
愛用している時計のガラスが割れたり傷が付いたりすると、文字盤が視認しづらく見た目も良くありません。
しかも、そのまま放っておくと傷が深くなり最悪の場合、腕時計が故障する可能性があります。
今回は、素材別のガラス交換費用一覧や、交換依頼先の特徴とメリットデメリットなどを紹介します。
ぜひこの記事を参考に、自分にあったガラス交換依頼先を見つけてくださいね。
素材別のガラス交換費用一覧
まずは、素材別のガラス交換費用を紹介します。
腕時計の風防は「アクリルガラス(有機ガラス)」「ミネラルガラス(無機ガラス)」「サファイアガラス」の3つが主な素材です。
アクリルガラス (有機ガラス) | ミネラルガラス (無機ガラス) | サファイアガラス | |
---|---|---|---|
交換費用相場 | 8,000円前後 | 13,000円前後 | 18,000円前後 |
研磨費用 | 3,000円前後 | 研磨不可 | 研磨不可 |
下記の記事では、腕時計の修理箇所ごとの料金の相場についてまとめているので、ガラス以外にも故障箇所がある場合は参考にしてください。
腕時計のガラス素材別の特徴
ガラス交換の依頼をする前に、素材別の特徴を紹介します。
それぞれ特徴が異なり、取り扱い方も変わるので覚えておきましょう。
アクリルガラス(有機ガラス)
プラスティックや有機樹脂を素材として作られるのが、アクリルガラスです。
軽くて加工がしやすく、薄くても割れにくいというメリットがある反面、傷が付きやすく紫外線に当たると黄色く変色を起こすデメリットがあります。
また、アクリルガラスを使用した風防は、浅い傷であれば研磨で傷を消すことが可能です。
ミネラルガラス(無機ガラス)
コップなどに使用されるガラス素材を加工して、強度・透明度などが増した素材がミネラルガラスです。
アクリルガラスより硬く、風防表面に傷が付きにくいというメリットがありますが、通常のガラスでもよくある、欠けたり割れたりしやすいという特徴をもっています。
クリスタルガラス製の風防は、アクリルガラス製の風防のように研磨できないため、風防に異常が発生した場合は、風防ごと交換が必要となります。
サファイアガラス
人工的に生成されたサファイアを素材として作られた風防で、ダイヤモンドの次に固い硬度となっています。そのため、多少ひっかけたくらいでは傷ひとつ付かず、傷に対しては相当な強度を誇ります。
その反面、強い衝撃には弱く落とした衝撃で割れてしまうこともあります。
高級腕時計によく使用されますが、最近はApple Watchにも使用されて話題となりました。
このサファイアガラスもミネラルガラス同様に研磨ができず、異常が発生した場合は交換のみの対応となります。
ガラス交換の依頼先の特徴とメリットデメリット
次に、ガラス交換の依頼先別の特徴とメリットデメリットを解説します。
ぜひ自分にあった依頼先を見つけてください。
また腕時計のおすすめ修理店・オーバーホール専門店については、下記の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
メーカー
メーカーにガラス交換を依頼する場合、純正部品を使った交換対応になります。
また、新品製造時に使われる封入装置などの機器も使えるため、時計の防水機能などを維持したままガラス交換が可能です。
ガラス交換以外にも、さまざまな点検や調整の依頼が可能で、技術や知識も確かなため安心して預けられます。
〇ガラス交換以外のサービスも同時に依頼可能
〇技術力の高さ
×保証外なら費用はもっともかかる
×交換にかかる期間が長い
家電量販店・ホームセンター
ヤマダデンキやケーズデンキなどの家電量販店や、カインズやコーナンなどのホームセンターでも店舗によっては腕時計のガラス交換を依頼できます。
しかし、腕時計の電池交換やベルト交換のみ対応している店舗も多いため、必ず事前に確認をしましょう。
また、依頼ができても外部業者に委託する場合もあります。その場合は仲介料がかかってしまうので注意してください。
〇交換費用が安い
〇対応できるスタッフがいれば当日交換も可能
×ガラス交換を受け付けていない店舗がほとんど
×外注の場合は仲介料・日数がかかる
時計修理業者
時計修理業者は、技術力が高く・メーカーよりも交換費用が安い点が特徴です。
実績も豊富なため、家電量販店・ホームセンターでガラス交換を断られてしまった腕時計でも、引き受けてもらえる可能性が高いでしょう。
当日修理も可能なので、近くにある際は一度相談・見積りをしてみるのがおすすめです。
〇独自の保証制度がある場合が多い
〇技術に対し費用が安い
×業者を選ぶ手間がかかる
×店舗数が少ない
腕時計のガラス交換時にはオーバーホールの依頼もおすすめ
オーバーホールとは時計内部のムーブメントをパーツ毎に分解し、洗浄・摩耗パーツの交換・注油・調整などを行うメンテナンス方法です。
部品単位まで分解し、外からでは見えない細かい汚れや不具合などを取り除けるため、定期的にオーバーホールを行うことで時計を長持ちさせられます。
また、もしも割れたガラスの破片が時計内部に入っている場合は、文字盤や針に傷を付けてしまうだけでなく、時計の内部にまで入り込み不具合を引き起こす場合もあります。
安価な時計ならば買い替えた方が安上がりですが、愛着がある・高価な時計の場合はオーバーホールを依頼しましょう。
腕時計のオーバーホールや費用相場について紹介している記事もあるので、併せてご覧ください。
オーバーホールの実施頻度は3~5年に一度
オーバーホールの適切な頻度は3~5年に一度といわれています。
購入してから3~5年経っている様なら、ガラス交換と併せてオーバーホールを依頼するのがおすすめです。
オーバーホールの頻度についてはこちらの記事に詳しく記載していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
腕時計のガラス交換は時計修理業者への依頼がおすすめ
腕時計のガラス交換は、「技術力の高さ」と「費用の手頃さ」という点から、時計修理業者に依頼するのが最適です。
専門業者ならではの高い技術力と設備の充実さを活かし、大切な時計を新品同様に蘇らせてくれますよ。
もし、近くに時計修理業者がなくても、郵送修理ができるので安心です。無料で配送キットを送ってくれる業者もいるので、ぜひ利用してみましょう。
豊富な実績を持つオーバーホール専門業者「リペスタ」

出典:リペスタ
国家資格である1級時計修理技能資格とキャリアを持つ職人が在籍し、それぞれ得意分野のメーカーの時計を修理してくれるのが「リペスタ」です。
充実した設備環境で、各時計の修理マニュアルにそって修理するので、メーカーと遜色のない高品質なオーバーホールを提供しています。
高い技術力を持ちながらも費用の安さ・納期の速さがリペスタの特徴。見積り無料の上、無料配送キットも用意されているので、気軽に依頼ができますよ。
費用 | 25,300円~ |
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保証期間 | 1年間 |
納期 | 30日~ |
リペスタの口コミ
ここでは、リペスタの口コミを紹介します。
- ネット修理は初めてで不安でしたが、写真で受取り連絡をくださり、そこから信頼にかわり安心して修理をお願いすることができました。きっちり動くようになって戻ってきて、本当にありがとうございました。
- 外観も綺麗になり、新品のような気持ちで本日から稼働しています。本当にありがとうございました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。
- ネットでの修理依頼は初めてで不安でしたが、メール連絡もこまめにいただき不安が安心にかわり、届いた時計を見ると信頼にかわりました。本当にありがとうございました。
出典:リペスタ
メーカー修理の最大60%OFF!オーバーホール専門店「CIEN」
など大阪・東京新宿・郵送で対応-www.cien-watch.com_.png)

出典:Cien
オーバーホールを行う時計技術者・仕上げ(磨き)とそれぞれ専任の修理技術者が在籍するのが「Cien」です。
時計修理に使用する部品は、すべてメーカー純正の部品を使用しています。
高級腕時計の修理・オーバーホールだけを行っている業者なので、オーバーホールにかかる期間は約3週間と短く、安心の1年間品質保証も付いています。
郵送修理の場合は、大切な時計を送るための無料梱包キットを用意していますよ。
費用 | 25,300円~ |
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保証期間 | 1年間 |
納期 | 3週間~ |
CIENの口コミ
ここでは、CIENの口コミを紹介します。
- とても綺麗に仕上がっていて感動しました。深い傷もかなり目立たなくなり、満足です。二十数年前に結婚の結納返しに妻よりもらった思い出の時計ですが、これでこれからも長く使えます。
- 無事届きました。ありがとうございました。次回のオーバーホールも、お願いしたいと思います。大変満足な仕上がりでした。
- 修理頂いたロレックスを無事受け取り致しました。新品かと思うくらい綺麗に直して頂き、感動しました。本当にありがとうございました。
出典:CIEN
腕時計のガラス交換ができない腕時計
全ての腕時計のガラスが交換できるわけではなく、ガラス交換ができない腕時計も存在します。
一般的に流通している時計であれば、ガラス交換ができる可能性も高いですが、時計のタイプ・製造時期などによっては交換が難しい場合があります。
例えば、防水性の高い時計はガラスを交換した場合、元の防水機能を保つことが難しいため、交換を断られる場合もあるので注意しましょう。
まずは一度、依頼予定の業者へ相談をおすすめします。
下記の記事では腕時計の防水機能や水没したときの対処法について解説しているので、こちらも参考にしてください。
腕時計のガラス交換をしなくても直るケース
アクリルガラスの表面だけに浅い傷がついている場合は、研磨を行うだけで傷がきれいになることがあります。
しかし、傷の深さは見た目だけでは判断が難しいので、自分で判断せずに業者に相談をしましょう。
アクリルガラスの研磨だけの場合、3,000円前後で業者に依頼ができます。
腕時計のガラスに傷が付いた場合の対処法についてはこちらの記事で解説をしているので、参考にしてください。
腕時計のガラス交換は時計修理業者への依頼がおすすめ
今回は、素材別のガラス交換費用一覧や、交換依頼先の特徴とメリットデメリットなどを紹介しました。大切な時計を長く愛用したい方は、ガラス交換と同じタイミングでオーバーホールを依頼しましょう。
純正部品にこだわりがない方は、メーカーと技術に遜色のない「リペスタ」や「Cien」への依頼が費用も安く・納期が短いため、おすすめです。
ぜひこの記事を参考に、自分にあった腕時計のガラス交換の依頼先を見つけてくださいね。
最安修理ドットコムでは、地域やメーカーから腕時計のガラス交換費用を比較できるので、ぜひ参考にしてください。

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