ピアノの鍵盤が戻らない?故障したらどうする?

ピアノの鍵盤が戻らない?故障したらどうする?

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ピアノの寿命は60~70年とされており、しっかり手入れをすれば100年以上もつこともあります。それほどまでにピアノは頑丈な楽器なのです。

しかし、ピアノは木材と金属でできているため、湿度や温度を適切に保たなければ、いくら外装を綺麗にしていても「鍵盤が戻らない(上がらない)」なんてことになりかねません。

今回はそんなピアノの鍵盤が戻らなくなったときの原因や対処法を紹介するので、お困りの方はぜひ参考にしてみてください。

ピアノの鍵盤が戻らない原因

ピアノの鍵盤が戻らないといった故障は決して珍しいことではありません。まず、ピアノの鍵盤が戻らなくなってしまう主な原因を紹介します。

湿気によるクロスの膨張

日によってピアノの鍵盤が戻らなかったり、正常に動いたりすることはありませんか。それは「多湿」によるものかもしれません。

鍵盤が戻らない原因としてまず考えられるのは、鍵盤自体に付いているクロスが湿気によって膨張してしまい、鍵盤の動きを鈍くしている可能性があります。

鍵盤の裏面、中央部のフェルト部分やアクション内部のフェルト部分、または木製部品が多湿の為に膨張して動作不良を起こしているかもしれません。場合によっては、鍵盤中央部にあるピンが多湿によって錆びてしまい、鍵盤が動作不良を起こしていることも考えられます。

しかし、鍵盤の戻らない原因が多湿だからといって、ドライヤーの温風やエアコンの風を直接ピアノに当てることは絶対に避けましょう。ピアノの鍵盤は木材でできています。エアコンの風によって木が乾燥しすぎて割れたり、反ったりして変形する恐れがあります。

また、ドライヤーの温風を当てると、その熱によって白鍵盤の接着剤が剥がれてしまうことがあります。鍵盤の戻りが悪いと感じたら、無理に自分で直そうとせずにまずは修理業者に問い合わせてみましょう。

鍵盤の中に異物が入っている

ある日突然、ピアノの鍵盤の戻りがスムーズにいかなかったり、感度が悪くなったと感じることはありませんか。戻りが悪い場合、鍵盤の中に異物が入り込んでしまっているかもしれません。

試しに1鍵押してみて、その隣の鍵盤も一緒に動いたら、異物が中に入り込んでいる可能性が高いでしょう。鍵盤の上に飲み物や物を落としたりすると、鍵盤の隙間に入ってしまい、それが原因で運動を邪魔して動きが悪くなってしまうのです。

特にピアノ教室の先生をしている方は、クリップや厚みのあるシールが入り込んでしまうことがよくあるようです。「鍵盤の戻りが悪いな」と感じたら、鍵盤の隙間を覗いて異物が入っていないか確認してみるといいかもしれません。

小さめの異物ならば軽く鍵盤同士のすき間を左右に広げると、すき間にはさまっていた異物が落ちて直ることもあるようですが、無理やり引っ張ると調律が狂う原因となったり、鍵盤の表面が割れてしまうこともあるので、決して過剰な力を無理に加えないように注意してください。

故障したらどうすればいいのか?

鍵盤が戻らない原因として、主に多湿と異物の混入が挙げられましたが、実際に故障してしまった場合はどう対応するのが一番良いのでしょうか。

また、ピアノの鍵盤が戻らなくなったときは自分で修理することはできるのでしょうか。

自分で修理するのは危険!

素人がピアノを直すことはたいへん危険です。ピアノ内部の弦1本あたりの張力は、70~80kgほどあるといわれています。これがピアノ全体の弦に換算すると、およそ2トンにも及びます。この弦が劣化していると修理の際に切れてしまい、目に刺さる危険性があり、最悪の場合失明する恐れもあるのです。

また、ピアノの蓋やパーツはたいへん重いので、万が一落としてしまったら怪我をするだけでなく、更なる故障の原因になりかねません。外装を綺麗に保つことはある程度の範囲までなら可能ですが、ピアノの内部は複雑で素人には扱いにくいものです。

そのため鍵盤の間に異物が入ってしまった場合、自分で無理に取ろうとせず、そのままの状態にして業者を呼んでください。必ずピアノ専門のプロに依頼するようにしましょう。

修理業者に依頼する

上記でも紹介した通り、ピアノの鍵盤が戻らないときは専門の修理業者に依頼しましょう。

多湿が原因の故障である場合、修理業者が来たときにたまたま環境が改善されて、鍵盤の動きが正常に戻ることがあります。あらかじめ、どの鍵盤の調子が悪いのか、鍵盤は沈んだままなのか、ゆっくり戻るのかなどをしっかり確認してから調律師さんに伝えてください。そうでないと、余分な箇所まで調整しなければならないからです。

スムーズに修理してもらうためにも、ピアノの状態はよく確認しておきましょう。

ピアノを維持するうえで大切なこと

次に、ピアノをできるだけ長持ちさせるためのコツをいくつか紹介します。

ピアノの設置環境を見直す

ピアノは木材と金属でできているため部屋の環境に大きく左右されやすい楽器です。特にピアノはギターのように簡単に移動できるものではないので、部屋の温度や湿度の管理には気をつけましょう。

ピアノの理想的な環境は、室温15?25℃、湿度50?70%程度といわれています。

空調・暖房機器の直風も良くないので、定期的に部屋の窓をあけて空気を入れ替えたり、多湿と感じたら除湿器を設置するようにしましょう。ヒーターが直接当たらないことも大切です。

定期的にピアノに触れる

かつてお子さんの習い事としてピアノを購入された方の中には、お子さんが成長してからピアノに触る機会が減り、部屋のオブジェとなってしまった方もいるのではないでしょうか。

ピアノは定期的に触れなければ、状態の良し悪しの区別が付きにくいものです。普段あまり使わない高音域や低音域の鍵盤にも触れることで、鍵盤の一部が戻らないことに気づく早期発見にも繋がります。

ピアノの修理業者3選

鍵盤が戻らない主な原因がわかったところで、次にピアノの修理を対応している業者を3店紹介します。

ピアノの修理にお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

昭和楽器

https://www.showagakki.co.jp/choritu.htm

1950年に創業した昭和楽器は、60年以上に渡ってピアノの修理を行ってきた老舗のピアノ専門店です。

同社は、これまでの約60年で年間8,000台ちかくのピアノの修理を行ってきた、熟練した確かな技術と豊富な知識があります。レアメーカーのピアノでも、他社から断られてきたピアノでも、昭和楽器なら引き受けてくれる可能性が高いでしょう。

河合楽器

https://www.kawai.jp/support/service/ep/repair/

河合楽器は1972年の創業以来、ピアノの生産一流メーカーとして、今や日本だけでなく世界中のピアノ演者から愛されている楽器店です。

全国各地に直営サービスを設けてあり、アフターサービスの充実度は大手メーカーならではのものです。河合の修理を担当する方は、製造部門で長年活躍してきたベテランばかりです。そのため、修理困難なピアノでも請け負ってくれるでしょう。

ヤマハピアノサービス

https://www.yamahapianoservice.co.jp/

ヤマハピアノサービスは、ヤマハが100%出資している中古ピアノ販売、修理を行っている業者です。

ヤマハのピアノを使っている方は、純正のパーツを取り寄せることができるので安心して任せられるでしょう。もちろん、ヤマハのピアノだけでなく国内外問わずさまざまなメーカーのピアノの修理を行っています。

まとめ

ピアノの鍵盤が戻らない場合は比較的簡単に直せるため、修理を行っているところであれば、基本的にどの業者も対応してくれるでしょう。

しかし、修理業者のなかには悪徳なところもあり、高額な修理費を請求される可能性も少なくないので、必ず複数の業者で見積もりを依頼するようにしてください。そして信頼できる修理業者に大切なピアノを直してもらいましょう。

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