
大切にしているクォーツ時計が止まった場合、原因として電池切れを起こしている可能性があります。
実は、クォーツ時計は電池切れのまま放置していると故障する恐れがあるので、早めに電池交換を行いましょう。
今回は、腕時計の電池交換の依頼先の比較や、依頼先ごとの特徴・メリットデメリットなどを解説します。
この記事で分かること
INDEX
依頼先ごとの電池交換費用を比較
まずは、依頼先ごとの腕時計の電池交換費用を比較します。
電池交換の依頼先は、大きく分けて「メーカー」「家電量販店・ホームセンター」「時計修理店」の3つです。
国内メーカー | 海外メーカー | 高級ブランド | |
---|---|---|---|
ブランド例 | セイコー、シチズン、カシオ | スウォッチ、タイメックス、フォッシル | ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤー |
保証の有無 | 1~2年 | 1~2年 | 2~5年 |
メーカー修理 相場の値段 | 3,000~6,000円 | 3,000~6,000円 | 10,000円~ 動作点検・クリーニング含む |
家電量販店・ホームセンター 相場の値段 | 500~1,000円 | 500~1,500円 | 3,500円~ 対応不可の場合あり |
時計修理店 相場の値段 | 1,000~2,000円 | 1,500~2,500円 | 2,000円~ 対応不可の場合あり |
下記の記事では、腕時計の修理箇所ごとの料金の相場についてまとめているので、時計の電池交換以外にも修理箇所がある場合は参考にしてください。
電池交換はメーカー→家電量販店・ホームセンター→修理店の順で検討する
クォーツ時計の電池が切れた場合、電池交換の依頼先として「メーカー」「家電量販店・ホームセンター」「時計修理店」の3つが考えられます。
優先順位としては、まずはメーカー修理、次に家電量販店・ホームセンター、次いで時計修理店を選ぶとよいでしょう。
全国対応している腕時計の修理依頼先についてもっと知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
保証期間内ならメーカー修理へ
最初にメーカー修理を検討すべき理由は、無償修理の対象とされている可能性があるためです。
たいていのクォーツ時計には保証がついており、その期間内に時計が動かなくなった場合、電池切れも無償で修理してもらえる場合があります。
まずは保証期間内かを確認し、期間内であればメーカーへの問い合わせをしてみましょう。
家電量販店やホームセンターは比較的安い
次に検討すべきは、家電量販店やホームセンターでの電池交換です。
家電量販店やホームセンターは、他の修理依頼先と比較して料金が安い傾向にあります。
年代物・高価な時計なら時計修理店に
そして、電池交換をする時計が年代物や高価なブランド時計などの場合は、時計修理店に依頼するとよいでしょう。
時計修理店は、さまざまな時計の修理を行なってきた実績があり、技術力が高いです。
家電量販店やホームセンターでは断られてしまう様な、年代物・ブランド時計などの電池交換にも対応してくれます。
それぞれの依頼先の特徴とメリットデメリット
次に、それぞれの依頼先の特徴とメリットデメリットを解説します。
ぜひ自分にあった依頼先を見つけてください。
メーカー
メーカーに電池交換を依頼する場合、純正部品を使った交換対応になります。
また、新品製造時に使われる封入装置などの機器も使えるため、時計の防水機能などを維持したまま電池交換が可能です。
電池交換以外にも、さまざまな点検や調整を依頼することが可能で、技術や知識も確かなため安心して預けられます。
- 保証内であれば無料で修理が可能
- 電池交換以外のサービスも同時に依頼ができる
- 技術力の高さ
- 保証外なら費用はもっともかかる
- 交換にかかる期間が長い
家電量販店・ホームセンター
ヤマダデンキやケーズデンキなどの家電量販店や、カインズやコーナンなどのホームセンターでもクォーツ時計の電池交換を依頼できます。
郊外なら大型店舗が多く、買い物のついでなどで気軽に電池交換を頼めて、交換費用も安いのが特徴です。
- 店舗数が多い
- 交換費用が安い
- 対応できるスタッフがいれば当日交換も可能
- 電池交換を受け付けていない店舗もある
- 外注の場合は仲介料・日数がかかる
時計修理店
時計修理店は、技術力が高く・メーカーよりも交換費用が安い点が特徴です。
実績も豊富なため、家電量販店・ホームセンターで電池交換を断られてしまったクォーツ時計でも、引き受けてもらえる可能性が高いでしょう。
当日修理も可能なので、近くにある際は一度相談・見積りをしてみるのがおすすめです。
- 技術力が高い
- 独自の保証制度がある場合が多い
- 技術に対し費用が安い
- 店舗数が少ない
電池交換をしないで放置しておくとどうなるのか
クォーツ時計が電池切れで止まっても、ただ動かないだけで特段の支障はないと思われがちです。
しかしそのまま放っておくと、劣化した電池の「液漏れ」が起こり故障のリスクが高まってしまいます。
液漏れのリスクは電池が古くなればなるほど高まってしまうので、電池が切れたまま腕時計を放置するのは控えましょう。
腕時計の電池交換にかかる日数
腕時計の電池交換にかかる日数は、メーカーとそれ以外で大きく異なります。
メーカーに依頼する場合は、本社・自社工場への送付が必要な場合も多く数週間かかることもあります。
特に、電池交換のためにブランド本国へ腕時計の送付が必要な海外ブランドの腕時計は、数ヶ月程度かかることもあるので注意が必要です。
反対に「家電量販店・ホームセンター」「時計修理店」で電池交換をする場合は、基本的に即日対応が可能です。
特徴やメリットデメリットも併せて比較・検討し、自分にあった依頼先を選びましょう。
国内メーカー | 海外メーカー | 高級ブランド | |
---|---|---|---|
ブランド例 | セイコー、シチズン、カシオ | スウォッチ、タイメックス、フォッシル | ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤー |
メーカー修理 電池交換の日数 | 1~2週間 | 1~2週間 | 1週間~1.5ヵ月 |
家電量販店・ホームセンター 電池交換の日数 | 即日 | 即日 | 基本対応不可 |
時計修理店 電池交換の日数 | 即日 | 即日 | 即日 |
腕時計の電池交換を自分で行う方法
腕時計の電池交換は、自分でも行えます。
ただし、その方法にはいくつかのリスクがある点を認識しておきましょう。
まず、クォーツ時計は精密機器であるため、購入者が裏蓋を開封した時点で、メーカー保証などのサポート対象外となる場合があります。
サポート対象外となる旨が修理規定にあれば、電池交換を自分で行った場合、電池以外の不具合が発生してもメーカー修理は依頼できません。
クォーツ時計には高級時計も含まれますが、メーカー以外が分解をすれば製品の価値は低下します。
専門技術や工具なしで内部に手を加えると、性能低下やトラブル発生の確率が上がるためです。
こういったリスクを承知した上で、交換用電池や工具などを用意し正確な手順を踏めば、自分でも電池交換が可能です。
その方法を詳しく解説します。
用意するもの
まずは、必要な工具をそろえましょう。
交換しようとする機種に対応する工具セットはネット通販で手軽に手に入ります。
併せて交換用電池も確保しましょう。
可能なら、お手持ちの腕時計と相性のよい純正の時計用ボタン電池を選んでください。
工具と交換用電池が準備できたら、実際の作業に移ります。
STEP1:専用工具で裏蓋を開ける
はじめに、クォーツ時計の裏蓋を専用工具で開封します。
その際、クォーツ時計の裏蓋には大別して3種類があるため、それぞれの種類に応じた方法を見ていきましょう。
比較的安価な製品に多いタイプです。
専用工具を使い、てこの原理でこじ開けます。
防水や気密のためのパッキンがあるので、破損しないように注意しましょう。
裏蓋と本体にネジの切れ込みがあり、裏蓋自体がネジの役割をする構造です。
高い防水性・機密性が得られるため、中級以上の機種で多く使われています。
裏蓋開封のためには、「保持器」と呼ばれる道具で固定し、専用工具の爪部分を裏蓋にある溝へ合わせる必要があります。
裏蓋をネジで止めているものです。
仕組み上、機密性や防水性が低く、一般的な精密ドライバーで開けられます。
裏蓋の形状が円形ではないものや、年代物の時計、高級時計で使われている方式です。
STEP2:電池を交換し、裏蓋を閉じる
裏蓋を開封したら、電池がどのように収まっているか確認し、ピンセット等で慎重に取り外します。
ついでに内部に損傷がないか、パッキンは欠けていないかなどを確認し、汚れがあれば取り除いておきましょう。
問題がなければ、新しい電池をセットし、開封時の逆手順で裏蓋を閉じます。
最後にもう一度点検し、正常に動作していたら交換作業は完了です。
自力で電池交換をするリスク
自力で電池交換する手順を紹介しましたが、簡単そうに見えて細やかな力加減などが求められる精密作業です。
目に見えない程の小さなホコリや塵などで、部品が故障するリスクもあります。
壊れても諦められる時計なら自力で電池交換作業をしてもよいかもしれませんが、本当に大切な時計なら専門の技術者に依頼することをおすすめします。
電池交換時にはオーバーホールの依頼もおすすめ
クォーツ時計は電池とモーターで動いているので、動力部のオーバーホールは必要ありません。
しかし針を歯車で動かしている部分は機械式時計と同じなので、その部分の潤滑油は長年使用することにより劣化します。
また、防水性を保つパッキンは長年使用すると経年劣化し、防水性が保てなくなります。
安価なクォーツ時計ならば買い替えた方が安上がりですが、愛着がある・高価なクォーツ時計の場合はオーバーホールを依頼しましょう。
腕時計のオーバーホールや費用相場について紹介している記事もあるので、併せてご覧ください。
オーバーホールの実施頻度
オーバーホールの適切な頻度は3~5年といわれています。
クォーツ時計の電池の寿命が3年程度といわれているので、電池交換をする際に併せてオーバーホールを依頼するのがおすすめです。
下記の記事ではオーバーホールの頻度について詳しく記載しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
豊富な実績を持つオーバーホール専門業者「リペスタ」

出典:リペスタ
国家資格である1級時計修理技能資格とキャリアを持つ職人が在籍し、それぞれ得意分野のメーカーの時計を修理してくれるのが「リペスタ」です。
充実した設備環境で、各時計の修理マニュアルにそって修理するので、メーカーと遜色のない高品質なオーバーホールを提供しています。
高い技術力を持ちながらも費用の安さ・納期の速さがリペスタの特徴。見積りが無料なので、気軽に依頼できるのもうれしいポイントです。
費用 | 25,300円~ |
---|---|
保証期間 | 1年間 |
納期 | 30日~ |
リペスタの口コミ
ここでは、リペスタの口コミを紹介します。
- ネット修理は初めてで不安でしたが、写真で受取り連絡をくださり、そこから信頼にかわり安心して修理をお願いすることができました。きっちり動くようになって戻ってきて、本当にありがとうございました。
- 外観も綺麗になり、新品のような気持ちで本日から稼働しています。本当にありがとうございました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。
- ネットでの修理依頼は初めてで不安でしたが、メール連絡もこまめにいただき不安が安心にかわり、届いた時計を見ると信頼にかわりました。本当にありがとうございました。
出典:リペスタ
メーカー修理の最大60%OFF!オーバーホール専門店「CIEN」
など大阪・東京新宿・郵送で対応-www.cien-watch.com_.png)

出典:Cien
オーバーホールを行う時計技術者・仕上げ(磨き)とそれぞれ専任の修理技術者が在籍するのが「Cien」です。
時計修理に使用する部品は、すべてメーカー純正の部品を使用しています。
高級腕時計の修理・オーバーホールだけを行っている業者なので、オーバーホールにかかる期間は約3週間と短く、安心の1年間品質保証も付いています。
費用 | 27,500円~ |
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保証期間 | 1年間 |
納期 | 3週間~ |
CIENの口コミ
ここでは、CIENの口コミを紹介します。
- とても綺麗に仕上がっていて感動しました。深い傷もかなり目立たなくなり、満足です。二十数年前に結婚の結納返しに妻よりもらった思い出の時計ですが、これでこれからも長く使えます。
- 無事届きました。ありがとうございました。次回のオーバーホールも、お願いしたいと思います。大変満足な仕上がりでした。
- 修理頂いたロレックスを無事受け取り致しました。新品かと思うくらい綺麗に直して頂き、感動しました。本当にありがとうございました。
出典:CIEN
腕時計の電池交換は時計修理業者に依頼をしよう
今回は、腕時計の電池交換の依頼先の比較や、依頼先ごとの特徴・メリットデメリットなどを解説しました。
大切な時計を長く愛用したい方は、3年程度で来る電池交換と同じタイミングでオーバーホールを依頼しましょう。
純正部品にこだわりがない方は、メーカーと技術に遜色のない「リペスタ」や「Cien」への依頼が費用も安く・納期が短いため、おすすめです。
ぜひこの記事を参考に、自分にあった腕時計の電池交換の依頼先を見つけてくださいね。
最安修理ドットコムでは、地域やメーカーから腕時計の電池交換費用を比較できるので、ぜひ参考にしてください。

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