Apple製品を購入した際につく1年間の保証と90日間の電話サポートを延長する有料サービス、「AppleCare」をご存じでしょうか。
AppleCareには、「AppleCare+」と「AppleCare Protection Plan」の2種類があります。
今回は、これらふたつの違いと、「AppleCare+」に加入するメリットを紹介します。
また加入している場合に、過失や事故による損傷に対する修理費用がどれくらいかかるのかを製品別に紹介します。
INDEX
AppleCare

AppleCareには「AppleCare+」と「AppleCare Protection Plan」の2種類があり、それぞれ適用される製品や加入者の負担額が異なります。
そもそも「AppleCare」とは、1年間のハードウェア保証と90日間の電話サポートを延長するサービスを指します。
ハードウェア製品限定保証

Apple製品を購入すると、1年間のハードウェア製品限定保証がつきます。
購入後1年以内に、不適切な扱いによるものではない自然故障をした場合、無償で修理をしてくれるサービスです。
これは、「Mac」や「iPhone」など本体だけではなく、付属のイヤホンや充電器などアクセサリにも適用されます。
ちなみに、ACアダプターは保証対象内ですが、バッテリーは保証対象外です。
無償テクニカルサポート

Apple製品には、ハードウェア製品限定保証に加え、90日間無償テクニカルサポートがつきます。
これは購入後90日間、無償でApple専門スペシャリストによる電話サポートを受けられるサービスです。
AppleCare+とは

「AppleCare+」に加入すると、ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポートを購入後から最長3年間に延長できます。
また自然故障だけではなく、水没や画面割れなど過失や事故による損傷にも、保証適用範囲が拡大されます。
保証期間内は、2回まで格安で修理を受けられます。持ち歩く機会の多いiPhoneや購入費・修理費が高額な「AppleDisplay」は、基本的に加入しておいた方が安心なサービスです。
バッテリーを無償で交換してもらえるのも魅力です。
さらに、不具合や損傷が生じた場合、修理という名目で新品もしくはそれに近い製品と交換できる、エクスプレス交換サービスを受けられます。
申し込み後2~3日で、Apple指定の宅配便業者が新しい製品を届けてくれ、代わりに故障した製品を持ち帰ってもらいます。
こちらのサービスは、ハードウェア製品限定保証、消費者法の対象となる不具合や損傷なら、交換する製品に対する料金はかかりません。
ただし、過失や事故による損傷の場合は、修理代金と同等のサービス料がかかります。
それでも、新たに製品を購入するよりも低価格で新品を手に入れられます。
製品別サービス内容

「AppleCare+」に加入している場合の、修理時にかかる費用や、エクスプレス交換サービスの費用は、製品によって異なります。
そこで、加入者の負担額を製品別に紹介します。(金額はいずれも税抜)
Mac
- ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポート:3年間に延長
- 画面および外部筐体の損傷:11,880円 その他:33,800円
- エクスプレス交換サービス:33,800円
iPad
- ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポート:2年間に延長
- 過失や事故による損傷:4,400円
- エクスプレス交換サービス:4,400円
iPhone
- ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポート:2年間に延長
- 画面の損傷:3,400円 過失や事故による損傷:11,800円
- エクスプレス交換サービス:11,800円
Apple Watch/Apple Watch Nike
- ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポート:2年間に延長
- 過失や事故による損傷:8,400円
- エクスプレス交換サービス:8,400円
Apple Watch Edition/AppleCare+ for Apple Watch Hermès
- ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポート:2年間に延長
- 過失や事故による損傷:9,800円
- エクスプレス交換サービス:9,800円
その他
「AppleDisplay」、「HomePod」、「iPod touch」も、「AppleCare+」のサービスが適用されます。
人気の「AirPods Pro」も、「AppleCare+」に加入できます。
AppleCare Protection Planとは

「AppleCare Protection Plan」は「Apple TV」に適用されるサービスです。
こちらは、ハードウェア製品限定保証と無償テクニカルサポートが2年間に延長されます。
こちらのサービスはApple TVの購入から、12ヶ月以内なら加入することが可能です。
AppleCare+加入確認方法

自分がApple製品を購入した際に、「AppleCare+」に加入したかどうかを憶えていない人も多いでしょう。
加入の有無を確認するには、製品のシリアル番号をチェックします。
シリアル番号が判明したら、Appleのサイトで加入状況を確認します。
シリアル番号のチェックの方法など詳しくは「AppleCare+加入状況をチェック!詳しい確認方法を解説」をご覧ください。
AppleCare+加入すべき?

AppleCare+は手厚いサービスですが、加入して得をする人と損をする人に分かれます。
加入費用は決して安くなく、一括で支払わないといけないので、自身がどちらに相当するか判断してからの加入をおすすめします。
加入して得する人
製品を長く愛用したいと考えている人や、分割で購入して比較的長い間使用する人は、「AppleCare+」に加入するメリットがあります。
保証期間を延長すれば、不具合が起きた時や損傷した際にも助かるでしょう。
これまで、Apple製品を携帯していた際、地面に落として画面を割ってしまった、もしくは水没させたことのある人は、万が一の時のために加入しておくと安心です。
一般の修理店やパソコンショップではなく、Appleの専門スペシャリストに修理をしてほしい、電話サポートをしてほしい人も、「AppleCare+」への加入をおすすめします。
加入して損する人
「AppleCare+」は、保証を3年に延長するサービスです。
iPhoneを新しい機種が出る度に変更する人は、サービスの恩恵をあまり受けることができません。
また、自分のお気に入りの修理店があるなど、特にApple専門店での修理やサポートにこだわらない人も加入の必要がないでしょう。
また、製品を大切にケアしながら使用する人や、自分である程度の不具合は直せる人も、サービスの恩恵を受ける機会はほとんどありません。
AppleCare+に加入するには

製品を購入した際に「AppleCare+」に加入する場合は、店頭で申し込みをします。
「購入した時は必要性を感じなかったがやはり不安だから加入したい」という場合は、購入日から30日以内であれば申し込み可能です。
なお、延長期間を満了せずに、製品の解約や乗り換えをした場合、「AppleCare+」も自動的に解約されます。
また、期間満了後に再度加入することはできません。
【AppleのWebサイトからオンラインで加入する】
まず、以下のURLにアクセスしてください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT202702「AppleCareプランをオンラインで購入する」の[開始する]をクリックします。
対象製品一覧があらわれるので、加入したい製品をクリックし、AppleIDかシリアル番号を入力して手続きを進めます。
【iPhone、iPad、iPod touchで加入する】
[設定]をクリックし、[一般]を選びます。
一般から[情報]をタップし、下方の[AppleCar+ 保証が利用可能です]をタップした後、画面の案内にそって[AppleCare+]を選択して加入します。
【Appleサポートでの電話で加入する】
Apple製品を購入後、90日以内であれば電話での途中加入も可能です。
日本のAppleサポートの電話番号は下記の通りです。
0120-277-535【Apple Storeで加入する】
近くにApple Storeがある人は、直接店舗に行って加入してもよいでしょう。
近くのApple Storeは、AppleのWebサイトから検索可能です。
https://www.apple.com/jp/retail/storelist/AppleCare+に加入していない人には

「AppleCare+」の途中加入ができるのは、購入後30日以内とやや期間が短め。
AppleCare+の加入期限を過ぎてしまったが、「AppleCare+に加入しておけばよかった」「愛用している製品が損傷した場合の負担を少しでも軽くしたい」という人に、おすすめの方法を紹介します。
故障前にモバイル保険に加入しておく
現在、「さくら少額短期保険」をはじめとするモバイル向けの保険が注目を集めています。
大手キャリアやメーカーよりも月ごとの保険料が安い場合が多く、保証サービスも充実しています。
たとえば、「さくら少額短期保険」の場合、修理代を年間最大10万円まで負担してもらえ、保証期間はなんと無期限。
また、Apple正規店以外の一般の修理店での修理代金も、保証が適用されます。
関連記事▶iPhone・Android・タブレット・ゲーム機……複数端末持ちユーザーには「モバイル保険」が断然便利!

故障したら修理店へ
一般の修理店やパソコンショップの方が、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダの店舗での修理よりも安価な場合が多く、比較的早く対応してもらえます。
またAppleでの修理は基本的に交換対応で、バックアップを取っていないデータは消えてしまいます。
データを消さずに現在使用しているデバイスを使用し続けたいなら、修理店を選択しましょう。
修理店によっては、大手損保会社との連携による保険サービスを用意しているところもあります。
そういったお店は安心して修理に預けることができるので、きちんと事前に店舗情報を調べることをおすすめします。
まとめ

「AppleCare+」は、Apple製品を購入した際につく保証やテクニカルサポートを最大3年に延長できるサービスです。
保証期間中は過失や事故によって損傷した際も、2回まで格安で修理してもらえます。
また、「AppleCare+」に加入していない場合も、保証サービスが充実したモバイル保険があるので、加入を検討してはいかがでしょうか。
万が一、故障してしまった場合は、「iPhone」の修理を比較的安価で請け負っていて、信頼のできる修理店への依頼がおすすめです。