ゼニスのブランド名には「天頂」という意味があり、シンボルとなっているゼニススターもここに由来します。
また、ゼニスはスイスの名門ブランドのひとつであり、その高い技術力と独創的なデザインで、常に高い評価を得ています。
しかし、長く愛用するためにもオーバーホールは必要不可欠です。
今回は、ゼニスのオーバーホールの費用や依頼先を解説するので、ぜひ依頼時の参考にしてください。
この記事で分かること
INDEX
ゼニスは何年を目安にオーバーホールすればいい?
ゼニスは、約5年に一度のオーバーホールを推奨しています。
これは長年使用すると内部の潤滑油が劣化し、部品同士が摩耗してしまうからです。
また機構内を水分から守るパッキンも劣化し、防水機能が低下します。
よって、普段使用していて問題がない場合でも、5年に一度を目安にオーバーホールを実施しましょう。
腕時計のオーバーホール頻度については、下記の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
出典:ゼニス
ゼニス正規の修理・オーバーホールの費用や内容を解説
ゼニス正規には、ムーブメントの完全分解を行わない「部分的なメンテナンス」と、ムーブメントを全て分解して行う「メンテナンス(オーバーホール)」の2つに分かれます。
各メンテナンスにかかる費用は、以下の通りです。
また、公式サイトではスイスフラン(CHF)表記のため、記事執筆時の1スイスフラン177円で計算しています。
タイプ | メンテナンスサービス | コンプリートサービス |
---|---|---|
機械式 (シンプル) | 35,400円 | 88,500円 |
機械式 (コンプリケーション) | 35,400円 | 106,200円 |
クロノグラフ (シンプル) | 53,100円 | 115,050円 |
クロノグラフ (コンプリケーション) | 53,100円 | 132,750円 |
エル・プリメロ | 要見積り | 要見積り |
それぞれの工程や費用を解説するので、依頼時の参考にしてください。
出典:ゼニス
部分的なメンテナンス
ムーブメントの完全な分解は行いませんが、調整や機能確認の作業を行います。
併せてすべてのガスケット(パッキン)の交換や研磨・洗浄も行うので、新品時の様な仕上がりが期待できるでしょう。
- 初回点検と診断
- 内部確認
- ムーブメントの部分的な修復
- 時計の外装点検
- ムーブメントの操作と機能のテスト
- 追加作業
- すべてのガスケットの交換
- 素材に応じたケースとブレスレットの研磨
- ケースとブレスレットの洗浄
- 最終の総合的な確認
出典:ゼニス
メンテナンス(オーバーホール)
ムーブメントは全て分解され、各部品の検査や交換をし、超音波洗浄されます。
その後、注油や調整が行われるので時計の誤差も改善されるでしょう。
- 初回点検と診断
- 準備作業
- ムーブメントの修復
- 時計の外装点検
- ムーブメントの操作と機能のテスト
- 追加作業
- すべてのガスケットの交換
- ケースとブレスレットの洗浄
- 最終の総合的な確認
出典:ゼニス
依頼方法はゼニスブティックか購入店への持ち込みのみ
ゼニス正規のメンテナンスを希望する場合は、ゼニスブティックおよび購入店への持ち込みだけとなります。
ゼニスブティックは東京に4ヵ所、大阪と福岡に1ヵ所の計6か所あり、正規代理店は北海道から沖縄まで30ヵ所以上存在します。
詳しくは、ゼニス公式サイトより確認をしてみましょう。
ゼニスの保証期間は2年または5年
ゼニスの保証は、製造上の欠陥の可能性を保証するものになり、期間は購入日から2年です。
2022年1月1日以降に購入した時計に関しては、オンラインで時計を登録することで、さらに3年間の追加保証が適用されます。
また、修理後の保証は修理完了日から1年間有効です。
出典:ゼニス
保証期間外の場合は時計修理店への依頼がおすすめ
「ゼニス正規の保証期間から外れている」「修理費用が思ったよりも高い」という場合は、時計修理店での修理・オーバーホールがおすすめです。
時計修理業者には、時計修理の国家資格である時計修理技能士などが在籍しており、技術力は正規修理と比べても差はありません。
そして、修理費用はメーカー修理に比べ大幅に安いので、「依頼先は絶対にゼニス正規がいい」という場合以外は時計修理業者をおすすめします。
ただし、時計修理業者は店舗により費用や対応範囲に差があるので、業者選びは重要です。
時計修理業者を決める際は、評判や口コミを確認したり、サイトに掲載されている修理実績を確認したりするといいでしょう。
〇独自の保証制度がある場合が多い
〇技術に対し費用が安い
×スタッフにより技術力に差がある
×修理業者を選ぶ手間がかかる
以下の記事では、正規店と正規店以外の特徴や費用をまとめているので、こちらも参考にしてください。
時計修理業者の修理料金一例
ここでは時計修理業者の一例として、ALLU WATCH REPAIRの修理・オーバーホール料金を紹介します。
修理メニュー | 価格 |
---|---|
電池交換 | 3,000円 |
外装修理 | (1箇所)3,000円~ |
外装研磨 | 新品仕上げ 20,000円 |
ライトポリッシュ 8,000円 |
オーバーホールの料金は、以下の通りです。
タイプ | 価格 |
---|---|
クォーツ | 21,000円~ |
クォーツ クロノグラフ | 31,000円~ |
機械式 | 29,000円~ |
機械式 クロノグラフ | 39,000円~ |
アンティーク 特殊機構など | 34,000円~ |
時計修理業者にメンテナンスを依頼すると5,000円前後、オーバーホールは30,000円前後の費用がかかります。オプションなどが付いたと考えても、正規店の半額以下の費用で依頼が可能です。
正規店以外のおすすめ時計修理業者3選
ここでは、正規店以外のおすすめ時計修理業者を3つ紹介します。腕時計をオーバーホールに出すときは、ぜひ参考にしてください。
おすすめ時計修理業者3選
下記の記事では、全国対応可能なおすすめの腕時計修理業者をまとめているので参考にしてください。
ALLU WATCH REPAIR
ALLU WATCH REPAIRは、全国に130店舗以上の受付窓口を持つ時計修理業者です。年間3万本以上の修理・オーバーホール実績があり、高い技術力を持った専門技士が多数在籍しています。
ALLU WATCH REPAIRには、3,000時間以上ものトレーニングが要される「WOSTEP認定」や、国家資格である「時計修理技能士1級」を取得した技士が40名以上も在籍しています。
更にALLU WATCH REPAIRで修理した時計は、内部点検・外装洗浄・防水試験を無料で実施してくれるサービスまで用意されていますよ。
料金 | 21,000円~ |
---|---|
納期 | 最短2週間~ |
保証期間 | 1年間 |
店舗数 | 130店舗以上 |
宅配受付 | ◯ |
ALLU WATCH REPAIRの口コミ
口コミや批評を探してみましたが、ALLU WATCH REPAIRの口コミは見つかりませんでした。
CIEN
出典:CIEN
オーバーホールと仕上げ(磨き)を、それぞれ専任の時計技術者が担当するのが「CIEN」です。
CIENではロレックスなどのさまざまなブランドの元技術者が、メーカー純正の部品を使用し修理します。
高級腕時計の修理・オーバーホールだけを行っている業者なので、オーバーホールにかかる期間は約3週間と短く、安心の1年間の品質保証も付いています。
高い技術力を持つ熟練職人が作業を行うため、国内トップクラスのサービス品質を自負しているのがCIENの特徴です。
料金 | 27,500円~ |
---|---|
納期 | 約3週間 |
保証期間 | 1年間 |
店舗数 | 2店舗 |
宅配受付 | ◯ |
CIENの口コミ
ここでは、CIENの口コミを紹介します。
- とても綺麗に仕上がっていて感動しました。深い傷もかなり目立たなくなり、満足です。二十数年前に結婚の結納返しに妻よりもらった思い出の時計ですが、これでこれからも長く使えます。
- IWC本日到着しました。仕上がりに大満足です。気になっていたブレス駒の固着もなくなり、極めてスムーズです。次回またお願いしたいと思います。その折りは宜しくお願いいたします。
- IWCのメンテナンスを行って頂きましてありがとうございます。金額・納期の速さともに非常にありがたく感じております。
出典:CIEN
リペスタ
出典:リぺスタ
国家資格である1級時計修理技能資格とキャリアを持つ職人が在籍し、それぞれ得意分野のメーカーの腕時計を修理してくれるのが「リペスタ」です。
充実した設備環境で、各腕時計の修理マニュアルにそって修理するので、正規店と遜色のない高品質なオーバーホールを提供しています。
高い技術力を持ちながらも費用の安さ・納期の速さがリペスタの特徴。オーバーホール実績も多数あり、見積りが無料なので、一度相談することをおすすめします。
料金 | 25,300円~ |
---|---|
納期 | 30~40日 |
保証期間 | 1年間 |
店舗数 | 1店舗 |
宅配受付 | ◯ |
リペスタの口コミ
ここでは、リペスタの口コミを紹介します。
- ネット修理は初めてで不安でしたが、写真で受取り連絡をくださり、そこから信頼にかわり安心して修理をお願いすることができました。きっちり動くようになって戻ってきて、本当にありがとうございました。
- 外観も綺麗になり、新品のような気持ちで本日から稼働しています。本当にありがとうございました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。
- ネットでの修理依頼は初めてで不安でしたが、メール連絡もこまめにいただき不安が安心にかわり、届いた時計を見ると信頼にかわりました。本当にありがとうございました。
出典:リペスタ
こんなときはオーバーホールが必要なサイン
ゼニスは約5年に一度のオーバーホールを推奨していますが、下記の様な場合は速やかに修理・オーバーホールの依頼を行いましょう。
一つ一つ解説していきます。オーバーホールが必要なサイン
精度が大幅にずれている
現行モデルの機械式時計であれば、一般的に日差±15~20程度が標準的な基準とされています。クォーツ時計は更に制度が高く、月差±20秒~30秒ほどが標準です。
上記よりも大幅にずれがある場合は、一度修理業者に相談をしてみましょう。
腕時計の日付がずれる原因や正しい合わせ方についてまとめた記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
時計から異音がする
また、時計から異音が聞こえた時もオーバーホールが必要なサインです。
通常時では聞こえなかった「カタカタ」や「カチカチ」といった音が聞こえた場合は、内部の部品に故障・不具合が起きている可能性があります。
異音が聞こえた場合はそれ以上時計を使用せず、速やかにオーバーホールに出しましょう。
時計に強い衝撃を与えた
「高いところから落としてしまった」「強い衝撃を与えてしまった」といった場合も、すぐに時計の使用を控えて時計修理業者にメンテナンスを行ってもらいましょう。
オーバーホールで時計を完全分解しなくても、技師に点検をしてもらうだけでも安心できます。
ゼニスのオーバーホール費用・頻度はどれくらい?まとめ
今回は、ゼニスのオーバーホールの費用や依頼先を解説しました。
ゼニスでは約5年に一度のオーバーホールを推奨していますが、異音が聞こえる・強い衝撃を与えてしまった場合は、速やかにオーバーホールを行いましょう。
ぜひこの記事を参考に、ゼニスのオーバーホールを依頼してみてくださいね。
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