
「タブレットデバイスを修理に出したら基盤交換になった!」というのは、修理内容としてはよくあるケースです。修理ショップによっては「マザーボード交換」などと称しているところもあるようです。
ここで言う基盤とは、スマホやタブレットデバイスの心臓部とも言うべき、CPUやメモリーが載せられた電子回路を載せた板のこと(なので本来は「基板」と書きます)。タブレットデバイスをIT端末たらしめる最重要部品です。ここでは、基盤交換が必要な故障とその原因を追うとともに、その対処法について調べてみました。
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基盤交換に至るような故障の原因
そもそも基盤を交換するということは、基盤上の電子回路やコネクタ、あるいはメモリーやCPUになんらかの不具合が生じており、交換しないことにはその不具合を直すことができないためです。基盤はタブレットデバイスのような精密機器の根幹部分であり、衝撃や静電気、水濡れ、湿気などに非常に弱いものです。場合によっては堅いアスファルト道路上に落としただけでも、基盤にダメージが残ってしまうこともあります。
怖いのは「水没」
そして、基盤の交換につながるトラブルでもっとも多いのが、「水没」です。特にタブレットデバイスとしては非常にユーザーの多いiPadは注意が必要です。
最近のiPhone(iPhone7以降)は多少の水没でもビクともしない防水性能を誇りますが、iPadの防水性能はそれほど高くありません。また、Androidタブレットも一部に非常に高い防水性能を擁する機種もありますが、古い機種や安価な機種は気を付けたほうがいいでしょう。
回路がショートしたら完全にアウト
タブレットデバイスが水没したら、もっとも怖いのが「ショート」してしまうこと。こうなったら完全にアウト。もしくはなんとか対処して起動したとしても、残っていた水分が原因で錆びてしまい、使い物にならなくなってしまうこともあります。
スマホに比べるとタブレットデバイスの水没事故は少ないかもしれませんが、不要な修理はお金もかかるので、避けるにこしたことはありません。なお「水没」に関しては、こちらの記事「タブレットが水没したらどうすればいいの?水没時の対処法まとめ」にその対処法が詳しく書かれているので、ぜひご一読ください。
基盤そのものに不具合がある場合も
また、もともとの基盤に不具合があったためにデバイスの挙動が安定せず、動作不良となっている場合も、基盤交換となるケースがあるようです。ただこうしたケースはメーカー側の問題なので、買ったばかりのタブレットデバイスに明らかな不具合が生じていたら、速やかにメーカーや購入店舗に連絡をすることをおすすめします。(関連記事:「購入したタブレットデバイスに初期不良があった場合の対処の仕方」)
基盤交換になれば当然データは残らない
メーカーサポート等に修理を依頼した結果、基盤交換という事態になってしまったら、基盤上にあったデータは、そのものを入れ替えてしまうわけですから、当然ながら残りません。従って、タブレットデバイスが落下や水没などの大きな事故に見舞われた際には、もしその後も起動するのであれば、修理に出す前に、まずはバックアップをとりましょう。
もちろん、突如として起動しなくなったり、挙動がおかしくなることもあるので、日頃から定期的にバックアップをとっておくべきなのは言うまでもありません。タブレットデバイスのバックアップのとりかたは、こちらの関連記事:「簡単だからこそしっかり覚えておきたい。タブレットデバイスのバックアップの方法まとめ」に詳しく記載されています。
自分で基盤交換や修理は可能か
保証期間外での基盤交換や修理という事態になれば、多額の修理代が必要となる場合もあり、中には自ら修理にチャレンジする人もいて、ネット上にも多くの実例が動画やブログで掲載されています。
基盤の修理ともなると普通は専門的な知識や技術が必要ですが、コネクタまわりの接触不良であったり、断線したコードをつなぐ程度の修繕であれば、少しでも技術の心得があれば修理が可能な部分もあるとは思われます。修理用の部品も、一部はネットで購入できます。とはいえ、様々なリスクを考えると基盤修理は専門の技術者に依頼したほうが安全で確実です。それでも自分でやってみたいという場合は、全て自己責任のうえで行っていただくしかありません。専用の工具をそろえ、細心の注意を払って行いましょう。(参考:「iPhoneを自分で分解して基盤修理する方法」)
街の修理ショップならデータ復旧が可能!?
街の修理ショップには、基盤の修理に加えてデータ復旧を得意としている業者が多数あり、特にほとんどのメーカーサポートではとりあってもらえないデータの復旧に関しては、そのニーズも多いようです。基盤の修理に加えてデータも復旧していただけるとなれば、修理代金も相応なものにはなるものの、大切なデータが戻ってくる可能性が高いということであれば、依頼してみる価値は非常に高いと思われます。(参考:「iPhoneの基盤修理ならデータ復旧できない情報も復元可能?」)
当サイト、最安修理ドットコムではデータ復旧の料金はもちろん、各業者の口コミや評価、保証期間も詳しく掲載しており、日本全国の修理業者をカンタンに比較・検討できます。ぜひご活用ください。
ただし、非正規修理業者で一度でも修理すると、通常はその後の公式サポートの修理を受けることができなくなります。その分、修理ショップ独自の保証がつく場合もあるので、ご自身のメリット・デメリットをよく考えたうえでご利用ください。
また、近くに修理業者が見つからない、店頭に持っていく時間がないという方には、「郵送修理」も受け付けているので、自分に合ったショップを比較検討のうえ、問い合わせてみてください。
まとめ
液晶画面の修理・交換やバッテリーの交換に比べると、基盤交換が必要な不具合というのは、相当に深刻な故障であると想像できます。不良品だった場合を除き、当然ながら修理代金も相応の額が必要となってくるでしょう。そうならないようにするためにも、タブレットデバイスの使用時に、落下や水没の危険性が高い状況での使用は避けたいものです。
それでも訪れてしまった重大トラブルに際し、場合によっては修理よりも新しい製品への買い替えを選択する方もいると思われます。そのためにも日頃から定期的にデータのバックアップをとっておく設定をしておけば、余計な出費を抑えることにもつながります。備えあれば憂いなし。データバックアップは、トラブルを最小限に抑える“保険”でもあるのです。

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