
すでに利用されている方も多いロボット掃除機のルンバですが、初めて発売されたのは2002年とすでに14年前となっています。現在発売されているルンバは第三世代と言われ、最も古いタイプで2004年に発売されました。それでもすでに12年が経過していますので1度や2度、故障した経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
便利なロボット掃除機であるルンバですが、機械である以上どうしても故障してしまう事があります。そんなルンバの故障時に知りたい情報についてまとめてみました。
INDEX
ルンバが故障してしまったら
ルンバの故障時の対応は発売元であるアイロボット社のアイロボットオーナーズサポートに依頼を行います。アイロボットオーナーズサポートは、日本で唯一のアイロボット認定サポート機関となっています。
アイロボットオーナーズサポートを利用するためには無料のユーザー登録を行う必要があります。ユーザー登録を行う際にはルンバの製品番号が必要となります。ルンバの製品番号はダスト容器を外した奥に貼付しているバーコード上のシールに記載されていますので、それを確認しておく必要があります。
アイロボットオーナーズサポートで利用できるサービス
アイロボットオーナーズサポートで受けられるサービスは、
- 1年間の保証期間内における無料修理(1年経過後は有償修理)
- 日本国内に完備されたサポートセンターの利用
- 修理返却後の90日間無償再修理サービス
- 純正保守パーツの販売アイロボットケア
となっています。
ルンバの1年保証
ルンバには1年間のメーカー保証が付いています。そのため、1年以内の故障については無償で修理してもらうことができます。
公式で修理をする際の注意点
しかしここで1つ注意点があります。ルンバは世界各国で販売されていますので、オークションサイトや個人輸入を利用すれば海外仕様の製品を購入することもできてしまいます。しかし、海外仕様の製品であった場合、1年間のメーカー保証を受けることはできません。日本仕様正規品はアイロボットの日本総代理店であるセールス・オンデマンド(株)が販売していますので、1年間のメーカー保証を受けられる方は、必ず日本仕様正規品を購入する必要があります。
サポートセンターの利用
こちらも日本仕様正規品を購入された方のみの特典となっていますが、日本に完備されたサポートセンターでの電話サポートを受けることができます。少し調子が悪いけど修理が必要かどうか悩むようなケースであった場合、サポートに連絡することでちょっとしたお手入れで直るケースもありますので、ぜひ活用してみることをオススメします。
修理返却後の90日間無償再修理
ルンバの修理は比較的高額になるケースがあります。高額な修理代金がかかるにも関わらず、3か月もたたないうちにまた壊れた、ということがあった場合、かかる出費もさらに大きくなってしまいます。
無償で修理してくれるサービスも
ルンバは修理した不具合が90日以内に再発した場合、保証期間の有無にかかわらず無償で修理するサービスを行っています。そのため、修理から返却されてすぐは調子が良くても、しばらく使用していたらまた不具合が再発したという場合でも安心してサポートに修理の依頼を行うことができます。
純正保守パーツの販売
ルンバには様々なパーツが使われており、長期間使用することでパーツが劣化し購入当時のような性能を発揮できなくなることがあります。そのため、アイロボットオーナーズサポートでは純正の保守パーツを販売しています。
購入できるパーツ
購入できる商品の一例を挙げると、
- iRobot XLifeバッテリー(10,800円税込み)
- 交換用ブラシ4点セット(7,560円税込み)
- ダストカットフィルター2個セット(3,240円税込み)
- AeroVacフィルター3個セット(3,240円税込み)
などがあります。
これらは、利用しているルンバの種類によって購入する製品が異なりますので、購入前に自分の目できちんと使用しているルンバに使える商品であるかどうかを確認してから購入する必要があります。
アイロボットケア
アイロボットケアでは、保証期間内の無償修理や保証期間外の有償修理の申し込みの他、ルンバ オフィシャル メンテナンスの申し込みを行うことができます。ルンバ オフィシャル メンテナンスでは、ルンバの点検や清掃をベースに、不具合個所の修理や消耗品の交換について、ルンバの機種に合わせたメンテナンスを実施してもらうことができます。
メンテナンス内容
ルンバ オフィシャル メンテナンスで実施される項目は、
- 分解・清掃
- センサー稼働点検
- 稼働部動作確認
- ソフトウェアアップデート
- 不具合個所の修理・パーツ交換
- フィルター交換
- ブラシ交換
となっています。
価格は、600/500シリーズの場合は18,500円(税込み)、800/700シリーズの場合は22,500円(税込み)となっています。なお、885/875シリーズの場合は購入特典として10か月後に送付されてくる申込用紙を使用することで、無料で利用することができます。その場合、フィルター交換とブラシ交換は対象外となります。
気になる修理料金は?
ルンバが故障してしまって実際に修理に出すとどれだけかかるのかについてですが、これについてはアイロボット社からははっきりした金額が公表されていません。しかし、保証対象外となる「水による故障」については、5万円程度必要であったという事例もあるようです。
そうなると、新しい機種を購入するのと対して変わらない金額となります。しかし、大半の故障は先ほど説明したルンバ オフィシャル メンテナンスで修理可能とのことですので、実質的には18,500円~22,500円の負担で故障部分の修理がなされたうえで、メンテナンスも施された状態にしてもらえます。そのため、よほど大きな故障である場合を除いては22,500円を超えることはないと見て問題ないでしょう。
まとめ
ルンバはすでに10年以上の販売実績があるため、実際に故障してしまった方やちょっと調子が悪いという方もいらっしゃるかと思います。しかし、日本のメーカー製ではないため修理サポートの内容がやや分かりにくくなっています。まずは1年間のメーカー保証期間内であるのか、1年以上経過してしまっているのかを確認し、1年以内であればアイロボットオーナーズサポートから無償の修理を申し込んでください。
保証期間を超えてしまっている場合、故障個所の修理だけでいいのか、もしくはその他の部分も気になるところがあるのかを確認し、故障個所だけを直したいという場合は有償修理の申し込みを、全体的にメンテナンスしたいという場合はルンバ オフィシャル メンテナンスを申し込むという使い分けが必要です。
また、ある程度機械に強くバッテリー交換やブラシの交換くらいなら自分でできるという方は、純正パーツを購入して取り換えるのも一つの方法です。いずれの場合においてもアイロボットオーナーズサポートへのユーザー登録が必要となっていますので、ルンバ購入後にはまず、アイロボットオーナーズサポートのユーザー登録を行うようにしてください。
なお、日本仕様正規品でないルンバを購入してしまった場合、これらのサービスを一切受けることができません。その場合は、他のルンバ修理サービスを受ける必要があります。アイロボットオーナーズサポート以外にもルンバの修理を行っている業者はありますが、非公式の業者ですので、利用する際には、技術力等を十分に確認の上、利用するようにしてください。