PCデポ(PC PEPOT)は全国に店舗を展開するパソコンやその関連商品、スマホ等を販売、修理、ユーザーサポートを実施するお店です。店舗数は大手量販店の店内店舗の修理カウンターを含め、129店舗(2018年3月現在)です。
当初はオリジナルPCを含め、パソコン本体とパーツ販売を主体としていたショップでしたが、近年はPCの使い方相談やインターネット設定等のユーザーサポートに重きをおいた、「PCデポ スマートライフ」店と従来の「PCデポ」店の2軸で店舗展開をしています。特に最近は既存店舗が「スマートライフ」店に改装されたところも多く、いわゆる「デジタルライフサポート」に重きをおいているようです。
そんなPCデポですから、いわゆる家電量販店とは少々方向性が異なり、パソコンの修理サービスは得意分野の1つです。ここでは、PCデポにパソコン修理を依頼すると、料金はいくらかかるのか、どんなサービスが行われているのかについて調べてみました。

Repairs, used PC mall, Guangzhou, China.JPG / gruntzooki
PCデポのパソコン持込修理
PCデポの公式ホームページによると、PCデポ各店舗でにおいて、「パソコンクリニック/ドクタースマート」という名称でパソコンと周辺機器の持込修理を請け負っています。修理前の診断無料、予約も不要、他店購入製品も持込OKであり、もちろんWindowsとMacの区別なく受け付けてもらえます。
また出張費用8,000円を支払うことで訪問サポートサービスも実施しています。ただしこちらのサービスは、不具合が生じたパソコンを自宅から引き取り、店頭にて診断・修理を行うというもので、自宅に来てその場で修理をしてもらえるわけではありません。
PCデポのパソコン持込修理の料金
PCデポのパソコン修理料金は、前述の公式サイトを見ていくと、以下のように記載されています。いずれも税別の一般価格で、プレミアムサービス会員になると料金は変わってきます。
PCデポのパソコン修理料金:Windows
初期化:復旧メディアあり | 10000円 |
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初期化:復旧メディアなし | 15000円 |
HDD交換修理:復旧メディアあり 部品代別 | 19000円 |
HDD交換修理:復旧メディアなし 部品代別 | 24000円 |
SSD換装修理:復旧メディアあり 部品代別 | 15000円 |
SSD換装修理:復旧メディアなし 部品代別 | 20000円 |
PCデポのパソコン修理料金:Mac
スピード解決(簡易処置) | 3000円 |
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クイックレクチャー(操作説明)15分 | 3000円 |
クイックレクチャーチケット:6回分 | 15000円 |
クイックレクチャーチケット:12回分 | 30000円 |
データ復旧・救出サービス
さらに同店では、データ復旧・救出サービスも実施しています。料金は以下のように記載されています。こちらはWindowsもMacも同様の料金設定です。
データバックアップライト1フォルダ(5GB) | 8000円 |
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データバックアップDVD | 16000円 |
DVDバックアップ枚数1枚追加オプション | 3000円 |
データバックアップHDD(5GB超250GB以下) | 16000円 |
データバックアップHDD(250GB超500GB以下) | 19000円 |
データバックアップHDD(500GB超) | 22000円 |
バックアップデータ 戻し | 5000円 |
買い換えデータ移行 | 20000円 |
データ調査 | 7000円 |
データサルベージ | 33000円 |
データサルベージ 物理復旧OP | 15000円 |
PCデポのパソコン持込修理の注意事項
上記の料金を見る限りではあるのですが、基本的にはデータストレージの交換しかメニューに書かれておらず、修理メニューそのものはあまり多くありません。
修理の詳細はわからない
たとえば、液晶画面の不具合や破損、水濡れしたキーボードの修復、バッテリートラブルなどの症状に対する修理がどのように行われるのか公式サイトからはわかりません。さらにMacの修理メニューは、レクチャーチケットの料金のみの記載となっています。
ちなみにAppleのパソコン製品に関しては、持込修理の注意事項として、「DELL、apple、ショップブランドPC等は、メーカー修理が必要な場合、お客様自身での購入元へ修理依頼が必要となります」と記載されているので、レクチャーの結果修理が必要となったら、Appleに送って修理が行われることになると思われます。
修理はメーカー依頼
ユーザー側で実行可能な「初期化」や、「データバックアップ」が有料メニューに加わっていることからわかるように、PCデポは修理ショップというより、パソコンについてのアドバイザー的な立場に立っており、修理作業に関してはある程度メーカー修理に任せているようです。
一方でこうした作業さえも不安に思ってしまう方が多数いることも事実で、少々お金はかかってしまうかもしれませんが、PCデポに行けば、確かにパソコンに関する不安は解消されることは間違いありません。
量販店の修理サービスよりは面倒をみてくれる
大手量販店でも、PCデポと同様に、他店購入の製品も含めパソコンの修理サービスを行っています。しかし大手量販店の修理サービスはほとんどがメーカーの修理サービスに取り次いでいるだけなので、こうしたお店に比べれば、PCデポの持込修理サービスは個々の事情に応じて相談に乗ってもらえるはずです。
ただし、その修理メニューはデータストレージの換装が主で、修理の内容によってはメーカー修理になってしまう可能性があります。修理が各メーカーになる場合は信頼度は高いですが、保証期間外の修理料金は高くなりがちであり、修理期間も長い時間が必要です。
さらに、故障原因がハードディスクにあった場合、ストレージ交換によって保存していたデータは消去されてしまうことになりますが、データの復旧やバックアップを希望すると修理料金は重なっていくので、結果的に非常に高い修理代金となってしまう可能性もあります。PCデポに修理を依頼する場合は、可能であれば後述する修理ショップと相見積もりをとるなどして料金を比較することをおすすめします。
(関連記事:ヨドバシカメラでパソコン修理は可能?)
パソコン修理は街の修理ショップでも可能
PCデポはパソコンの使い方も含めて、ネットの設定の仕方やスマホとの連携の仕方など、様々なアドバイスをしてくれるお店です。一方でパソコンの修理に関しては、経験豊富で高い技術力を持つパソコン専門の街の修理ショップも、細かいユーザー側の要請を受け入れてくれるので、ユーザーにとって強い味方となってくれるはずです。
修理の内容次第ですが、その料金も一様にメーカーサポートより安く設定されていることが多く、特に保証期間の終了したPCのユーザーにとっては、多くのメリットがあると思われます。修理を担当するショップの方もパソコンに対して多くの知識を持っており、様々な相談にも乗ってもらえると思われます。
当サイト、最安修理ドットコムでは、こちらからパソコンの修理ショップを、料金だけでなくユーザーの口コミなども比較しながら探すことができます。また、Macのパソコン専門の修理ショップはこちらから探すことができます。目的に応じ、自分に合った修理ショップを探してみてください。
忙しい方には「郵送修理」もおすすめ
お近くに良い修理業者が見つからない、店頭に持っていく時間がないという忙しい人には、「郵送修理」をおすすめします。「郵送修理」とは、郵送で全国から修理予約を受け付けるサービスのこと。これなら店頭に持ち込むことなく修理を受け付けてもらえるので、毎日忙しくて修理ショップに行く暇がないという方には、特におすすめです。
このように最安修理ドットコムでは、自分のライフスタイルに合ったショップや修理依頼の方法を選ぶことができます。
まとめ
PCデポは、「デジタルライフサポート」をうたっているように、パソコンの持込修理の相談者に対しては、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
ただし、こと修理サービスに関しては、様々なメニューが用意されているとは言えず、場合によってはメーカー修理と変わらないぐらいの料金となってしまう可能性もあります。修理となった場合には、お店の方ともよく相談のうえ、料金や修理内容をよく確認することをおすすめします。