急時の応急対応が行われるサービスも付帯しています。
このランボルギーニ エマージェンシー アシスタンスでは、万一車が故障してしまった場合の応急処置や車両の牽引、故障した場所からのドライバー等の移動の手配と言った各種サービスを24間365日、電話で依頼することができます。
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